Google

Entries

イスタンブール・ダービー・レポート

フェネ.フラグ


■写真1 「カナリアがライオンの首をチョッキン!」 フェネ・サポの可愛いけど、ドッキリの応援幕。

新潟のペルー戦、相変わらずのノーゴール病だったみたいですね。

イスタンブールからBCCメールです。
トルコのサッカーなんて興味がないという方は削除ください。それと、今回の通信はサッカーファン向けですので、ご承知おきいただければ。

今週はトルコを注目してもいいんだけどね。
チャンピオンズリーグには日本の記者諸君、来はじめていますが、せっかくのイスタンブール・ダービー、取材にやって来たのは赤木真二カメラマンとぼくだけなんて。
ちょっとだけ寂しいイスタンブールであります。

ただし、東京から飛んできた日本人女性のトルコ・サッカー・フリークの方がひとりだけスタジアムの近所にいました。最近、こういう方とときどき会います。
「チケット、ネットで買ったのだけど、どうもニセ・チケットみたいなの」
と、あっけらかんで。彼女がスタジアムに潜り込めたのかどうか。
いずれメールがあるでしょう。

イスタンブール・ダービー、ホームのフェネルバチェが「1-0」でガラタサライを下し、トルコ・スーパーリーグの優勝を決めました。2年連続14回目の優勝。
ゲームは前半、後半ともガラタサライが押しに押したのですが、後半19分、フェネルバチェが本当にワンチャンスを生かして1ゴールを挙げ、あと1節を残して、2位のトラブゾンに7ポイント差をつけての優勝。
ガラタサライはトラブゾンと入れ替わって3位となり、来季のチャンピオンズリーグ出場も微妙になってしまいました。

いかにもトルコらしいダービー・マッチでありました。
収容人員約50,000人のフェネルバチェ・スタジアム。現在、一部工事中で4万8000人前後が入っていたと思います。
そのうち4万6000人がフェネルバチェ・サポ。ガラタサライ・サポ1300人が試合開始の2時間前に警察のバスでビジティング・チーム・ゲートまで運ばれてきましたが、石だ、コインだ、ウォーターボトルだがバンバン飛んでくる。
カメラマン1人の鼻にボトルが当たって流血。トラブル発生を待ちかまえていたテレビカメラ、カメラマン数十人が鼻血を出しているカメラマンをシュート。まるでハイエナですなあ。

この日、ぼくの取材申請をフェネルバチェの広報が取り間違えて、ぼくはカメラマン・ブースに回されてしまいました。そんなわけでカメラマン・ビブス(ベスト)をかぶって小さなデジカメでカメラマンのふりをして走り回りました。お陰でお馬鹿な写真を何枚か撮りましたから、添付しておきますね。

プレスシート自体がもう1席も残ってないのだそうでした。トルコ中の記者やOBが見にきているのだそうで。カメラマン部屋も、どう見てもカメラマンじゃない人がズラリ。ぼくもそうでしたので、まあいいかと。

警備の警官たちもピリピリというか楽しそうで。チケット、見たくても1時間半で完売だったのだそうです。
機動隊のなかで、今日はフェネ好きだけを連れてきたんじゃないのかな。
みんなボトルが飛んできてもニコニコしてる。ガラタのサポには遠慮無しにバッツンバッツンひっぱ叩いているし。
ポリスのフェネ愛好会が警備に来ているとしか思えない。
ガラタのホームゲームにはガラタ・ポリスが行くんだと思う。

一度、スタジアムゲートまでたどりついたガラタサライ・サポでしたが、そのうち500人のチケットが、バーコードが入っていないブラックマーケット・チケットと判明して、スタジアムから追い出されました。しかし、生け贄の羊をフェネ・サポの群れの中に放り出すわけにもいかないので、ミニバンのパトカーに20人、30人と次々に押し込んで、警察署送り。
ガラタサライ・サポ、かわいそうに家畜以下の扱いでありました。
トルコのリーグでは、ビジティング・サポはそう扱われる運命なのだそうです。

護送サレルガラタサポ

■写真2 警察署送りにされてしまったガラタサライ・サポ。

スタジアムの中は、「今日で優勝」気分。夕方19:00開始とはいえ、夏時間のイスタンブールですから、気持ちのいい日曜日のデーゲームという感じです。
「♪フェネルバッチェ、フェネルバッチェ、♪チャンピオン、チャンピオン…」
という(フェのところにアクセントを入れて)ちょっと中近東的なドラムビートを効かせたリフを流しっ放し。
これがいまだに耳についてしまって、眠ろうとすると、聞こえてくる。
あ~あ、止まんないターキッシュ・テースト。この歌に合わせてベリーダンスのように腰を振って…。

フェネ・スタは、イスタンブールのアジア側の船着き場の近くにあり、ぼくなんかが泊まっているスルタン・アーメッドというヨーロッパ側の旧市街からはフェリーボートに乗って出かけます。
船のデッキにフェネ・サポが満開状態。
これがいいんだなあ。神戸スタなんかも船でたどりつくことできないのかな。
イスタンブールも回教圏ですので、みんなビールで酔っぱらった状態というわけではありません。フェネの応援に出かけることで酔っている。

フェネルバチェなんて知らないよという方に、どんな選手がいるのか紹介しておくと――、
フォワードはアネルカ、ファン・ホーイドンク、トップ下はアレックス、トルコ代表もGKのリシュトゥーや若手MFのトゥンジャイ…(ハンサム。イルハン・マンスズよりもずっとチャーミングでスイート)と、なかなか知っている人は知っているメンバーが入っています。
ついでにいうと、2002年にイルハンを日本で最初に取り上げたのは石川とらでした。

監督はドイツ・サッカー界から追い出されてしまったあのフィリップ・ダウム。
そういえば、ヴェルディのワシントンも心臓病を患うまえはフェネにいましたね。
ガラタサライのほうだって、ハカン・シュクル、オルハンなどのトルコ代表メンバーに、ブラジルのフラビオ・コンセイソン、カメルーンのソング、GKはモンドラゴン…と、こちらだって、各国の代表か準代表クラスかな。監督はルーマニアの英雄、ゲオルグ・ハジであります。

ゲーム前に、今シーズンでオランダに帰ってしまうホーイドンクが息子と手をつないで、最後のホームゲームでサポーターたちとお別れ。
ホーイドンクの息子がキンキラキンのブロンドというのはどうして? ホーイドンクが好きなというか、オランダ熱狂サポがいらっしゃるので、その写真も添付付しておきます。サービス、サービス。

ガラタサライの選手たちがゲーム前練習でピッチ上に現れると、またウォーターボトルの雨あられ。
ガラタサライのオリンピックスタジアムでは反対にアウェーチームがこれをやられるのだそうで、おあいこなんだそうですが。
わずか800人のアウェー・サポーター席を、機動隊ががっちりガードしているのですが、50メートルほど距離を保って隔離しているのだけど、ボトルやなんだかわからない固形物も双方から飛んでくる。ところが離れているからサポーターには当たらない。回りの警官隊の頭の上にバンバン降ってきます。

フェネルバチェのマスコットはカナリア、ガラタはライオンです。
カナリアがライオンの首をチョッキンとするのが今回の試合でありました。

でも、1週間前のトルコ杯決勝(アンカラであったのかな)では、ガラタサライが「5-1」でフェネルバチェに勝っております。

さて、ゲームであります。
フェネルバチェはノブレとアネルカの2トップ、トップ下にアレックスの「4-3-1-2」。
ガラタはハカン・シュクルを1トップにして、フラビオ・コンセイソンの1ボランチで「4-1-4-1」。
両者の差は4ポイントですから、フェネはドローでもいい。ただ、もし敗れると、次節最終節のアウェー戦で引き分け以上なら優勝。ガラタは連勝する以外、優勝の可能性はありません。

ガラタがよく攻めました。前を重くした布陣ですので(いちばん近い感じで言うと、EURO2004のときの「スウェーデン-イタリア」戦のときの同点に追いついたスウェーデンのような感じかな)、前からどんどんプレスをかけて相手陣でボールを奪い、センターバックが外に引き出されると、すかさずシュートを打ち込んでいく。
決定的シュートチャンスが3回。フェネはリシュトゥーのファイン・セーブで2本、救われました。前半、フェネには徹底的チャンスまったくなし。

攻めても攻めても、ゴールを挙げられないと、アレッ? という感じで相手にカウンターを取られてしまうのがサッカーです。
このゲームもそのとおりになりました。

後半19分、それまで10分間、ほとんどガラタが敵陣で攻めっ放しだったのですが、中盤のアレックスから右サイドバックのウミトゥ・オザトにスルー。ウミトゥがためらわずに入れたセンタリングに、ゴール真正面でノブレがヘッドでゴール右隅に叩きつけてゴール。
フェネルバチェ・サポ、歓喜の雄叫びであります。なかには泣き出すサポも。

まあ、このゴールで決まり。優勝がかかったホームチームが予想通り、僅差で勝つという典型的なゲームでした。
プレーヤーではアレックスを楽しみにしていたのですが、最初にトルコリーグに来てしまったからかもしれない。あまり成長してないなあというのが実感。セレソンではロナウジーニョ、カカの控えにも選ばれない可能性大ですね。コンフェデには選ばれるかもしれませんが。

ダウム監督、うれしそうでした。ブンデス時代のダウム、いつも寂しそうな彼の思い出しか、ぼくにはないので(どうもぼくはダウムとかクーペルとか、ポケットのなかで折れたタバコを取り出して火をつけているような監督って、憎めないのです)、ひさしぶりの彼の笑顔、うれしかった。
コカインのせいだかなんだか知らないけど、ますますしなびてしまって、顔を見ただけで苦労してるなあって同情しちゃう。
でも、サポーターから感謝されて、彼はトルコでこれからも過ごすことになるのでしょう。

あとは優勝セレモニーから、ピッチに飛び出したフェネルバチェ・サポの無礼講につきあい、ボスポラスの夜は更けてというイスタンブール・ダービーでした。

チャンピオンズリーグ・ファイナルまであと1日。イスタンブール、午前中はいつもどおり小雨がパラパラ、昼は晴れて、夜になるとまたパラパラという感じの天気です。
勝手知ったる町なので、楽しく過ごしております。

ではでは。石川とらfromイスタンブール。2005/06/24

■イスタンブール・ダービー写真3と4は次のページへ。--->http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-149.html



■残念!
こんな楽しいイスタンブール・ダービー・マッチですが、この試合の警備混乱が影響したのか、2005-06シーズンから、フェネルバチェ、ガラタサライ、ベクシュタシの3チームによるダービー・マッチには、アウェー観客を入れないことになったそうです。

たしかに4万8000人の「狼」対800人の「生け贄の羊」という構図では、警察が振り回されることになるし、警官も何人も負傷しましたからね。

でも、野次馬としては、ホームチームだけのお祭りゲームじゃ、イスタンブールまで出かけるのは大変なんだよねえ。

いや、トルコのサッカーは面白いんですよ。ただ、イスタンブールにたどりつくのに、安い航空券を使うと、シェレメチボ(モスクワ)で乗り換え13時間なんてことになるわけ。もともとトルコ方面に観光にお出かけになる方にはおすすめしますけどね。

2006/01/09 石川とら

スポンサーサイト
-->
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://tra3.blog43.fc2.com/tb.php/148-a772b28c

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

プロフィール

「どうも。石川とらでーす」

Author:「どうも。石川とらでーす」
筆者プロフィール==>
http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-2.html

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

href="http://blog.fc2.com/">blog) カワイイ☆ブログランキング