前略石川とらです。 無事、(本当に今回はトラブルもなく、ぼくの長旅では奇跡のようないい旅でした)、7月23日に帰国いたしました。 今回の「スポバカDELUXE2004」プロジェクトにご協力いただいたみなさま、ならびに旅先に新しい情報や励ましのメールをお送りいただいたみなさま、本当にありがとうございました。 今回の旅の最大の成果は、まだこれくらいのタフな企画も十分こなせるという体力的な自信を得たことでしょうか。...
イチロー4安打4盗塁。翌日も4安打。一人突っ走る。 イチロー選手の記事を送ったその日に、またまたイチロー選手、1試合4安打4盗塁の大活躍。 6回打席に立って、5打数4安打1四球4盗塁1得点。1試合4安打は今季2度目。1試合4盗塁は初めてとのこと。これで通算打率も0.327(ア・リーグ7位)まで上がり、ヒット数130(同2位)、盗塁25(同2位)に。 チームがどうしようもない状態でも、イチロー選手、ひ...
最後の取材地に飛んできました。シアトルは、サンフランシスコをこぢんまりとした感じの街のたたずまい、とても素敵な街です。 シアトルは現在のアメリカでもっとも景気のいい都市でしょう。ボーイング社は本社をシカゴに移しましたが、工場の大半はまだシアトルに残ったままですし、マイクロソフトやスターバックスといった新しい企業がこの都市から生まれました。雇用機会がある都市にはいろんな国から人が集まって来ます。...
オールスター戦があったヒューストンからデトロイトへ飛び、デトロイトで「デトロイト・タイガース」戦を2試合見たあと、シアトルに来ています。 ヒューストン、いま考えると死ぬほど暑かったですね。今回の旅では、ポルトガルのファロとヒューストンが昼間、40度を越えました。よくあんな暑いところで大イベントをやるもんだと、こちらのファンの体力に感心しています。 サッカーのアジア選手権が始まった中国の重慶やア...
ゲーム前、バリー・ボンズにぼくはこう聞いた。 「バリー、ちょっと馬鹿な質問かもしれない。いいかい? 君みたいなベテランのスーパースターにとって、オールスターでプレイする意味は何なんだい? 君はなにのためにオールスターに出るのか?」 どうしてだかわからないけど、アメリカのプレス連中もほかの選手のところに固まってしまい、ボンズひとりが、ナ・リーグのクラブハウスの真ん中のソファーにポツンと座っていた。 ...
アルフォンソ・ソリアーノと。シャノン・ヒギンス撮影 ヒューストン、予想していた通り蒸し暑い。町を5分ほど歩いただけで汗びっしょりです。朝10時で気温33度。午後になると40度近くになるので、この町では夏は室内ドームで野球するしかないのですね。 昨日行われた「オールスター・フューチャーズ(日本のフレッシュ・オールスターにあたる3Aのオールスター戦)」の公式記録を見ると、「天候」の項目に「華氏78度...
野球を見なくなって5年になる。 昨年、集英社の「スポルティーバ」という雑誌の企画で、ドミニカに野球を見にいくことになるまで、まるまる4年間、一度も球場に出かけなかった。 それまでは、年に40試合か50試合見ていたのだけど、イチローが日本からいなくなった年を境に、ぼくは野球を見に行くのをやめた。野球を見るのがとんでもなくつまらなくなってしまったのだ。 サッカーも野球も、原稿を書かないといけない...
どうしてぼくはMLBに来ることになったのか? 7月9日、NYからシカゴに移動しました。 シカゴの街、空港からホテルまでリムジンバスで走っただけで、まだ歩いてみる時間がありませんが、やっと「ブルース・ブラザーズ」などで見ていたシカゴの街の構造がわかりました。 NYを東京だとすると、シカゴは大阪みたいな街です。 リムジンバスの運転手のお姉さんが話す言葉の感じも、NYとちがってのんびりしてます。25...
7月6日、無事、NYに到着。 NYでMLB(メジャーリーグ)の取材を一緒に回るシャノン・ヒギンスと合流。 シャノン君は、日本育ちのアメリカ人カメラマン。滞日20数年。熱狂的な阪神タイガース・ファンで、容貌もちょっと似ているので(金髪で目がブルーでヒゲ生やしてて、ちょっと太めの体型というだけですが、阪神ファンにはそれで十分バースに見えるらしい)、「浪花のバース」として、甲子園界隈や「虎キチ系」スポ...
今日もリスボンの空は抜けるように青い。 ホテル裏のレストランの親父は、ぼくがお悔やみの言葉をかけるまえに申し訳ながる。 「仕方ないのさ。フットボールだから。今日、帰るのか。リスボンはいい町だったかい?また来てくれるかい?今度は家族を連れておいでよ」 1か月もひとつの国にいて、その国のひとたちからお世話になれば、涙もろいぼくなんか、その言葉だけでツーンときてしまう。 ポルトガル、とてもいい国でし...
とかくこの世は、かように「ハッピー・エンド」とはいかないものなのです。 そんな結末だったというしかありません。 開催国ポルトガルに勝たせたいという願いと期待をもって試合に臨みましたが、「レーハーゲル・ギリシャ」の思う壺にはまってしまって、開幕戦に続き、2試合とも完敗ではグウの音も出ません。 ギリシャ・ディフェンス、完璧でした。そして、またしてもCKからの1発で決まりというのも、たぶんレーハーゲ...
ドラガン・スタジアムの上に銀色の満月が光っています。 今日で18試合が終わりました。 ゲームが終わってもう2時間くらいになるのだけど、ぼくの心はまだオロオロと宙をさまよっているままです。 「フットボール・ハイ」とでも言ったらいいのかな。引き絞っていたテンションが予想もしなかった結末にどうしていいのか、行き所を失っています。 呆然としています。 チェコがどのようにして敗れたかということも、いか...