74年のW杯西ドイツ大会のファイナルを見たのはどこでだったか。 31年も昔の話である。 あの年のヨーロッパは雨の多い冷たい夏だった。 ブカレストの大学食堂で映りの悪いモノクロのテレビで見たように思うのだが、ミューラーが決めた決勝ゴールを実はよく憶えていない。キックオフ直後のオランダのPK、西ドイツもPKで返した不思議な試合だったという印象のほうが強い。 74年大会の決勝戦は、衛星中継で日本ではじめて生...
2005年6月末時点での参考資料一覧。2003年7月31日 日本サッカー協会JFA 広報資料「(財)日本サッカー協会 イラク支援活動について」http://www.jfa.or.jp/CGI/top/top.cgi?key=backup&0=18222003年 JFA news No.233号(9月号)「イラクサッカー、再建支援にご協力ください」小倉純二 日本サッカー協会副会長http://www.jfa.or.jp/news/news200309.html#aa2004年2月 外務省公報資料「サッカー日本代表とのイラク代表の親善試合...
「発電タービンは日本の数社から到着している。でも日本の企業は機械を送りつけてくるだけで据え付けには来ないからね。だからわれわれの大きなビジネス・チャンスになるわけさ」クウェートで会ったハリバートン社の技術者の話。アラブ圏はもちろん、アメリカ、イギリス、韓国、フィリピン、パキスタン、ネパール、南アフリカなど、各国の労働者がクェート経由でイラクの復興ビジネスに参入していた。「二年いれば家が建つ。ハイリ...
写真2:砂漠を走る送電線。10年前の湾岸戦争で破壊された送電線の鉄塔の残骸がところどころに残っている。高温下での石油開発に電力は欠かせない。開発施設の動力源としてはもちろんだが、気温が50度を超える砂漠では、冷房設備、淡水化プラントなどの人工環境がなければ、仕事などできないということだろうか。エネルギー開発のために膨大なエネルギー投資が必要という不思議な世界。...
自殺者が毎年三万人を超える現在の日本で、郵政民営化問題だけが問われるべき解散総選挙という不思議な「国民投票」のような総選挙だった。なぜあそこまで自民党が大勝したのか。小泉首相が背水の陣を敷いて、郵政民営化問題一点に絞って、一点突破の全面展開に打って出たからというしかない。退路を断ってリスクを背負い込んで解散総選挙に臨んだ小泉首相の勇気と意気込みのイメージが無党派層を取り込んだ。リスクを冒さないで既...
写真2:2004年9月5日 台湾で行われるW杯予選に出発するイラクチームを励ますパーティーがアンマン在住のイラク人会が開いた。豪華なご馳走ではなかったが、つかの間の憩いのひととき。■イラクサッカー支援 次の記事へ--->http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-72.html...
この一年半あまり、イラクのサッカー界とつき合ってきた。イラク戦争について――本当に戦争しかなかったのだろうかという疑問をイラクの人たちの話を聞きながら考えてきた。フセイン独裁体制は倒しても、スンニー、シーア各派の武装解除を伴わなかった勝利宣言など、平和回復にはなんの意味もなかった。いつテロに巻き込まれるかもしれないという息苦しさは続いたままだ。夢や希望を持つことができないイラクの子どもたちに、笑顔を...
バクダッドで、シーア派の巡礼団に一〇〇〇人近い死者が出たとのニュース。イラクの友人からの連絡もしばらく途絶えがちで、詳細がつかめない。シーア派の一〇〇万人近い巡礼団に自爆テロ団が紛れ込んだとのデマでパニックが起きたとのこと。イラク国内の治安情勢、あいかわらず険悪のまま。いつになったらバクダッドに出かけることができるのか、目処が立たないまま、一年が過ぎた。イラクへの民間からの支援策として、人工芝のサ...