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WBCについて考える。第1回

今日は野球のW杯の話。
WBCについての質問のメールが何通かきています。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、たしかに問題がたくさんあります。
松井秀樹に続いて、井口資仁も辞退。キューバが参加するのかどうかなど。

WBC、たしかにクリアしないといけない問題がいろいろありますが、じゃあポシャっちゃっていいのだろうか?
日本のスポーツ紙などは、ずいぶん批判記事を書いていますが、問題点はあるけれども、野球のW杯がはじめて開催されることの意義のほうをぼくは重視しています。

たとえば、渡辺俊介や和田毅がソリアーノ、テハーダ、ゲレーロ、オルティス、プホールズ、ラミレス…のドミニカン超強力破壊打線に対してどういう勝負をするのか、ぼくは見てみたい。
それもチャンピオンシップがかかった本気モードの試合で。野球ファンなら、だれでも、そういうゲームを見たいんじゃないかな。
もちろん押さえられるかどうかなんてわからないですよ。でも、どうやったら、そういう超破壊打線を押さえることができるか、選手一人ひとりが考えることで、日本の野球のレベルは上がるでしょう。
「野球の国際化」には、そういう夢や希望を見いだすこともできるはずです。

■まず開催スケジュールの問題
昨年7月の記者会見で、もう大会スケジュールの変更を求めることなど不可能な状態でしたから、ぼくはこう質問しました。
「日本の選手会が大会スケジュールの変更を求めているが、第1回はともかく、第2回からはスケジュールやレギュレーションについて変更する可能性はあるんだろうか?」
MLBの副会長のポール・アーチーは、
「第1回については、今回、発表したままで行う。いまさら変更はできないんだ。第2回については第1回大会の結果を踏まえて、改善すべきところは改善したい」
と、応えています。

松井秀喜をはじめ、出場辞退決断のいちばん大きい原因は、開催スケジュールだったと思います。
WBCの開催予定は、1次リーグ・アジア・ラウンドだと、3月3日開始です。決勝戦は3月20日ですから、大会自体は2週間半ですが、ナショナル・チームへのキャンプ合流まで入れると、3週間半から4週間の期間、出場選手は従来のシーズン・インと異なるトレーニングを強いられることになります。
デトロイトでマリアーノ・リベラに直接、話を聞いたとき、彼はこう答えています。
「ぼくは肩を作るのに最低、5週間かかるんだ。もし出場するとなると、これまでのシーズンよりも、それだけ早く肩を作らないといけない。そんなことをやったことがないからね。そうやったときに、1シーズン、保たせることができるのかどうか…」
松井秀喜選手の出場辞退の究極の原因も、開催スケジュールにいきつくでしょう。
全試合出場という松井選手にとっていちばん大切にしている記録を考えると、通常シーズンのキャンプ中盤からオープン戦にかけての、一年、戦うための身体のビルトアップをやらないといけない時期に3週間半、WBCに割かなければならないというのが、苦渋の選択のいちばん大きい理由でしょう。

イチロー選手の場合は、調子が悪かろうがどういう状態であろうと、監督がだれであろうと、彼がスタメンから外れるわけがありません。セーフコフィールドに来る観客の8割はイチローの打撃が見たくてやって来るわけですから。イチローは積み上げてきた輝かしい実績がものを言って、松井選手や井口選手とは違う決断ができたということです。

ついでにドミニカの選手たちのことを書きますと、ドミニカの大リーガーたちは、冬場でもトレーニングするのになんの問題もない。
普段の年でも、ドミニカン・リーグ(11月から冬場だけ開催)の中盤、だいたい12月中旬あたりになると、大リーガーたちも自分と縁のあるドミニカのチームに合流して、トレーニングと実戦練習を開始します。
3年前、ソリアーノのロング・インタビューをしたとき、12月の初めでしたが、彼の手のひらは打ち込み練習でもう豆だらけでした。フィットネス・トレーニングも11月後半からビッシリやっていましたね。
ピッチャーは別にして、ドミニカの野手たちは、シーズン開始が2週間半早まるだけというイメージで、早めにドミニカン・リーグに参加して身体を作り上げることができるでしょう。彼らは、WBCが割り込んできただところで、いくらでも調整できる環境にあるのです。

「100球制限ルールなんて本当の野球じゃない」というWBC批判記事を載せた新聞もありました。ああいう発想が出てくるのがぼくには理解できない。現在の野球をちゃんと見ているのかな? と疑問に思います。
メジャーリーグでは、ペナント・レースがはじまっても、4月のうちは、ノーヒット・ノーランでもかかった試合でないかぎり、先発投手に100球を超えて投球させることはまずありません。
シーズン入り前の試合で、各チームの中心投手が故障したりすることのないようにという、これはあたりまえの配慮です。
野茂に180何球、放らせて完投させたなどという話が、感動熱投物語として語りつづけられる野球の土壌が健全かどうか、そろそろ考えてほしい。
開催スケジュールが理由で出場辞退組が続出したことを、MLBも、共同開催者であるMLB選手会も、いちばんの問題点として認識したはずです。
予定されている2009年の第2回大会では、再検討されることになるはずです。

「WBCについて考える」は、今後も、順次、アップしていきます。

2006/01/13 石川とら


WBCについて考える 第2回「招集権とドーピング・チェック」--->http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-167.html



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[T2] 2006/01/07 - 【WBC】 井口資仁もWBC日本代表出場辞退

by mlbcrazy 2005年1月7日シカゴ・ホワイトソックスの井口資仁内野手が、今年3月に開催予定のWorld Baseball Classic(WBC:ワールド・ベースボール・クラッシック)への出場を辞退すると、自主トレーニングを行っている沖縄県名護市にて表明しました。井口自身は、王監督と

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