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米大統領選 グラスルーツ(草の根)

フロリダ・選挙ボランティア

シカゴからマイアミに飛ぶ機内で「ストップ・ブッシュ」のバッジをつけた乗客を何人か見かけた。
聞いてみると、ケリー派の選挙ボランティア。激戦地フロリダの終盤の運動のテコ入れのためにボランティアたちが続々とフロリダに乗り込んできていた。

「エレクション・プロテクション」という民主党系の全国組織の運動を取材した。この組織は僅差で敗れた前回の反省から、新有権者の掘り起こしをメイン・ターゲットにしている。
マイアミ地区の責任者ジョージ・ムズーリによれば、新たに一〇万人を有権者登録させることを目標に一年間、活動してきて、七万八千人の新有権者を獲得したという。
一〇月半ばからは「あなたは投票権を持っている」というキャッチフレーズで、投票呼びかけ運動を展開していた。

アメリカ国内各地(カナダとイギリスから来た二人もいた)からやって来た総勢二〇〇人近いボランティアが四人か五人のグループに分かれて、担当の地区に戸別訪問に出かける。
ニューヨークとボストンから来た十八歳の大学生、ニューヨークで弁護士事務所に勤務している二十五歳の男性、マイアミ在住のウルグアイ系移民の案内役の四人の班に同行した。
その日訪ねたマイアミ郊外の団地は住人の大半がキューバ系移民。投票呼びかけのチラシもスペイン語と英語で印刷されている。

一軒一軒、戸別に訪ねて、「投票に行こう」と書いたチラシを手渡していく。
しかし、投票日の前々日はハローウィンの日曜日。住民たちは教会にでも出かけたのか、留守の家が多かった。この日、チラシを配った三五〇世帯余りのうち、直接、話ができたのは一〇%程度。留守の家には、ハローウィンの飾りの脇にチラシを置いていく。

「歩留まりは悪いけど、前回の得票差を考えれば、新有権者の二〇%でも三〇%でも投票に来てくれれば、我々が逆転できるからね」
土日だけニューヨークから飛んできてボランティアを続けているセバスチャン・サルモンは、我々の活動は、草の根を植え付ける地道な作業なんだと語った。

(2004年11月30日「愛媛新聞」掲載)

写真:NYからやって来た18歳の学生ボランティア。彼にとっても選挙権を取って初めての選挙だった

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