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おはようございます^^いつも楽しく拝見させていただいております。私も最近ブログを立ちあげたので、ちょっと変わったブログですが、時間がありましたら見てあげてください。笑

[C38] MOKKさんへ

訪ねたいけど、あなたのブログのURLを「Web」というところに書いていってくださいね。よろしく。

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「W杯放浪」第15回 1点の攻防──セミ・ファイナル2戦

15 1点の攻防──セミ・ファイナル2戦

 6月23日。光州→木浦。
 準決勝第1戦まで2日の休み。静岡から光州までつき合ってくれたJと木浦へ。
 フランス大会の中休みでも、Jとは1日だけ北フランスの港町で過ごした。今回も、せっかく一緒に韓国に出かけるのなら、韓国らしい町へ出かけて一杯やろうと決めていた。
 木浦は朝鮮半島の南端にある古い港町である。
 百済の時代も、遣隋使、遣唐使の時代も、近代になって朝鮮半島を領有していた時代も、この港町は日本と深い関わりがあった。港を見下ろす丘の中腹には昭和の初めの日本人街がまだ残っている。唐に渡る留学僧たちは玄界灘を渡って木浦までたどり着くと、風の変わるのを待って、夕陽を追って東シナ海を渡っていったという。
 金大中大統領も木浦沖の多島海の出身だったはずだ。内海、外海に数十の小島が浮かぶ木浦湾の風景は瀬戸内に似ている。島巡りの観光船に乗ろうと桟橋まで出かけたのだが、観光客をW杯にとられたのか2人だけでは船を出してもらえず。
 木浦は魚や塩辛がうまい。タイだハタだと、水槽の魚を選んで日本風の刺身にしてさばいてもらう。全州までビビンバを食べに遠征していたH君、K君たちも木浦まで戻ってきて、そのまま飲めや食えやの大舟盛り大会になった。
 木浦の港から駅へと抜ける大通り沿いの辻々を見て歩くだけで気分が晴れる。
 小さな造船所や鉄工所が並ぶ船大工町、漁師町、漁網や蟹カゴ、ブイを並べた船道具町、昔風のダンスホールやキャバレーが残る色街、スルメ、煮干し、干し貝などの土産物を扱う乾物屋街、毛を剃られたピンクの豚の頭が無造作に吊された肉屋、色とりどりのトウガラシや野菜果物が所狭しと並ぶ青果市場。トンテンカン、トンテンカンと響く造船所のハンマーの音、トウガラシやキムチ、乾物のにおい、「買っていきなよ」と塩辛を味見させるオモニの呼び声、船乗り相手の娼婦たちの嬌声。スタジアムとはまったく違う、人が生きているエネルギーや喧噪、体臭、猥雑さが街全体に満ちあふれている。
 サッカーという興奮剤のような商品をずっと追いかけていると、市場の店先に並べられている実体を持った商品や──トウガラシの山だったり、豚の頭であり、エイの切り身であり、束になったスルメイカであったり──それを売り買いする人たちを見ているだけで心のどこかが安らぐのだ。
 サッカーという商品、エンターテインメント・ソフトは実体のあるなにかを生み出してくれるわけではない。選手たちは額に汗してプレーしているし、ぼくだって汗を拭き拭き、静岡だ、光州だと走り回っているわけだけど、サッカーを観たからってなにかが残るわけではない。サッカー観戦とは一方的な消費であり、興奮と緊張を浪費する行為である。贔屓のチームが勝ったときはともかく、負けでもした日のつらさ、やるせなさはカタルシスなどという気取った文句でごまかせるものではない。生産とか労働という視点でつい物事を考えてしまいがちなぼくは、ときどき、こんなことばかり1カ月もやっていてどうするんだいという気持ちになって落ち込むのだ。
 木浦の町の人たちだって、昨日は韓国の勝利で大騒ぎをした。サッカーというゲームはファンに喜びや感動を与える。しかし、韓国人でないぼくは言ってみれば他人様(ひとさま)のゲームを追いかけているわけで、心から入れあげてゲームを観る喜びというものが希薄になっている。それでもサッカーというゲームはまさにゲームであって、どんなゲームであってもそれなりに面白いから次のゲームも観る。ただ、それはどのチームがカップを手にするかという最後の最大の関心事への伏線として見つめているわけで、興奮はない。
 理路整然とゲームを分析できるようになったところで、サッカーなんてのは面白くもなんともない。ひょっとしたら次のゲームで信じられないプレーを見るかもしれない、あるいは最後の最後、ロスタイムで大逆転などというドラマに遭遇するかもしれないと──実際にそういうゲームに遭ったこともあるから──ほんの少しだけ期待しつつ、出されたものは観る。
 昨日のPK戦であったり、ロナウジーニョのドリブルであったり、稲本や森島のゴールであったり、フランスやポルトガルの敗戦であったり、それはそれで素晴らしいプレーであり興奮作用の強いゲームだったが、食べても食べてももういいですという満腹感が起きてはこない。ぼくだけでなくK君やH君も、まだ刺激のあるゲームにぶち当たるのではないかと、次のゲーム、次のゲームと試している。「サッカー・ジャンキー症候群」という病気である。しかし、あと残っているのはセミファイナルが2試合、ファイナルが1試合、3位決定戦が1試合だけ。祭りのフィナーレはもうそこまで来てしまっている。
 W杯に限らず、長期戦でトーナメントにつき合うと、終盤はいつも躁と鬱の状態が変わり番こにやってくる。
「こんな馬鹿なことももう終わりですね」とK君が言ったが、こんなことやってていいのかなあという後ろめたさと、もうすぐまっとうな世間にもどらなければならなくなるという現実感やさびしさが終わりに近づけば近づくほど比重を増してくる。
 W杯を全日程、観ることができるなんて、まあ贅沢なと。たしかにそれはそのとおりなのだが。サッカーを専門に追いかけているライター諸君がどういう精神状態で過ごしているのかをぼくは知らないが、ぼく自身はいつも、こんなことしてていいのかなという気分をどこかに半分抱えて旅をしている。

■韓国、カーンの壁を破れず
 6月25日。「ドイツ─韓国」戦。
「剛の宿」もセミファイナル観戦の日本客で満員になった。
 今日ばかりは個室だけでは収容しきれず、主人の金さん、宿帳をめくりながら相部屋の組合わせに頭を悩ませていたが、どう考えても部屋数が足りない。同じマンション──ソウルでは「ヴィラ・ハウス」とシャレた名前で呼ぶ──の未入居のフロアをそっくり借りることにしてしまった。繁盛なことだ。
ゲームは夜8時半からだというのに、ソウル市庁舎前の広場は昼過ぎには5万人近い人出になった。スタジアムでゲームを観ることのできないサポーターたちが市庁舎前で巨大テレビ画面で応援をする。公園に面したホテルの屋上から写真を撮ったが、赤のTシャツで広場全体が埋め尽くされている。ニュースでは、韓国全土で500万人近い人が応援に繰り出すとのこと。フランス大会のパリの狂騒の再現になった。
 開催国がここまで勝ち上がれば、国全体が盛り上がる。W杯の経済刺激効果などという指標は半分眉唾なものだが、韓国チームの躍進が国民に元気や勇気やプライドをプレゼントしてくれたことを考えれば、韓国サイドのW杯はそれだけで大成功だ。日本円にして3000億円近いと推計されているW杯関連投資も十分、元を取った勘定になるだろう。

 ソウル・スタジアムは、ゲーム開始前から6万5000人が歌う「アリラン」と「テーハミング!」の嵐。レッドデビルが描いた人文字「花(夢)は開く」に大きな拍手。
 ドイツの先発メンバーは、クローゼ、ノイヴィルの2トップに、MFはボーデ、バラック、ハマン、シュナイダー、Dはメッツェルダー、リンケ、ラメロウ、フリングス、GKはカーンの「4─4─2」。
 ドイツ・チームを観るのは今日が初めて。カーン、リンケ、ボーデといったなじみのベテラン勢と中堅、若手をうまくミックスしたなあというのが第一印象。ルディー・フェラー監督とはファイナル・ドローのときに直接話を聞いたが、決勝トーナメントに残るのが第一目標と答えていたし、ぼくもドイツが今回のメンバーで「ベスト4」まで勝ち上がってきたのはまったくの予想外だった。ただし、ここまで来てドイツの選手たちがあとを狙わないわけがない。
 韓国は、黄善洪(ファン・ソンホン)の1トップ、トップ下は、左から李天秀(イ・チョンス)、朴智星(パク・チソン)、車(チャ)ドゥリ、MFは李栄ピョ(イ・ヨンピョ)、柳想鉄(ユ・サンチョル)、宋鐘國(ソン・ジョング)、Dは金泰映(キム・テヨン)、洪明甫(ホン・ミョンボ)、崔真チョル(チェ・ジンチョル)、GKは李雲在(イ・ウンジェ)の「3─3─3─1」。安貞桓と薛ギ鉉(ソル・ギヒョン)は2試合続けての延長戦の疲労のためだろう。今日はベンチ・スタート。
 前半7分、韓国にまず決定的なチャンス。右サイドのディフェンス裏へロングパス。車ドゥリがアーリークロスで中央へ返したところを、李天秀がゴール右斜め前からダイレクトで強烈なシュートを放った。カーン、横っ飛びで右手1本でかろうじてクリア。
 ドイツチームの肝を冷やすファースト・シュート。このシュートでドイツの最終ライン、下がり気味になってしまった。
 しかし、15分過ぎからドイツ・ペースに。ドイツは1トップのクローゼにロングボールを集め、クローゼが落としたところをノイヴィルが寄せるというのが基本的な戦術。しかし、クローゼとの競り合いに金泰映も負けていない。ドイツも決定的なチャンスまでは作り出せず。ボール・ポゼッションはドイツが上回りはじめたが、韓国も守り一辺倒のゲームではなく、果敢にカウンターを仕掛ける。
 前半終盤、ドイツの攻撃が圧倒しはじめた。コーナーキックやクローゼへのロングボールだけでなく、ペナルティ・エリア付近でのワンツー突破などもからめて何度もシュートを放ったが、韓国のディフェンダーが身を挺して防ぐ。
 韓国サポ席からは韓国ゴール前に高いボールが上がるたびに悲鳴が上がる。レッド・デビル、韓国劣勢に「オー・フィス・コレア(韓国ファイト!)」の大合唱。
 前半は「0─0」のまま終了。
 後半10分過ぎ、ヒディンク監督、黄善洪に代えて安貞桓、崔真チョルに代えて沈載源(シム・ジェウォン)を投入。
 後半中盤、ドイツ、最終ラインのラメロウ、ボランチのハマンらがドリブルで積極的に攻め上がり、中央突破を試みる。2列目、3列目の攻撃参加に韓国ディフェンス、対応しきれず、ノーマークでミドルシュートを打たれる。
 韓国も後半26分、李天秀がセンターラインの手前からドリブルで突破してカウンター。右サイドでフリーの安貞桓、手を挙げてパスを欲しがるが、李天秀にはパスを正確に出す足がもう残っていなかった。安貞桓にパスが出ていれば、決定的なチャンスになっていたはず。李天秀はバラックに倒され、FKに。バラックはこのファウルでイエロー累積となり、次のゲームに出場できず。
 後半30分、ドイツにカウンターのチャンス。中央でインターセプトしたシュナイダーが右サイドのノイビルへ。ノイビルが上げたゴール前へのセンタリングをバラックがシュート。李雲在(GK)が体で止めたが、跳ね返ったボールをバラックが体で押し込むように再び蹴り込み、とうとうゴールをこじ開けた。
 スタジアム全体に「とうとう……」という沈黙。ゴール裏のレッドデビル軍団以外、声が止まった。
 ドイツはその後も攻勢をかけたが、追加点を奪えぬまま、「1─0」でゲーム終了。
 韓国善戦。
 飛び跳ねるように選手に駆け寄るルディ・フェラー。腕組みしたままピッチをながめるヒディンク。スタジアムから「ア~リラン・ア~リラン」の大合唱。「テーハミング!」のチームを称えるコールが鳴りやまない。

 ゲーム後、H君に誘われ、ソウルの大学街「新村」の飲み屋でレッドデビルのメンバーたちと韓国遠征組の打ち上げに合流。
 W杯がなかったら、ぼくはこんなにたびたび韓国まで足を伸ばすこともなかっただろうし、韓国の若者たちと知り合う機会もなかっただろう。
 ぼくだけじゃない。H君、K君ら、ぼくよりも20歳以上若い日本のサッカーファンが、同じ世代の韓国のサポーターたちと一緒にゲームを楽しみ、韓国を応援し、片言の日本語や韓国語、英語チャンポンで酒を飲んでいる。
 W杯中に14万人前後の日本のサッカーファンが韓国を訪ねたそうだ。
 彼らの100人に1人、1000人に1人が、こういう具合に韓国の同じ世代とふれ合うことができたのだとしたら、それこそがW杯を一緒にやってよかったねということだろう。最初は、双方に「親韓」「嫌韓」、あるいは「親日」「知日」「排日」といった先入観があった。最後まで嫌韓のまま日本に帰ったファンももちろんいる。でも、なにも焦ることはないという気にぼくはなっている。
 韓国のナマの姿を自分の目で見た日本人が10数万人増えたこと、それ自体を評価すべきだ。テレビや雑誌を通じてしか知らなかった韓国を一人ひとりが自分の目で見てきた。韓国や朝鮮半島を見る10数万の新しい窓が開かれたということだ。そのうちの何人かは自分の窓を通じてメールだったり、翻訳チャットだったり、互いに知り合った仲間たちと付き合いを続けるだろう。10年後、15年後の朝鮮半島情勢や日本、中国も含めた東アジア世界を考えたとき、H君やK君たち若い世代の個々のネットワークが存在することが日韓双方の社会に大きな助けになるとぼくは期待している。
 レッドデビルのI君が「アイ・ラブ・ユー……」と、尾崎豊を歌う。新村の大学生たちの間ではもう何年も前から歌われつづけてきた曲だそうだ。レッドデビルの諸君はみんな歌がうまい。詞の言葉ひとつひとつに感情をこめて語りかけるように歌う。I君の韓国語の「アイ・ラブ・ユー」からは、ソウルの若者たちの青春の切なさ、哀しみが生々しく伝わってくる。
 97年末のIMF経済危機以後、韓国の若者たちは毎日を不安な思いで過ごしてきた。勤め先が倒産したり、大学を卒業しても就職先自体がなかった。家族や兄弟が借金を残して失踪したり、自殺したというような話はソウルでは決してめずらしい話ではない。ぼく自身、韓国の友人たちから98年から2000年ころの最悪の時期の話をよく聞かされたが、将来の展望を持つ余裕など、だれも持つことができなかった。レッドデビルのメンバーたちも、何人かはフリーターでその日その日をしのいできた。彼らは、2002年には韓国でW杯が開催されるという夢にすがってこの4年あまりをサッカー一筋で過ごしてきたのである。
 ポルトガルを破って決勝トーナメント進出を決めた夜、レッドデビルのメンバーたちはみな泣いた。サッカーやW杯に興味など持っていなかった人も、国中が代表チームが示した勇気に涙を流した。ポルトガルに敗れれば、決勝トーナメント進出を断たれるという危機を彼らの代表たちは全員の勇気と力で克服した。そして、力を合わせれば、どんなに大きい国難だって乗り越えることができるという希望と自信を国民に与えたのだった。
 イタリアを下し、スペインに辛勝し、今日、ドイツに敗れはしたが、レッドデビルのメンバーたちも、韓国のファンたちももうだれも泣きはしなかった。4年間、代表たちの背中をずっと後押ししてきたという誇りに満ちた幸せな夜だった。

■トルコ、ロナウドの前に散る

 6月26日。ソウル→埼玉。「ブラジル─トルコ」戦。最後のフライト。
 仁川空港で、マイヤー・ホーフェンダール・ドイツ協会会長と一緒になった。「ウェルカム・トゥ・ジャパン・アゲイン」と挨拶すると、抱きすくめられ頬ずりまでされる始末。男でなければ、何度もキスをされていただろう。ホーフェンダール氏の大喜びは、単にドイツが予想外の決勝進出を果たしたという喜びだけではないというのがぼくの見方だ。
 ホーフェンダール会長はドイツ・バーデン・ヴュルテンブルク州の元大蔵大臣だった政治家であり、キルヒ・メディアの経営破綻の責任の一翼を担うべき人物でもある。
 キルヒ・メディアはW杯の直前に日本円にして7000億円以上の負債を残して経営破綻し、キルヒ・グループに投資していた銀行団がグループを解体して経営再建に取り組んでいたが、キルヒ・グループに最大の融資をしていたのがバイエルン州立銀行をはじめとするドイツの公的金融機関である。1企業グループに対する総額で4000億円近い過剰融資の結果、バイエルン州やバーデン・ヴュルテンブルク州では金融連鎖破綻が心配されていた。それらの官立銀行に巨額の融資を実行させた責任者が、当時、州大蔵大臣であったホーフェンダール会長であり、彼はその責任を取らざるをえず、政界引退に追い込まれた。
 キルヒ・グループは所有資産を次々に売却して債務返済に充てていたが、最大の資産である2006年W杯ドイツ大会のテレビ放映権だけはスイスに設立したグループの子会社「キルヒ・シュポルツ」(現イン・フロント)に移すという非常手段をとった。資産の売却だけでは銀行団に大きな貸し倒れが残ってしまうため、確実に収益が見込めるドイツ大会の放映権だけは、ドイツの銀行団の手元から取り上げないことで、FIFAのブラッター会長も合意したのである。──ゼンルフィネン事務総長のブラッター会長に対する離反は、キルヒの経営破綻以後のFIFAサイドの不可解なキルヒ支援策が直接的な引き金になったとぼく自身は考えている。
 4年後の大会の収支を考えれば、ドイツ・チームの今大会での躍進は、キルヒ・シュポルツ、ドイツ・サッカー界、ミュンヘンの金融界の3者にとって、最大のプレ・キャンペーンとなったといえるだろう。

 準決勝第2戦「ブラジル─トルコ」の一戦は、グループリーグの再戦となった。
 ブラジルの先発は、1トップにロナウド──今日のロナウド、練習中の写真で見てはいたが、頭の前だけを三角に残した変なヘアスタイル。おまけにシルバーのスパイク。どうもしっくりこない。道化はやめてくれと思うのだが、天才はなにを考えているのか──、トップ下に今日はエジウソンとリバウド。ロナウジーニョはイングランド戦でのレッドカードで出場できず。MFは、左からロベルト・カルロス、ジウベルト・シルバ、クレベルソン、カフー。Dがエジミウソン、ホッキ・ジュニオール、ルシオ、GKがマルコス。「3─4─2─1」の布陣。
 トルコは、ハカン・シュクル、サシュ・ハッサンの2トップに、MFがエムレ・ベロゾグル、バシュトゥルク、トゥガイ、ウミト・ダバラ、Dがエルギュン、ビュレント、アルパイ、ファティ、GKがリュストゥの「4─4─2」。
 トルコのギュネシ監督は、「2─1」と逆転された蔚山のゲームを反省して、守りのゲームをチームに命じるだろうとぼくは見ていた。前回のゲームもふくめて、ぼくは両チームのゲームを各3試合ずつ観てきたが、ロナウジーニョの欠場を割引けば、両チームの差はごくわずかである。トルコの選手たちにはブラジルに圧倒されたという苦手意識がないはずだった。
 トルコのキックオフで試合開始。
 日本戦でヘッドを決めたウミト・ダバラがさっそくロングシュート。ブラジルは右SBのルシオがカフーの外をオーバーラップしてドリブルで持ち込み、シュート。トルコも右SBのファティが右サイドをドリブルで突破してクロスを入れる。
 気温は17度。双方、バックスが攻撃参加しても、この涼しさなら最後まで保つだろう。
 ブラジルは、クレベルソンがアウトに流れたスペースにカフーがカットインしてチャンスを作り出そうとするが、左トップに張ったロナウドまでボールが回らない。
 前半20分を過ぎたあたりから、ブラジル、リバウド、ロナウドがシュートを放つ決定的なチャンスを作り出す。しかし、トルコのGKリュストゥ、体を張って懸命のセーブ。
 トルコはハカン・シュクル、サシュ・ハッサンへのロングやクロスでカウンターを狙うが、トルコの攻撃、2列目があと1人足りない。
 前半終盤は、双方、インターセプトからカウンターを仕掛ける目が離せない展開。ロベカルがシュート、ロナウドへのクロスとたたみ掛けたが、いずれもリュストウに阻まれたまま、前半終了。ブラジル優勢。しかし、前回のゲームでもバスチュルク、サシュ・ハッサンの1発のチャンスで先取点を取られている。ギュネシ監督にとっても前半「0─0」は予定どおりの展開だろう。
 後半開始早々の3分、トルコが左サイドからカウンター。サシュ・ハッサンが上げたクロスをハカン・シュクル、シュートに持ち込めない。ゴール前の混戦状態から、GKからパスをもらったジウベルト・シルバが左サイドライン沿いにドリブルで突破して逆にカウンター攻撃。左サイドでパスをもらったロナウドがドリブルでトルコ・ゴールへと迫る。
 最初にドリブルで上がってきたのが、ロベカルではなくジウベルト・シルバだったのがトルコのディフェンダーたちには意外だったはずだ。プレスが遅れた。しかし、ロナウドの前にはまだ4人のバックスがいた。ロナウドはスピードのあるドリブルでマークに来たビュレントとファティの2人の間をすり抜けるように突破してそのままペナルティ・エリアに侵入し、左側の角度のないところからゴール右隅へとシュートを放った。
 球足の長いドリブルでバックスを抜き去り、低くバウンドするボールを、ロナウド自身も低く飛ぶように走りながらステップを合わせ、右足のアウトのつま先でチョコンとついたという感じのシュートだった。リシュトゥからすれば予想外のタイミングで飛んできた、しかも逆を衝かれたシュートだった。シュートそのものはラウールなどがよく見せる打ち方だが、2人のディフェンダーをかわしてシュートまでの流れるような動きは、どう考えてもロナウドにしか打てない超人的なゴールというしかない。
 しかし、後半4分というまだまだ時間がたっぷり残っている段階での「1─0」である。トルコ、ブラジルとも攻防を繰り返す。ブラジルは、カフー、ロナウド、エジウソンというパス回しで最高のシュートチャンスを作り出したが、エジウソンが放ったシュートはゴールマウスのやや左にそれて追加点を奪えない。
 トルコはハカン・シュクルの対角にイルハン・マスズを投入し、よりオフェンシブな布陣でハッサン・シャシュやバスチュルクを基点に攻撃を仕掛けるが、ジウベウト・シルバが右に左に走って、トルコのチャンスの芽をつぶした。
 もうほとんど時間がなくなった後半ロスタイム、右サイドからハッサン・シャシュが上げたクロスにゴール前のイルハン・マスズがヘッドで合わせたが、ゴール・オーバー。ここでタイムアップ。ハッサン・シャシュはそのまま座り込んで悔し泣き。ギネシュ監督が選手たちをよくやったと称えながら迎える。
「1─0」のゲームだったが、最後まで緊張感が持続したナイス・ゲームだ。ターンオーバーから双方の攻撃がシュートの形で終わる、まるでバスケットボールのようなスピーディーなカウンターの応酬は見応えがあった。そして、やはりブラジルが勝ち残った。

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