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【スポバカ】 EURO2004「ドイツ1-1オランダ」ポルト

 オランダ・サポーターはドイツ・サポーターが嫌いである。
 そのような両者の間の国民感情について、第三者である日本人のぼくがそう書いてしまうことに、2004年の世界に生きている人間のひとりとして、ぼく自身、抵抗感を感じるのだが、事実はそうである。

 ゲーム開始直前、ドラガン・スタジアムの7割弱を占めたオランジュ軍団はすさまじいブーイングで、ドイツのメンバー紹介アナウンスを、あるいはドイツ国歌の演奏を葬り去ってしまった。
 たとえ拡大EUの時代になろうと(EUの熱心な推進者のひとつがオランダであったにもかかわらず)、オランダのひとびとには、隣接する大国ドイツに2度にわたって蹂躙(じゅうりん)されたという生々しい記憶が残っている。

 ヨーロッパ選手権、あるいはW杯というような大トーナメントでの両者の戦いは、応援という形を借りて、大っぴらに相手に憎しみや侮蔑を投げつける格好の機会となる。よくいえば、悪感情をガス抜きする機能を果たしているともいえるけど、そろそろ、頭の中のどこかに、たかがサッカーのゲームじゃないかよという割り切りのスイッチを持つべき時代に突入しつつあるのではないかと、ぼくは心底そう思っている。

 リスボンからの電車に乗り合わせたオランダ・サポたちは言う。今日は特別な試合なのさ。ドイツとの戦いなのだからと。そのような感情をピッチ上の選手たちも持っているのかどうか、一度、選手から直接、聞いてみたかった。

 ゲーム後、ゼンデンに「今日のゲームは、君たちプレーヤーにとっても特別な試合なのかい?」と聞いてみた。
「ドイツ戦はやっぱり特別な気分になるね。負けるわけにいかないって、ぼくらも全員が気持ちが高ぶってくるんだ。やっぱりほかの試合とは違うよ」
 という答えだった。

 が、実際、ゲームはどうだったか?

 オランダ・サポーターがブーイングで仕掛けたパワー・ゲームのように、「オランジェ」が果敢に戦ったかというと、疑問だなあ。
 パワーゲームが当然のように、当たりの強さで勝負してくるドイツに対して、立ち上がりから受け身で立っていたように感じてならない。サポーターたちに比べると、どうもオランダ代表はお上品なプレーをする。たとえば、同じようなセットプレーからのチャンスであっても、ドイツ軍団がまるで雪崩のようにゴール前に襲ってくる攻撃に比べると、恐さを感じないのだ。
 高さとパワーで争う肉弾戦のようなサッカーに持ち込まないために、アドフォカートのオランダ・チームはなんらかのタクティクスを持っていただろうか。

ドイツ 1-1 オランダ

[得点]:フリンクス(ドイツ・30分)、ファンニステルロイ(オランダ・81分)

[先発メンバー]
[ドイツ] 「4─2─3─1」
GK:カーン
DF:ラーム、ノボトニー、ベルンス、フリードリッヒ
MF:フリンクス(79分エルンスト)、バウマン、バラック、ハマン、シュナイダー(68分シュバインシュタイガー)
FW:クラニー(85分ボビッチ)

[オランダ] 「4─2─3─1」
GK:ファンデルサール
DF:ファンブロンクホルスト、ボウマ、スタム、ハイティンガ(74分ファンホーイドンク)
MF:ゼンデン(46分オーフェルマルス)、ダービッツ(46分スナイデル)、ファンデルファールト、コクー、ファンデルメイデ
FW:ファンニステルロイ

レフェリー:アンデルス・フリスク(スウェーデン)

 ――ゲーム前に、アドフォカート監督からはどんな指示が出ていたのかい? 攻撃重視? それとも守備重視?
とミックスゾーンで、ゼンデンに聞いてみた。
「攻撃的に行け。ピッチの左右を広く取って仕掛けろと言われていた」
 ――アイルランド戦のような中央で詰まってしまうような攻めはするなということだね?
「そうだ。とにかくクロスを入れてしかけろと言われていた」
 と言うのだが、それができていただろうか。ウーン。うなってしまうなあ。

 ゼンデンひとりではドイツの最終ラインの裏からめくりあげるような攻撃はできなかった。ゼンデンと、その後ろのファンブロンクホルストが外からオーバーラップをかけて、あるいはダービッツとゼンデンで左サイドでワンツーで仕掛けて裏のスペースを取るというような攻撃は前半の序盤だけ。
最終列から左のゼンデン、あるいは右のファンデルメイデに長いクロスを出しても、ほとんど読まれてインターセプトされてしまう。

 それに比べて、ドイツのカウンターは見事だった。基本は、高さと強さのあるワントップのクラニーか2列目真ん中のバラックへのポストプレー。しかし、シュナイダー、フリングスの両翼が見事に機能して、オランダがやりたかったサッカーをドイツがやっていたのではないか。
 31分のフリングスのFKがそのままゴールに流れ込んだ得点にしても偶然ではない。20分前後からのドイツの攻撃には、いつか点が入りそうな予感があった。あのFKにしても、押されに押されたイライラからコクーがファウルを犯してしまった結果、生まれたものだ。
 アドフォカート監督は、
「後半、リスクを犯してもゴールを狙いにいくしかないので、オーフェルマルスとスナイデルを投入した」
 と話している。
 でも、2人だけじゃ足りないんだな。
 オーフェルマルスに、
「どうして相変わらず、君のチームはエンジンのかかりが遅いのかい?」
 と聞いたら、
「そこが問題なんだ。ファンホーイドンクが入って、彼に集めて落としたところをという形にならないと、爆発的な連続攻撃ができない」
 オーフェルマルスもさすがにそれ以上の批判は口をにごしてしまったが、選手たちは、いくら1トップがファンニステルロイでも、現在のシステムでは機能しないことをはっきり感じている。

 アドフォカート監督の記者会見の最後に、
「次の2試合では、攻撃のポテンシャルと組織的なディフェンスのどちらを重要視するのか?」
 と質問をぶつけてみた。
 監督いわく「最も重要なのはそのどちらでもない。重要なのは結果だよ」と、うまく返されてしまった。

 ドイツにとっては、惜しいドロー。オランダにとっては、ファンニステルロイの個人技によるファインゴールでやっと追いついたありがたいドロー。
 チェコが勝ち点「3」を挙げたとはいえ、「2-1」の辛勝。ドイツ、オランダとも「0-0」のドローでなく、「1-1」のドローなら、心理的には3者ほぼ横一線のままだろう。
 ファンニステルロイは、「ドイツに対して、あの展開から最後の最後に追いつけたというのは、たった1点であっても、いい兆候だと思う」と答えている。
 確かに、大会前の2試合で1ゴールも上げられなかったのだから、少しはマシになったけども、いまのままでは2点取れるチームではないなあ。
 果たして、アドフォカート監督は第2戦に攻撃的布陣で勝負に出るだろうか? 決断のときが来ているはずなのだが。

2004/06/16 2:50 ポルトの宿で。石川とら 


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