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コンフェデ杯 ジーコ・ジャパンレポート(『現代』8月号)

「ジーコ・ジャパンで勝てるのか?」
ドイツW杯出場決定も、まだ一年の憂鬱

それでもジーコと心中するのか――戦術・戦略を語らず決定力もなく

(『現代』2005年8月号)

ドイツW杯出場を予定どおりに決め、一年後のドイツ大会のリハーサル大会でもあるコンフェデレーションズ杯にアジア・チャンピオンとして駒を進めた「ジーコ・ジャパン」。
いったいこの代表チームは強いのか? 弱いのか? それもアジア・レベルの戦いではなく、まさにワールド・レベルの戦いとなる本大会で、2002年日韓大会の成績(決勝トーナメント進出、ベスト16位入り)を上回る可能性はあるのだろうか。

 コンフェデレーションズ杯、第2戦ギリシャ戦がいま終わった。
「1―0」で日本が勝利。主力メンバーの何人かを欠いたギリシャではあったが、昨年のEURO2004のヨーロッパ・チャンピオンを破った意味は大きい。
 ギリシャ戦には、メキシコ戦惨敗の反省がわずか2日間の間に十二分に戦術となって現れていた。
 まず、フォーメーションを従来の3バックスから4バックスに変え、柳沢の1トップから玉田をトップに入れた2トップにして、攻撃の枚数を最初から増やして、シュートが打てるシステムを採用したこと。
 日本が放ったシュート数は15本(枠内7本)、ギリシャが8本(枠内2本)と、最後にシュートの形で終わることができる攻撃システムに変えた結果は数字の上でもはっきりと出ている。
 決定的なチャンスの数から言えば、日本にもっと点が入っていてもおかしくない展開だったが、シュートの確実性については、いまは言うまい。
 ジーコがやっと本気モードに突入したのか。それとも、選手たちの元気と勝つ気力が戻ったのか。1試合だけではまだ判断がつかない。ただ、序盤から勝ちにいく積極的なゲームをしたことを評価したい。

先取点も完敗「日本―メキシコ」戦 

コンフェデレーションズ杯の第一戦「日本―メキシコ」戦。
 前半、早い段階で先制点を挙げるという「ジーコ・ジャパン」としては珍しいゲームになった。前半序盤での先制ゴールなどというのは、アジア最終予選の初戦、埼玉で行われた北朝鮮戦(「2―1」で勝利)以来、五か月ぶりのことだ。
  <前半11分。自陣右サイドでボールを拾った小笠原がサイドライン沿いを走り上がった加地に長い縦パス。加地がゴールライン近くまでそのままドリブルで突破してゴール前に折り返し、1トップの柳沢がニアで合わせる。「1―0」>
(取材メモより。以下同)
 記者席からは柳沢がどうボールをさばいたのか見えない。ボールは柳沢ともつれて倒れた相手ディフェンスの背中をすり抜け、ゴールマウス左隅にコロコロッと吸い込まれていった。
 見事なカウンター。加地亮の積極的なサイド突破、相手センターバックよりも一瞬早くボールにタッチして難しい角度からゴールを決めた柳沢敦を素直にほめよう。
 自国ドイツの試合でないため、スタジアムはほぼ五分の入り(観客数2万4036人)。アジア最終予選にははるばる日本から「弾丸ツアー」で駆けつけたサポーターたちも、さすがに連戦の疲れでコンフェデレーションズ杯にまで手が回らなかったのか。日本人サポーターはドイツ在住組もふくめて2000人というところ。
「ニッポン!」「ニッポン!」の歓声とドイツのファンから賞賛の拍手。ブンデス・リーグのファンは、カウンター・スタイルのパワーゲーム(肉弾戦)が大好きだ。柳沢のゴールシーンは、来年まで、日本チームの紹介のたびに何度もドイツのテレビで流されることになるだろう。「ジャパンだって、なかなかやるじゃないか」と、ドイツのファンに印象づけた殊勲のゴールになった。
 アジア最終予選の出来から、日本の取材陣の多くが内心、三戦惨敗必至と悲観論でいただけに、記者席はうれしさが入り交じったやや呆気に取られた気分である。
  <ジーコ、孝行息子の加地と柳沢にまたまた救われる>
 と、メモ。
 ゴールが決まれば、チームの攻撃のテンポもよくなるものだ。サッカーというのは双方のチームの心理的な要素が作用し合うゲームである。
 日本の3トップ(柳沢、小笠原、中村俊輔)の三人が、自在にシフトを変えて、三人で三角形を形作る位置取りを維持しながら、メキシコの最終ラインとミッドフィルダーの間のスペースに入りこみ、そこを狙って中田英寿や右サイドの加地が楔のパスを通す。
 日本、シュートまではいかないのだが、前半半ばから、メキシコ・ディフェンスがゲーム展開に苛立ったのか、荒っぽいファウル気味の当たりが多くなる。
  <前半27分。フリーキックのチャンスから長身フォワード、フォンセカがノーマークでゴール正面から強烈なヘッディング。GK川口、からくもパンチで逃れる。
   前半35分。中田英のスルーで柳沢が抜け出し、ペナルティーエリア内で押し倒される。ブリーズ主審(オーストラリア)、ファウルは取らず。ファウルであればPK。>
 ゲーム後、ジーコ監督は、
「あれでPKを取ってもらえなかったのが敗因のひとつ。前半の日本が押していた時間帯で追加点を奪っていれば、試合は違った展開になっていた」
 と語ったが、日本「1―0」リードの展開で、あれをPKとジャッジするレフェリーは少ないだろう。
 サッカーというゲームには、ゴールが起きやすい時間帯というのがある。前後半の37~39分前後は集中力が途切れやすい危険な時間帯のひとつだ。そこを乗り切れば、ロスタイムまで耐えられるのだが。
  <前半39分。日本ディフェンスに破綻。メキシコのゲームメーカー、ジーニャをノーマークに。ペナルティーエリアのやや外、中央やや左寄り20メートルから計ったようなループ気味のシュート。「1-1」。>
 守備の連携についてはどんなチームでも決まり事を決めている。相手チームのどの選手がバイタルエリア(攻撃可能エリア)に入り込んだときには、誰がマークして、ラストパスやシュートを自由に打たせないということをジーコ・ジャパンでも確認してあったはずなのだが。このときだけ、マークがポカッと空いてしまった。
 決定力のある相手のキー・プレーヤーに、シュートを打ってくださいとばかりにフリーにしてしまったら、同点にされても仕方がない。
 ゲーム後の選手コメントによれば、ジーニャのマークは中村俊輔が命じられていたようだ。しかし、ペナルティエリア近くまで入り込まれてしまったら、右ボランチの中田英寿がカバーしなければならなかったはずなのだが、二人の間でマーク連携のミスが起きてしまった。
 後半。メキシコのラ・ボルペ監督は、後半開始時点で選手二人を入れ替え、守備と攻撃、両面で修正してきた。
 ゲーム後、筆者の質問に、
「日本の右サイドの加地の危険な突破に対応するための交代だ。ディフェンダーと左ボランチを代え、攻撃については三都主の後ろのスペースを衝いて、そこからクロスを上げて高さで勝負しろと指示した」
 と答えている。
 ワールド・レベルの強いチームは、これでもか、これでもかと執拗な攻撃を繰り返して、ゴールマウスをこじ開ける。
 後ろ向きの守備にやや不安のある三都主が標的にされた。メキシコの右サイドバックも三都主の後ろにオーバーラップしてクロスを上げる機会を狙ってきたため、三都主は防戦に追われて攻め上がることができなくなった。
 後半はメキシコがゲームを完全にコントロール。日本選手、バーレーン、バンコク連戦の疲労が抜けていないのか、足が止まりはじめる。
  <後半12分。メキシコ、右サイドからジーニャのクロスにボルゲッティが強烈なヘッディング。ゴールポストを叩いて救われる。
   後半14分。日本、「中村→稲本」に交代。中田英が中村の位置に上がり、稲本が右ボランチに。>
 中村の交代は、バーレーン戦での腰の負傷が癒えてないため、予定の交代。交代した稲本がやや前で守り、チャンスがあればロングシュートを打たせる意図もあったはずで、後半17分、稲本が後半初のシュート。
  <後半19分。メキシコ、左サイドのペレスのクロスにフォンセカが頭で合わせて「1―2」逆転。
   後半23分。日本、「小笠原→大黒」に交代。柳沢、大黒の2トップ。トップ下に中田英。
   後半24分。メキシコ、ペレスのクロスをジーニャがワンタッチで中央のフォンセカへ。シュート・ゴールも、オフサイドで救われる。>
 後半30分過ぎから、メキシコ、トップ下のジーニャが下がり目に位置を変えて、「3ボランチ」気味の守りのフォーメーションになる。中田英を常に二人でマークする形になり、日本、打つ手まったくなしの状態になる。
  <後半37分。「茶野→玉田」に代えて4バックスに。>
 3フォワードも、中田英が封じられてラストパッサーがいないため、どうすることもできず。「2―1」のまま試合終了。

「シュート欠乏症」は変わらぬまま

 得点だけを見れば僅差のゲームに見えるが、試合自体は完敗のゲーム。
 前後半合わせてメキシコのシュート数が16(内ゴール枠内へのシュートが7)、日本は8(枠内2)。日本が放ったシュートのうち、ゴール内に飛んだシュートは、先制点の柳沢のゴールも含めてわずか2本しかない。
 枠にシュートが飛ばなければ、ゴールが生まれようがない。
 アジア予選で癖がついてしまった「後半1点入れて、勝ち点3を取ればいい」というジーコ・ジャパンの仕掛けの遅さという課題は、柳沢の先制ゴールで目立たなくなったかもしれないが、実はまったく変わっていない。
 シュート・コースがあれば、遠目からでもどんどんシュートを打ってきたメキシコに対し、日本のMF陣は小笠原、中村、中田英とも、フリーキックを別にすれば、ほとんどシュートを打つことができなかった。アジア予選と違って、メキシコのディフェンスのプレスがそれだけ速かったというせいもあるが、シュートに持っていくまでの工夫が足りないのだ。
 メキシコはFIFA(国際サッカー連盟)ランク6位の強豪である。日本は現在18位。FIFAランクは、国際Aマッチを数多くこなしているチームには自然とポイントが付加されがちなので、決して正確な物差しではないが、ランク10内の強豪国とそれ以下の国では、チーム力に大きな隔たりがある。
 もし、日本がメキシコと10戦したとすれば、日本が僅差で勝てるのが2試合、引き分けが3試合、5試合はこのゲームと同じような負けになるだろう。
 来年のW杯本大会では、日本はホスト国ではないので、同じグループに少なくとも日本よりランクが上のチームが二か国振り分けられることになる。2002年の日韓大会のときのように、ほぼ日本と同レベルのベルギーとロシア、日本よりやや格下のチュニジアが割り振られたような優待抽選待遇はもうないのだ。
 ドイツ大会で、日韓大会で挙げた決勝トーナメント入り(ベスト16)以上の成績を望むのであれば、日本よりも上位の二か国のどちらかを蹴落とし、下位チームからは確実に勝ち点3をモノにして、最低でも勝ち点5、あるいは勝ち点6を挙げないといけないのだが、いかんせん。シュートがなければ勝ちようがない。それがサッカーである。
 メキシコ戦後、中田英寿は外国人記者の質問に答えて――相変わらず、彼は日本の記者たちの質問には応えない。これも困ったもの。
「いまのレベルでいったらこんなものでしょう」
 と正直な感想を漏らしているが、メキシコに対してなす術もなかった後半を見ると、ジーコの戦略、戦術で、上位国と対等に戦うことができるのか、あらためて不安を感じざるをえない。
 日本代表チームの強化責任者でもある田島幸三(日本サッカー協会技術委員長)は、
「アジア最終予選で疲労困憊の状態でドイツに入り、また、W杯予選突破という第一目標を突破したばかりで、選手たちに肉体的にも精神的にも新たなモチベーションを持てというのはむずかしい状態の試合だった。後半、選手の足が止まってしまったのは、バーレーン、バンコクの猛暑から涼しいドイツにやって来て、体が適応しきれていないこともある」
 と、敗因を分析したが、ノーゴールの惨敗でなく、柳沢の先制ゴールでちょっと救われたという表情だった。
 田島によれば、バンコクの北朝鮮戦から採用した「柳沢の1トップ」、トップ3人を互いにシフトさせる攻撃システムはジーコのアイデアだそうで、まだ中村俊輔の位置取りなどに改善の余地はあるとしても、一応、1ゴールを挙げたのだからそれは評価したいという構えだ。
 確かに小野伸二の骨折欠場がなければ、攻撃の起点が中田英俊しかいなくなくなるというような何もできない状態にはならなかったかもしれない。
 しかし、どのような条件であっても、監督には、勝つための、ときには引き分けるための明確な戦術が必要になるのだが、果たしてそれがジーコにあるのだろうか。

感覚が戦略のジーコ采配

 たとえば、なぜ3人目の最後の交代が玉田だったのか?
 1点を取って同点に追いつかなければならないから、攻撃の人数を増やした。柳沢、大黒、玉田とフォワードを3人にしたわけだが、彼らに最後の仕事をさせるためのスタッフは中田英しかいないのだ。中田英は相手のミッドフィルダーの執拗なマークに遭い、パスをもらうこともできない。
 ジーコは、玉田をトップ下に入れ、玉田にポストプレーで左右の柳沢、大黒にラストパスを出す役をさせようとしたわけだが、玉田は一瞬のスピードですり抜けていくタイプのフォワードであり、ポストプレーやトリッキーなドリブルを期待するのであれば、なぜ本山を使わなかったのか。
 こういうときのためにジーコは本山を代表チームに招集し続けていたのではなかったか。
 国際ゲームであるために、監督記者会見では質問数が限られ、ジーコの真意はわからない。
 強化委員長の田島は、
「選手交代については、より得点の可能性を考えたジーコの勝負感覚を信頼するしかない」
 と答えたが、ジーコの監督能力の問題点は実はそこにある。
 ジーコは感覚でサッカーを指導するタイプの監督なのだ。ジーコの代表戦記者会見をこれまで何十回か聞いてきたが、ジーコから明快な戦術、戦略論を聞いたことはほとんどない。
 三週間ばかり前、イスタンブールで行われた「FCミラン―リバプール」のUEFAチャンピオンズリーグのファイナル戦――リバプールが後半、わずか6分間に3ゴールを挙げて「3―0」から「3―3」に追いつき、延長PK戦でFCミランを下した驚異的なゲーム――後の監督記者会見で、リバプールのラファエル・ベニテス監督の話を聞いた。
 この試合でベニテスはフォーメーションを四回変えているのだが、各国記者の質問に対して、ベニテスはたちどころに戦術変更の意図をわかりやすく説明してくれたものだ。
 サッカーの監督にはいろんなタイプがあるので、ジーコにラファエル・ベニテスと同じ才能を求めるつもりはない。しかし、ナショナルチームを預かる監督である以上、その監督ならではの一貫した戦略戦術を感じさせてくれればと期待するのは当然だろう。
 しかし、ジーコにはそれがない。
 前半、日本が追加点を取るべきところで取れなかったのだから、後半はドローに備える、あるいは1点追いかける展開になる可能性も考えての交代起用といった先読みはしない監督なのである。
 中村俊輔を下げたら、パッサーがひとり減ることになるのだから、稲本潤一ではなく、遠藤保仁の起用もありかななどと、ジーコは考えない。
 逆転されてしまった以上、点を取りにいかなければならないから、動きが落ちた小笠原ではなく大黒を入れる。ますます日本の攻撃パターンは限られることになるのだが、プレーヤー一人ひとりの才能と感覚で局面を打開してしまうブラジル的なサッカー・スタイルであれば、それでいいのだ。
 しかし、日本にはジーコも、ロナウジーニョも、カカやロナウドやアドリアーノはいない。

ジーコ・ジャパンはジーコ選抜?

 1次予選のオマーン戦以来、最終予選のイラン、バーレーン、バンコクでの北朝鮮戦と、ジーコ・ジャパンの戦いぶりをを見てきた。
 W杯アジア代表枠が「4・5」という条件を考えれば、日本が予選1試合を残して出場権を獲得したのは予定通りであった。
 気候と時差との戦いを強いられた過酷な連戦のために、イエロー累積や負傷欠場でどのチームも戦力ダウンを余儀なくされたが、控え戦力の層の差で、グループAは韓国とサウジアラビアが、グループBではイランと日本がドイツ大会出場を決めたのも予想通り。
 日本の現在の実力を考えれば、今回のアジア予選は、ドイツ大会出場が危ぶまれるような展開になるべき予選ではなかったはずである。
 しかし、現実には、最終予選では、日本が圧倒的な強さを見せつけて勝った試合はほとんどなかった。どの試合も、ファンをヤキモキさせる試合展開の連続だった。それがW杯予選というものだなどとわかったように言われても困るのだ。
 同じグループに韓国も中国もサウジアラビアもいない。ライバルはイランだけという最終予選で苦戦の連続をもたらした張本人はジーコ監督ではなかったか。
 別な目で皮肉に見れば、ジーコと彼を監督に選んだ川淵三郎日本協会会長は、話題作りの天才だったと言うことができるのかもしれない。
 バーレーン戦、バンコクでの北朝鮮戦と、まったくほめた内容ではない仕掛けの遅い「勝てばいいだけのゆるい試合」でさえ、視聴率は地上波のテレビ朝日だけで43%を越え、NHK―BSも含めれば、全国で5000万人がバンコクでの北朝鮮戦を見つめていたのである。
 アジア・レベルでの戦い程度でここまでハラハラドキドキさせられてはファンのほうはたまったものじゃない。
 この原稿を書いている現在、コンフェデレーションズ杯のギリシャ戦とブラジル戦の結果はまだわからないが、固い守りのサッカーで昨年のEURO2004でチャンピオンとなったギリシャから1点を奪うのは至難の業だろうし、ブラジル戦はブラジルが控え組で出てきたとしても、日本が勝つのはむずかしいだろう。
 本大会出場を決めた以上、今度はもう一段階ステップ・アップしたワールド・レベルの戦い方が望まれるのだが、監督ジーコにそれができるのだろうか。
 アジア予選のバーレーン戦の結果次第では、監督更迭も念頭に置いていたはずの川淵会長も、W杯出場権獲得で、「ドイツ大会はジーコに任せる」と明言しており、ドイツでの戦いはジーコ采配次第ということになりそうだ。
 コンフェデレーションズ杯が終われば、7月の東アジア選手権を手始めに、今後、W杯本大会まで、あと一年、強化期間は残されている。
 しかし、アジア予選の戦いぶりを見ている限り、これまでのようにジーコ監督にすべてお任せでは、ドイツ大会での決勝ラウンド進出は期待などしないほうがいいだろう。
 サッカー協会が、もしW杯でベスト16位以上に勝ち残るというシビアな目標を掲げるのであれば、ジーコ監督に対して、明確な注文を出さなければならないし、ジーコ監督も、自分はこの一年間でどのようなチーム強化を図りたいのか具体策をファンにも明示すべきだろう。
 また、アジア予選のそれぞれの試合での苦戦した理由(仕掛けが遅かった戦術的な欠陥)について、協会はジーコ監督にデータ分析に基づいた改善の注文を出すべきだ。
 W杯出場権を獲得するまでは自分のやりたいようにさせてくれというジーコの希望を協会幹部も容認してきたが、W杯本大会で惨敗を喫するようでは、協会の屋台骨を支えている代表人気にも悪影響が出てしまう。
 ジーコはバーレーンでも、バンコクでも、「このメンバーでドイツ大会に出よう」と選手たちに話してきたと言い続けてきたが、ドイツ大会で結果を残したいのであれば、前言を翻して、新たなタレントの発掘に取りかかる必要があるだろう。
 久保竜彦、高原直泰の戦線離脱から大黒将士が抜擢招集されてアジア予選でも2ゴールを挙げたように、人材があり余っているMF陣はともかく、それ以外のポジションでは、新たな代表候補を常に追加補充テストできるようにJリーグの各チームとも連携すべきだろう。
 新しい候補選手も含めてチーム内でのポジション争いが起きることが、結果的には、戦力の底上げにつながるはずだ。
 現在の日本代表チームは、前監督のフィリップ・トルシエが2002年大会に備えてピックアップしたメンバーが主力になっている。年齢的にも来年のドイツ大会がピークの世代がほとんど。より若い世代が代表入りしてくるようでなければ、ドイツ大会はともかく、その後の2010年アフリカ大会の予選を考えると、先が思いやられる。
 日本と同じく、ドイツ大会出場を決めた韓国では、若干19歳のU―20代表FWの朴主永がA代表に抜擢され、W杯最終予選でもすでに2ゴールを挙げる活躍でA代表入りを確定させた。
 ドイツ大会出場は逃したが、2008年の北京五輪を目標に選手強化に努めている中国、AFC(アジア・フットボール連盟)入りが認められたオーストラリアなど、四年後のアジア予選は厳しい戦いになることが目に見えている。
 ジーコ・ジャパンにいま足りないものはシュートの力。決定力だ。
 代表合宿を抜け出して寿司を投げたためにホサれてしまった大久保嘉人(マジョルカ)やU―20世代の平山相太ら、ファン期待の若手の新戦力が代表入りするチャンスを与えられるかどうか、注目したい。
 少なくとも、鹿島以外のサポーターたちが揶揄するように「ジーコ・ジャパンってジーコ選抜だろう」では困るのだ。
 ドイツ大会本大会出場は決まったものの、あと一年、選手たちにはもちろん、サポーターにも気がもめる日々が続く。  

2005/06/17執筆 2005/06/20加筆 石川保昌
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