fc2ブログ
Google

Entries

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アナハイム・レポート4 「失点率」

「失点率」の問い合わせが多いので、紹介しておく。

まず、日本が準決勝、ベスト4に勝ち残るための必須条件は――。
グループ2位以内になること。

セカンドラウンド・プール1の4チームの2試合ずつを消化した時点での成績は下記のとおり。

韓国   2勝0敗 総失点 4 「○韓国 2-1 メキシコ」「○韓国 7-3 アメリカ」
日本   1勝1敗 総失点 5 「日本 3-4 アメリカ○」「○日本 7-1 メキシコ」
アメリカ 1勝1敗 総失点 10 「○アメリカ 4-3 日本」「アメリカ 3-7 韓国○」
メキシコ 0勝2敗 総失点 8 「メキシコ 1-2 韓国○」「メキシコ 1-6 日本○」

残された試合は今日の「日本-韓国」戦と、明日の「アメリカ-メキシコ」戦。
アメリカがメキシコに破れるという可能性だってもちろんないわけではないが、そういう他力本願をしても95%くらいまずそうならない。
アメリカの第3戦は、「日本-韓国」戦の翌日の話なので、「日本-韓国」戦の結果がでてから考えればいいこと。
もし、日本もアメリカも破れた場合は、日本、アメリカ、メキシコが「三すくみ」状態になるが、ここでは、アメリカがクレメンスを先発に押し立てて、第3戦はまず勝つだろうとの想定で、解説しておく。

日本はなんとしても韓国戦に勝たなければならない。
韓国、第3戦を勝つと思われるアメリカとイーブンにするためには、韓国に勝って2勝1敗にしないといけない。

以下の計算は、日本が韓国に勝った場合の計算ということになる。
たとえば、日本が最小得点の「1-0」で韓国に勝ったとした場合、どうなるか?
韓国   2勝1敗 総失点 5
日本   2勝1敗 総失点 5

総失点は同じだが、「失点率」=「総失点数÷守備イニング数」という計算になる。
日本は第1戦アメリカ戦に9回裏(正確には8回と2/3)でサヨナラ負けしているので、3試合のトータル守備イニングが「26回と2/3」=26.667になる。
一方の韓国は「27回」なので、
韓国の失点率=5÷27=0.185
日本の失点率=5÷26.667=0.187
となり、失点率が低い韓国のほうが日本よりも上になる。

しかし、韓国にたとえば「1-3」の2点差をつけて勝利したとすると、
韓国   2勝1敗 総失点 7 失点率 7÷27=0.259
日本   2勝1敗 総失点 6 失点率 6÷26.667=0.225
となり、日本の失点率が韓国の失点率より低くなり、日本のほうが韓国よりも上になる。

第3戦にアメリカがメキシコに9回で無失点完封勝ちしたとしても、
アメリカの失点率は 10÷27=0.370
以下にはならないので、この時点で、アメリカ戦を待たず、日本のグループ1位が確定し、2位は失点率でアメリカよりも下回る韓国ということになる。

いいピッチャーを双方、次々につぎ込んでくるのが確実な試合になるので、大差がついてしまうゲームにはなりにくいことを考えると、日本が韓国に勝った場合、アメリカが第3戦を待たずにグループリーグ敗退という可能性は十分にある。
アメリカの第3戦が、ひょっとしたらクレメンスの引退試合ということになる可能性もあるね。

韓国の記者諸君から、日本と両方が準決勝に残れるといいですねと、言われているのだけど、ホント、その可能性十分あるなあ。

サッカーのEURO2004のグループリーグの「スウェーデン-デンマーク」戦(「2-2」の同点で、イタリアが勝ち点「4」で並びながら、グループリーグから敗退したケースをなんとなく思い出したりしている。
野球でそんなことが起きるケースを想像したことがないので、どんなことになるのか、見てみたい気もする。

あの試合のときは、試合終了3分前に「2-2」になり、どちらのチームも攻撃するのをやめてしまった。
A・ロッドたちは、「日本-韓国」戦をテレビで観るのだろうか。タンパの松井君だって、この試合もテレビ中継を観ませんでしたなんて言うわけにいかないだろうしね。
そういういらないことを考えると、それなりにドラマが起きそうではある。

日本の総失点が9点の場合は(つまり韓国戦に4失点しても勝った場合)、日本の失点率は0.337でとどまるが、5失点の場合は総失点10点になり、失点率は0.375となる。
つまり、日本が4失点以内で韓国に勝った場合は、その時点で失点率がアメリカよりも少なくなり(つまり2位以内確定)。

しかし、5失点でも、日本が韓国に勝っているわけだから(あくまでも韓国に勝ったものとしての計算なので)、
韓国の失点は6点以上ということになり、その場合の韓国の総失点は10点以上という計算になるわけだ。
もし、日本が韓国に「6-5」で勝った場合を計算すると――。
韓国   2勝1敗 総失点 10 失点率 10÷27=0.370
日本   2勝1敗 総失点 10 失点率 10÷26.667=0.375

5失点であっても、たとえば「7-5」で勝った場合は、
韓国   2勝1敗 総失点 11 失点率 11÷27=0.407
日本   2勝1敗 総失点 10 失点率 10÷26.667=0.375
で、韓国よりも上になり、2位以内確定。

参考までに3カ国それぞれの第3戦での失点率計算早見表。

    2試合失点   1失点  2失点 3失点  4失点  5失点 6失点 7失点
韓国     4     0.185  0.222  0.259  0.296  0.333  0.370  0.407
日本     5     0.187  0.262  0.300  0.337  0.375  0.412  0.450
アメリカ   10     0.407  0.444  0.481  0.519  0.556  0.593  0.630

でも、面倒な計算だ。
こんな計算表を見ながら采配を振るわないといけない王さん、大変だよね。
野球ってそんな形で順位をつけるゲームだったかなあ?
これじゃあサッカーのW杯なんかのグループリーグの第3戦みたいだね。

ともかく、韓国に2点差以上をつけて勝つこと。
9回裏を終わるまで、最終決着はつかないわけだから、できる限り、失点をおさえる試合をこころがけて戦うしかないと選手たちは考えてないはずだ。

以上の計算、寝ぼけた頭でやってるから、間違っているところがあるかもしれない。
もし、ここ間違ってるよというのに気がついた人がいたら、コメントに書き込んでおいてね。
これから球場に向かいます。いい試合になりますように。

2006/03/15 石川とら アナハイムより。

スポンサーサイト



-->
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://tra3.blog43.fc2.com/tb.php/254-7f5b5f4d

0件のトラックバック

3件のコメント

[C119] sanadas

情報がいろいろ錯綜してて自分も混乱しているのですが,日本、韓国、アメリカが並んだときは、それぞれのメキシコ戦の結果は順位決定の対象外になるのではないでしょうか?
http://www.major.jp/news/news20060127-12195.html より
「『直接対決における』1イニングあたりの失点が少ないチーム」

[C120] 補足(たぶんこう)

※一部訂正

まず一度整理しますと、下記の通り。
韓国   対メキシコ 9回  1失点  対米国 9回3失点
日本   対米国 8回2/3 4失点  対メキシコ 9回1失点
アメリカ 対日本 9回  3失点  対韓国 8回7失点
メキシコ 対韓国 8回  2失点  対日本 9回6失点

 そして、成績が並んだ場合に当該国同士での失点が対象になるはずなので、
 日本も米国も勝った場合では2勝1敗組の(日本、韓国、米国)3チーム同士の対戦時の失点が対象です。
 日本も米国も負けた場合に1勝2敗組の(日本、米国、メキシコ)3チーム同士の失点が対象になります。

まず2勝1敗の場合。
現時点の失点率
     守備回数     失点率
韓国   9回  3失点  0.333
日本   8回2/3 4失点  0.461
アメリカ 17回  10失点  0.588
※アメリカは当該2試合を既に消化

上位2チームにむけて、席は2席ありますので
日本が抜けるには勝利と同時に下記どちらかを満たせばよいのです。
case1.韓国の失点率を下回る
case2.アメリカの失点率を下回る

case1の韓国を上回る場合は直接対決です。
試合前の失点率は先述の通り。

日本は後攻ですので、日本勝利時の守備機会は9回以上。(除くコールド)
リードして最終回を迎えた場合には韓国の守備機会は8回になります。

日本が9回で勝つと仮定すると回数は下記の通り。
韓国   18回  3失点+X  0.333→?
日本   17回2/3 4失点+X  0.461→?

1点差勝利の場合は
韓国   18回  3失点+X+1  0.333→?
         (4失点+X)
日本   17回2/3 4失点+X    0.461→?
になり、両チームの失点が同じになります。
そうなると、総回数が少ない日本の方が失点率が高くなってしまいます。
例として、1-0の勝利とすると
韓国   18回  4失点  0.222
日本   17回2/3 4失点  0.226
となり、日本が韓国を下回る事はできません。

2点差勝利の場合は
韓国   18回  3失点+X+2  0.333→?
         (5失点+X)
日本   17回2/3 4失点+X    0.461→?
となり、韓国の失点が日本+1になります。
この場合には、日本が韓国を下回ることになります。
例として、5-3の勝利とすると
韓国   18回  8失点  0.444
日本   17回2/3 7失点  0.396
となり、日本が韓国を常に下回ります。

case1の条件として「韓国を相手に2点差以上での勝利」となります。

case2では、アメリカの失点率はすでに確定しているので、
「0.588」を下回ればよいのです。
日本は対韓国戦で後攻ですので、勝利時の守備機会は9回以上。(除くコールド)
9回を超えても失点が増えなければ条件を満たすので、
韓国戦の守備回数を9回として計算すると、

6失点・・・0.566 ○
7失点・・・0.622 ×

となりますので、case2では
「韓国を相手に6失点以内での勝利」が条件になります。

2勝1敗をまとめると
case1.韓国の失点率を下回る
    「韓国を相手に2点差以上での勝利」

case2.アメリカの失点率を下回る
    「韓国を相手に6失点以内での勝利」
となるわけです。

ちなみにサヨナラ勝ちになる場合には悲劇的なケースも考えられます。
例:8対8の同点で最終回を迎えて8対9でサヨナラ勝ちの場合
韓国   17回X/3 11失点  0.???
日本   17回2/3 11失点  0.622

失点はまったく同じになり、並びます。
しかしアウトカウントによって…

9回裏ノーアウト 
韓国   17回0/3 11失点  0.647
日本   17回2/3 11失点  0.622

9回裏1アウト  
韓国   17回1/3 11失点  0.634
日本   17回2/3 11失点  0.622

9回裏2アウト  
韓国   17回2/3 11失点  0.622
日本   17回2/3 11失点  0.622

1点差でのサヨナラ勝ちは、1アウトまで!!
6失点を超えている状態から2アウトで1点差サヨナラ勝ちは、
韓国とまったく同率になるのでおそらく直接対決の結果で韓国が上になります。
※訂正:次は自責点率→打率→くじ引きらしいです。


以上が日本が韓国に勝利して、裏で米国が勝利した場合の2勝1敗ケースになります。


ついでにさらっと1勝2敗のケースを。

日本   対米国 8回2/3 4失点  対メキシコ 9回1失点
アメリカ 対日本 9回  3失点
メキシコ 対日本 9回6失点

この場合は韓国が3勝で抜け確定しています。
その上で、メキシコがアメリカに勝つことが前提です。

日本   17回2/3 5失点
アメリカ 9回   3失点
メキシコ 9回   6失点

もうこの時点で日本はメキシコを下回ることが確定しているから無視。
ライバルはアメリカです。
アメリカは先攻なので負けなら守備機会は8回しかない可能性が高いです。

日本   17回2/3 5失点   0.283
アメリカ 17回   3失点+X 
そうすると、アメリカが2失点で0.294になりますので、
日本が失点率で下回ります。(→日本抜け)
アメリカは1失点負けであれば可能性を残すということです。
日本が抜けるためには2失点以上を期待です。

ただしこちらもサヨナラケースがあります。
無失点が大前提ですが、9回2アウトからの0-2でのサヨナラ負けだと、
日本と失点率が並びます。その場合は、アメリカが抜けるでしょう。
※訂正:次は自責点率→打率→くじ引きらしいです。

こちらはかなり手抜きでした。すいません。

以上。

※訂正箇所の自責点までは調べていません。すいません。

[C122] どうもごくろうさんでした

まあ、そういうものですよ。取らぬなんとかでした。
sanadasさん、和クン、どうもありがとう。
でも、アメリカ戦のときとちがって落ち込んではおりません。
想定の(悪いほうの想定だった40%くらい)だったので、
落ち込んでもいないし、締め切り原稿も書かないといけないのでね。
仕方ないねえ。
日本戦だけでなくて、ほかの試合も楽しんでくれるファンが
増えてくれるといいと思っているのですが。

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

プロフィール

「どうも。石川とらでーす」

Author:「どうも。石川とらでーす」
筆者プロフィール==>
http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-2.html

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

href="http://blog.fc2.com/">blog) カワイイ☆ブログランキング