fc2ブログ
Google

Entries

ワールド・ベースボール・クラシック サンディエゴ・レポート 4 「記者会見とメディアの役割」

どうかなあ? あれだけ不評だったWBCですが、アクセスが急増しているのを見ると、少しは盛り上がってきているのかな。
「日本-韓国」戦、視聴率、30%は超えたのかしら?
数字、出ていたら、コメント欄に送ってください。

キューバ戦は地上波でも完全生放送するでしょうから(日テレ)、「イニング実況速報」はアップしないでもいいかな。
ああいう作業を記者席でやりながら、1球1球、試合を注視するというのは、作業として結構、負担です。
大事なゲームなので、きっちり観ることを優先させたいから、ご容赦くださるとありがたい。
試合が終わって、会見に出てそのまま原稿書きに入るので、それが終わってから、載せたほうがよければ上げますが。

スポナビとか、テレビで確認しながらアップしているサイトのほうが正確な情報を流せるはずです。ネット情報が必要な方は、そちらにアクセスしてください。

昨年末に、WBCって面白くなると思うのだけどと、いろんなメディアに声をかけたころはまったく不評で、「MLBが勝手にやっているビジネスでしょ?」と、見向きもされなかった。
まあ、ここまでジェット・コースターに乗っているような、跳ね上げられたり、谷底に突き落とされたりの展開になるなんて、だれも予想できなかったでしょうから。

ただ、こういうナショナル・マッチ方式のトーナメントが行われたら、どれだけ面白くなるかということをイメージできなかったのだとしたら、スポーツ・メディアとしてはアンテナが錆び付いてるんじゃないのという程度は嫌みを言ってもバチは当たらないでしょう。

アナハイムで聞いたら、「王ジャパン」が敗退したら取材陣を引き揚げるという社が多かった。決勝まで残ったから、いまは日本の取材陣がいちばん多い。

それって、日本が残っている間は報道するけど、負けたらあとは知りませんということでしょ。
つまり、おいしいところだけいただければいいと。
テレビ局も、日本戦ですら、生放送をやらずに録画でお茶をにごそうと思っていたところもあったわけで。

よくわからなかったあいだは批判するけど、おいしそうだったら食いつきますって。
どこに野球への愛などあるのよ。

まあ、愛なんてなくていいの。もともと期待なんかしちゃいけないんだからね。
でも、批判するなら、ちゃんと見ていきなさい。ちゃんとMLBに文句を言いなさい。
それは日本プロ野球機構の仕事でもあるけど、日本のメディアの仕事でもあるはず。

WBCについて、日本の野球ファン(あなたたちのお客さんでもある)が知りたがっていることや、疑問に思っていることについて、もっと積極的に情報を流したらどうですか。
変だなあと思うこと、いっぱい起きているじゃない。

第2回が行われるときに(2009年)に、レギュレーションを改正させたり、開催スケジュールの再検討を促すためには、やはり、メディアがちゃんと今回の大会運営を見て、批判すべきところを批判しなければ、改善されない。
日本の記者陣、数多く来ているわけですから、記者会見で疑問に思うところをMLBに対して「突っ込み」を入れてほしい。もう、英語の質問でなくてもいいわけだからね。

日本の記者は「囲み・ぶら下がり」方式で育てられるから、どうしても記者会見方式に慣れていない記者が多くなるのは仕方ないのだけど、国際トーナメントは会見方式です。
もう少し、積極的にガンガン質問を入れてほしいね。

記者会見で質問して得た回答は、自分だけの独自ネタにはなりません。
ぶら下がりなら聞いた者勝ちですが、会見ではそうならないから人に任せておく。自分はいただくところだけメモを取っておく。

でも、それをやっていると、考える能力が落ちます。
どうしてこうなるんだろうという疑問を抱きつつ、現実を見つめるという複眼思考を常に持っていないと、ぱっと質問できない。
これは日頃の訓練で、そういう具合に自己改造していかないとできないからね。

あなたたちが質問して引き出した情報は、日本のメディアだけでなく、アメリカのメディアもほかの国のメディアも使います。
今回のWBCの運営について、疑問や批判を持っているなら、そういう視点からの質問を入れましょう。

野球が好きだから野球記者になったのでしょう。
WBC、来てみたら面白かったとみんな思っているんでしょう。
第2回大会もほぼ必ず行われることになるでしょう。
なら、少しでもいい大会になるように、改善されるべきところを改善させましょうよ。
次回の大会には松井君にだって出てもらえる、あるいは彼が出てみたいという大会になるようにさせましょう。
アメリカのプレスさえ、そういう視点で質問を飛ばしているのに、どうして日本のプレスは無言なのかい?

野球記者でもない年寄りの冷や水で申し訳ないけどね。
こっちは急ぎの原稿を入れないといけない立場ではないのでね。
本当は通信、新聞の記者諸君が質問の先頭に立たないといけない。
君たちが手を挙げないから、勝手に質問を入れているけどね。
それは本来、フリーの仕事ではないと思うよ。

ここ数年、スポーツと仕事として、つきあうようになって考えてきたこと。

スポーツはだれのものか。
たとえば、野球はだれのものかという問題です。

プロ野球について考えてみると、選手とチームがなければ、リーグは成立しないわけだから、最初に、選手とチームのものですね。
お客がいなかったらプロの興行は成立しない。ファンあってのプロ野球というのはどこの国であっても同じです。野球とはファンのものでもあるわけです。
興行はもちろんビジネスです。もうけるためにやるわけです。興行が黒字にならなければ、1人の選手に何億も払ったりできません。
親会社の宣伝になれば、別に赤字でもかまわないなどというのはもう日本でも通用しません。

メディアはじゃあ、そのような野球と、あるいは野球界とどのような関係にあるのか。
メディアによっては、球団を直接、間接的に所有しているところもありますから、その球団の広報媒体的であったり、反対に球団を親会社のメディアの番組コンテンツや宣伝販促コンテンツにしている場合もある。
そういうケースは、日本の野球界に限らず、ヨーロッパのサッカー界などでもよくあることですから、実は異常なことではない。
ビジネスになると思ったから、球団を起こしているわけでね。先行してそれを始めたところをビジネスに走るなと批判するのは本来おかしいの。

よく「読売批判」というような言い方がありますが、読売新聞社が巨人軍を設立し、長年、育ててきたわけです。その過程で、野球興行ビジネスのノウハウを独自に蓄積してきたわけで、毎日だって球団を持っていたのを途中で撤退した。

朝日新聞社だって、全国高校野球選手権という興行を大正時代から延々と続けてきて、単に利益目的ではなく、社のシンボルイベントとして「文化化」させた。

メディアというのは、基本的に「いただき」ビジネスの世界ですから(プラットフォーム・ビジネスなんて言い方するところもある)、おいしいとこだけいただいていることは、それはそれでいいのだけど、メディアだってファンあって利益も仕事も成立しているのであってね。

「ファンあってのプロ野球」って言ったけど、「ファンあってのスポーツ紙」でもあるわけでしょう。
WBC、いろいろ問題点はあると思う。でも、実際、取材に来てみて、こんなものなかったほうがいいと思っている記者諸君は何人いるだろう。
みんな、とんでもない展開に現場で取材しつつも、びっくりしているわけでしょう。

日本のファンの期待や疑問に応える記事作りをしているんだろうか。
ぼくなんか、タンパの松井君が「日本-韓国」戦や「アメリカ-韓国」戦、「メキシコ-アメリカ」戦を見たのか、あるいは結果を知ってどう感じたのか、知りたいと思う。

「そんな話、聞けません」で終わりじゃ困るのだ。
それを聞く努力をしているのかどうかがファンの期待や疑問に応えるということだと思うよ。

2006/03/20 サンディエゴ 石川とら

追記
準決勝の視聴率、「ゆいの旦那」さんから報告が来ました。
どうもありがとう。
「視聴率ですが、平均が36.2%。
瞬間最高が50.3%(試合終了のとき)」
だそうです。

追記2
inadaさんよりコメント。
「松井くんのコメントはわたしも知りたいと思っていました。とても簡単ですが中日系の新聞には載っていました。準決勝をテレビ観戦して「上原(浩治)投手はいいピッチングをしましたね。福留(孝介)選手も頼りになる」とコメントしています。決勝戦もテレビ観戦で応援したいと。
今回でイチローに対する認識を新たにしたのですが、松井も見たかったなー。
「トーチュー」は拾ってくれていたようです。
スポンサーサイト



-->
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://tra3.blog43.fc2.com/tb.php/262-6c87513d

0件のトラックバック

3件のコメント

[C140] 視聴率

はじまして。
WBC盛り上がってきましたね。
視聴率ですが、平均が36.2%。
瞬間最高が50.3%(試合終了のとき)
21日もすごいんでしょうね。

[C141]

連日、お疲れ様です。普段、野球に関心のないわたしでもチェックしていたくらいですから、多分、世間の関心は高かったと思います。特に日米戦での誤審問題以後は。
松井くんのコメントはわたしも知りたいと思っていました。とても簡単ですが中日系の新聞には載っていました。準決勝をテレビ観戦して「上原(浩治)投手はいいピッチングをしましたね。福留(孝介)選手も頼りになる」とコメントしています。決勝戦もテレビ観戦で応援したいと。
今回でイチローに対する認識を新たにしたのですが、松井も見たかったなー。

[C147] 熱くなりました

恥ずかしながら、私も日本メディアの言うところの「普段あまり野球を見ないような年配の方や女性やお子さんたち」も「アメリカ戦の疑惑の判定あたりからグッと興味を持ち始めた」中のひとりです。

高校野球は大好きなのですが、日本のプロ野球ってどこか敬遠していました。
それは多分、プロ野球に対してビジネスやエンターテインメントっぽい匂いを感じていたからだと思います。

しかし、今回、WBCを通して見方が変わりました。
日本の選手たちが(もちろん他国の選手たちも同様なのですが)本当に野球を心の底から愛しているのがビンビン伝わってきました。
韓国に2敗した後、見たこともないような情熱的なイチローと静かに涙を流していた和田選手。
それに引っ張られたかのような全員の熱い戦いぶり。
準決勝での松中のヘッドスライディングや数々のファインプレー。
それはまさに一夏の戦いに懸ける高校野球の少年たちを見ているようでした。
試合後、川崎は「野球が大好きだと改めて感じた。早くまたボールを握りたい。」というようなことも言っていたようです。

***
今回の王ジャパンの戦いぶりに対する松井のコメント。
どのニュースをみてもほんの一言二言しか出てこないんですよ...。何を遠慮しているんだろう?
古田は「うらやましいなぁ!」って言っていたけど、その何倍も羨ましいとか出られなくて歯がゆい思いをした選手がたくさん居るはずだし、松井だってそうであって欲しいです!!
(ついつい長くなってしまってゴメンなさい...)
  • 2006-03-21
  • みぽ
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

プロフィール

「どうも。石川とらでーす」

Author:「どうも。石川とらでーす」
筆者プロフィール==>
http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-2.html

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

href="http://blog.fc2.com/">blog) カワイイ☆ブログランキング