■決勝トーナメント総括ベスト16戦、準々決勝は、見応えのある好カードがそろった。ブラジルと、アルゼンチンの南米勢が、ともに準々決勝で敗退したのは1982年のスペイン大会以来24年ぶり。ベスト4はヨーロッパ勢に占められ、準決勝以後は「ヨーロッパ・カップ」の趣を呈した。前回王者のブラジルは、グループリーグと決勝トーナメント合わせて5試合を戦ったが、結局、一度もチーム・コンディションをベストにもっていくことができ...
■グループリーグ総括決勝トーナメントに勝ち上がったチームは、ヨーロッパ10、南米3、中米1、アフリカ1、オセアニア1。残念ながら、アジア代表はグループリーグですべて敗退。次回大会でのアジア代表枠が「4・5」から「4」に縮小される可能性もあるだろう。初出場や久しぶりの出場でグループリーグを突破したのは、スイス、ウクライナ、ガーナ、オーストラリア。テクニックでは南米やヨーロッパの古豪にやや劣るが、フィジカル面で...
ワールドカップドイツ大会は、大きな事故事件なども起きることなく、イタリアの4回目の優勝で幕を閉じた。大会直前まで不安視されていたホスト・チーム、ドイツの快進撃もあって、ドイツ国内ではワールドカップは空前の盛り上がりを見せた。ドイツの試合でなくても、どのスタジアムでも、また電車のなかでも、ドイツのサポーターたちが歌う「♪ベルリンへ行こう!」の歓声が聞こえてきた(「ベルリンへ行こう!」は、もともと、毎年...
イタリア、PK戦で4度目の優勝。でも問題多いね。延長後半110分のジダンの自爆ともいうべきレッドカード退場。自らのファイナ・ゲームでもあったゲームを、ジダンはなぜぶち壊してしまったのか。ジダンもまたその相手だったマテラッツィも、試合終了後にいっさい語っていないので(翌日になって、マテラッツィは、自分はなにも言っていないとローマで語ったという談話が通信社から配信されているが)、なにもわからない。ゲーム後、...
イタリア、PK戦で4度目の優勝も、後味の悪さが残ったファイナル対決イタリア、フランスのヨーロッパ2強対決、あるいは6年前のEURO2000のファイナル対決の再戦で、サッカー・ファン注目の一戦となったファイナル。しかし、後味の悪さを残した試合となった。堅実な守備を持ち味にしている両チームの戦いだけに、「1-1」のまま延長戦に持ち込まれたのは、想定の範囲内。しかし、延長後半110分に、このゲームを最後に現役引退を表明し...