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TOYOTA杯総括レポート

「FIFAクラブワールドチャンピオンシップTOYOTA Cup 2005」総括。

名前が長すぎますね。正式名称だから仕方ないけど。略称はTOYOTA CupかFIFA TOYOTA Cupでいいのじゃないかな。
この大会は、来年度まで日本開催が決まっています。
それ以後については未定。

FIFAは各大陸持ち回り案も考えているようですが、現実的に大会収支やプロデュースを考えると、開催してもいいという国は数少ないでしょう。
ヨーロッパのサッカーファンが、アジアやアフリカ、オセアニアのクラブの試合を見にスタジアムに足を運ぶとは考えられません。
中東圏のあるサッカー協会が、やってみたいと問い合わせてきているという話は聞いています。

集客面で大会収支が黒字になる可能性がある開催国となると、中東産油国か日本ということになるでしょう。
セキュリティや運営能力(テレビ放送までふくめて)を考えると、日本開催継続という判断になるのではないかというのがぼくの予想。

新聞やネットでは、今回の大会について、批判的な意見やマイナス評価も見ました。
でも、もし2007年度からほかの国で開催されるということになると、日本のサッカーファンは寂しくなるでしょう。
ヨーロッパや南米のクラブのタイトルがかかった本気モードの試合を日本国内で見る機会はなくなるということです。いい試合を見たくなったら、ヨーロッパに飛んでいくしかなくなる。
ヨーロッパのビッグクラブはシーズンオフには日本に来るでしょうが、エキビジション・マッチでしかありません。
ぼくは、TOYOTA Cupは日本開催が続いてほしいなあという気持ちでいます。

日本のクラブが出場できなかったというのが集客面ではいちばん大きな問題でした。
カズをシドニーFCにレンタル移籍させたというアイデア、見事です。だれがあれを考え出したのか、いろいろ聞いてみたけど、はっきりした答えが返ってきませんでしたが、シドニーFCの試合にカズ見たさのファンが1万人以上、来場した。

来年以後、日本のクラブが出場できるかどうかですが、Jリーグがアジア・クラブ選手権を重要なトーナメントと位置づけて、出場クラブの試合日程調整に取り組まない限り、日本のクラブがアジア王座に就くのは不可能です。
2部落ちのヴェルディに、アル・イテハドとホームアンドアウェーで勝てと望んでもねえ。

集客問題をクリアするには、開催国出場枠を設けることになるわけで、FIFAサイドのコメントもそれには肯定的です。そうすると、6大陸代表プラス開催国出場枠で7チームになる。7チームでのトーナメントというのは、通常、組めません。
どうしたらいいのか。

来年度からオーストラリアがアジアサッカー連盟に移籍します。
オセアニアのサッカーレベルはオーストラリアの脱退によって低下するのが必至です。
オセアニア代表クラブと開催国出場枠の日本のクラブが、ホームアンドアウェーで、どちらがTOYOTA Cupに出場するかを決める予備予選を行うという案はどうでしょうか。
開催国出場枠をもらっているから必ずTOYOTA Cupに出場できるということにはなりませんが、来年以後のオセアニアのクラブに敗退するようでは、最初から活躍は望めません。

来年度大会は12/10~17に開催されます。
今冬は寒波来襲下での大会になりましたが、気象統計を見ると、寒波が来るのは2年連続というケースが多いので、(太陽の黒点活動周期と関係があるはずですが)来年もある程度の寒さは覚悟しておかないといけないでしょう。

寒さのなかでの集客という問題を考えると、日曜開催の試合は昼間にやってほしいものです。
テレビ局の意向はあるでしょうが、日本で開催する唯一のグレード1の大会です。客席ガラガラというのは、収支的にも雰囲気でも困ります。
1回戦は日曜に2試合開催を、5-6位決定戦(金曜)を土曜昼開催にすることができないか。

最近の日本協会主催のキリン杯などでも感じるのですが、寒い時期の試合は、平日開催でないかぎり、土日用の昼間に開催すべきでしょう。
サッカー協会がファンとテレビ局のどちらを大事にしているのか、いつも疑問を感じます。
寒い時期でも、子供も連れて見に行きたいというのがサッカーの魅力のはずなのですが。
家にたどりついたら夜中の11時を過ぎてしまうという試合開始時間の設定をあたりまえだと考えていると、将来のファンを失うでしょう。

入場料金についても、集客不安があったためだと思いますが、値段設定が高かったですね。
サンパウロとリバプールが登場するからといって準決勝のカテ3が10000円というのは、ずいぶん強気な金額設定でした。
Jの試合に毎週、通いつめているような熱心なサッカーファンから、
「チケットが高すぎます。当日券が値崩れするはずだから見にいくかどうか。でも、寒そうだし、テレビで見ることになるかも」
という話を何人かから聞きました。
サッカーにいちばんお金を使ってくれているファンにとっては、Jの試合を見にいくことが最優先順位になっています。
リーグ終盤の混戦で遠征旅費のほうが、リバプールの試合よりも大事だったし、ドイツW杯への貯金もとっておかないといけない。
普段、見られない国際トーナメントだからという付加価値だけでチケットが完売になる時代ではなくなっている。

大会の意義については、アル・イテハドのヨルダネスク監督が、
「アジアやアフリカのクラブにも、ヨーロッパや南米のクラブに伍して戦うチャンスが与えられる、またいずれそういう強豪クラブを倒す可能性も生じる日もあるという意味で、意義のある大会だ」
という意味の話をしましたが、そのとおりだと思います。
悪い大会ではないのです。テレビ局の大騒ぎについては、ぼく自身はまったく見ていないので、コメントのしようがありません。

最後に、本の紹介。
今年、ぼくの遠征取材に相棒役でずっと回ってくれたカメラマンの赤木真二氏の単行本がダイヤモンド社から出ました。
どこに出かけても晴れを呼ぶ「ピーカン・ブラザーズ」の片割れです。

「ワールドカップが夢だった。」杉山茂樹著・赤木真二写真1600円。
赤木さんの写真も杉山氏の文章もなかなか楽しい本です。
本屋でのぞいて気に入ったら、買ってください。
それと、「Sportiva」2月号、別冊ドイツW杯特集、今日あたりから本屋に並ぶのかな。ドイツ大会に向けての強力付録付きです。

寒い折り、幸いぼくの住んでいるところは雪もないのですが、みなさま、風邪などひかぬようご自愛ください。
よいクリスマス、よいお正月を。

今年、訪れた試合のなかでいちばん楽しかったイスタンブールの写真をクリスマスカード代わりに添付しておきます。
「フェネルバチェーガラタサライ」のイスタンブール・ダービーフェネルバチェのゴールが決まった瞬間の写真です。

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