イラクチームにみる政治と五輪 今日は政治と五輪の問題にふれます。 男子サッカー3位決定戦「イタリア-イラク」戦のためにテッサロニキに戻りました。 イラクのゲームはこれで4試合目。スカウティング(情報収集)スタッフのいないイラク・チームから、準々決勝のオーストラリア戦、準決勝のパラグアイ戦、そしてイタリア戦と、3戦連続で、日本が戦った際のゲーム・レポートを教えてほしいと頼まれたため、試合のたびにイ...
「長嶋ジャパン」、残念。銅メダルに終わりました。 8月24日、ギリシャ第2の都市、テッサロニキに、サッカー男子の準決勝「イラク-パラグアイ」戦取材のために到着したところで、日本から「長嶋ジャパン」、オーストラリアに苦戦中との急電。 ギリシャのテレビでは野球の中継を流していないので、日本から刻々電話で戦況を送ってもらい、ウィリアムズ投手が出てきたあたりからこりゃダメかなという展開に、胃のあたりが痛くな...
「長嶋ジャパン」って何?誰? サッカー男子準決勝「イラク-パラグアイ」戦のためにテッサロニキに到着したところで、「長嶋ジャパン」が準決勝でオーストラリアに「0-1」で敗れたとの連絡。 肩入れしていたイラク・チームも、善戦及ばずパラグアイに「1-3」で敗れ、痛い思いのままアテネ行きの夜汽車に揺られて、3位決定戦「日本-カナダ」戦に駆けつけました。日本勢の驚異的なメダル・ラッシュのなかで、球技を中心...
今日はゲームではなくて、トホホなアテネのお話。オリンピックというのは、日本でテレビで見るのがいちばんだと思います。 今日は朝からつきがなかった。クレタのホテルの親父に1時間間違えて起こされ、2時間しか眠れず。「ソーリー、1時間間違ってた」って、その親父さん、そう謝りにきて、またロビーのソファーで寝てしまいました。オイオイ。 チェックアウトしようとしたら、昨日はカードでいいと言ってたのに、「おれ、...
イラク・サッカー、メダルの可能性は十分 男子サッカー日本チームの敗退後、イラク・チームを追いかけて転戦中です。 1次リーグ第3戦(8月18日)はパトラスで「モロッコ-イラク」戦。日本のファンの方には申し訳ないのだけど、ボロスの日本の第3戦には回りませんでした。ごめんなさい。 ゲーム前日にイラク・チームの宿舎に寄り、イラク・サッカー協会のフセイン・サイード会長やアドナン監督と久しぶりに会って決勝ト...
スーパースターが次々にユニフォームに着替え終えてグラウンドに出ていく。 取り囲んでいたレポーターたちもお目当ての選手を追いかけてグラウンドに散りはじめ、クラブハウスに少しだけ静寂が戻った。 ロッカールームの中央にある大きな革張りのソファーに、バリー・ボンズがひとり、バスタオルを頭からかぶったままポツンと座っていた。 ボンズのまえを通り過ぎようとしたときに偶然、目が遭った。 ぼくは軽く会釈した。ボ...
松坂力投、継投策は優柔不断?「日本-キューバ」戦 アテネにやってきて、柔道も競泳も体操も見ないでボールゲームを追いかけ、やや意気消沈気味でしたが、やっと勝ちゲームにありつきました。 3塁側ベンチ(キューバ・ベンチ)の真後ろから日本ベンチを見ながらの観戦。 松坂投手、双眼鏡で表情をうかがうと、初回はさすがに緊張気味。1回裏、2死を取ってから、3番のグリエルに深いレフトフライを打たれたのがかえってよ...
ボールは太陽の中に ボロスから朝6時の列車で5時間かけてアテネに移動。 今日はソフトボールの「アメリカ―日本」戦を観戦。 野球やソフトボール、ホッケーなどのスタジアムがあるエリニコ・オリンピック・スポーツ・コンプレックスはアテネ市郊外の海岸沿いに新設された複合型競技場ですが、風速15メートル近い強い海風が一日中吹いています。それに一日中照りつける陽射し。フライが上がると、風と光で守りにくいスタジア...
山本監督、無謀な賭け? 日本、グループリーグ敗退 日本男子、イタリアに「3-2」で敗れ、グループリーグ敗退決定。 試合開始早々の2失点。そして前半終盤36分の3点目の失点。パラグアイ戦と同様、点を取られる時間帯が悪すぎます。勝たなければならない試合で、相手にゲームの主導権を取られたゲーム展開にしてしまったのが敗戦の理由ですが、どうしてああも簡単に失点してしまったのか。守備布陣に手抜かりがあったとい...
「なでしこジャパン」気迫に敗れる アテネに来ています。ギリシャ暑いです。ものすごい量の汗をかくので、毎日、ペットボトルを何本も空にしています。 初戦白星発進で期待された「なでしこジャパン」、残念。ナイジェリアに「0―1」で敗れました。ただし、すでに勝ち点「3」を上げているので、準々決勝には進出します。 ナイジェリア、チームもサポーターも、ゲーム前から気合いが入っていました。ナイジェリアのサポータ...
なぜ日本は初戦を落としたのか? 10日にイスタンブールから陸路ギリシャ入りしてテッサロニキに入りました。 スポバカ続編「アテネ五輪版」を何回かお伝えします。 男子サッカーの初戦パラグアイ戦、日本チームは反撃一歩及ばず、「4-3」で落としました。 まずこれをどう評価するか。ボールの支配率、点の取られ方、攻撃の組み立て、情報戦、すべてでパラグアイのゲームでした。それを考えれば、「4-3」の負けはい...
1 ヨーロッパ・サッカー編「今夜くらいは、超攻撃的なポルトガルのオフェンスに対してあなたが立てた戦略と戦術について、おうかがいしてもよろしいでしょうか?」 知っている限りの敬語表現を並べ立てて、ぼくはオットー・レーハーゲルにまた同じことを聞いた。 レーハーゲルに同じ質問をするのは3回目になる。最初はEURO2004の開幕戦でギリシャがポルトガルを破った夜。2度目は王者フランスを「1-0」で下した準...