fc2ブログ
Google

Entries

ワールド・ベースボール・クラシック総括レポート 1 「WBCは成功だったのか?」

久しぶりにサッカー「横浜マリノス-浦和レッズ」。快晴。最高のサッカー日和。
仕事でなくて、ビールを飲みながらの好き勝手な観戦、楽しかった。
野球とサッカー、まったく違います。野球は頭で考えるスポーツでした。
そろそろサッカー頭に変えないといけない。

さて、ワールド・ベースボール・クラシック。
何十回と書いてきて、長ったらしい名前だなあ(笑)。
WBCで以下、書きますけど。

「みぽ」さんからのコメント、まず紹介しておきます。

熱くなりました
「恥ずかしながら、私も日本メディアの言うところの「普段あまり野球を見ないような年配の方や女性やお子さんたち」も「アメリカ戦の疑惑の判定あたりからグッと興味を持ち始めた」中のひとりです。

高校野球は大好きなのですが、日本のプロ野球ってどこか敬遠していました。
それは多分、プロ野球に対してビジネスやエンターテインメントっぽい匂いを感じていたからだと思います。

しかし、今回、WBCを通して見方が変わりました。
日本の選手たちが(もちろん他国の選手たちも同様なのですが)本当に野球を心の底から愛しているのがビンビン伝わってきました。
韓国に2敗した後、見たこともないような情熱的なイチローと静かに涙を流していた和田選手。
それに引っ張られたかのような全員の熱い戦いぶり。
準決勝での松中のヘッドスライディングや数々のファインプレー。
それはまさに一夏の戦いに懸ける高校野球の少年たちを見ているようでした。
試合後、川崎は「野球が大好きだと改めて感じた。早くまたボールを握りたい。」というようなことも言っていたようです。

***
今回の王ジャパンの戦いぶりに対する松井のコメント。
どのニュースをみてもほんの一言二言しか出てこないんですよ...。何を遠慮しているんだろう?
古田は「うらやましいなぁ!」って言っていたけど、その何倍も羨ましいとか出られなくて歯がゆい思いをした選手がたくさん居るはずだし、松井だってそうであって欲しいです!!
(ついつい長くなってしまってゴメンなさい...)
2006-03-21 みぽ」

はじめての野球版W杯「WBC」、日本のファンにとって、それから優勝という最大の目標を達成させたわけだから、日本球界にとって、成功だったと思います。
普段、プロ野球を観なかった「みぽ」さんみたいな方が、こういう具合に感激してくださったわけだから。

王監督に、優勝直後、WBCの成果について話を聞きました。
――優勝効果を上げるとしたら?
「野球人口が減っていることが将来の日本野球にとってもっとも大きな問題なので、今回の日本チームの活躍を見て、子どもたちが野球って面白いなあ、野球をやりたいなあという気持ちになってくれるとしたら、それがいちばん。次に、スタジアムに野球を観たいとファンの方が足を運んでくだされば」
と、答えています。

ぼくのブログはどちらかといえば、サッカーファンのアクセスがもともと多かったのですが、今回、WBCが始まったら、野球ファンというのは、潜在的にものすごく多かったんだなあとあらためて感じています。(野球ファンはサッカーファンほど、ネットで情報を拾うという習慣が少ないのですね。Jリーグという新しいプロスポーツが、ネット社会の進展と同時に育ってきたというのが大きな理由でしょうけど)

視聴率50%なんていうのは別にして、野球を観て楽しみたいという潜在的なファンは10%なり、15%なりいるのだと感じています。

なのに、日本のプロ野球が一部の特定人気球団を別にすれば、経営が立ちゆかなくなるような危機的状況を迎えていたことを、プロ野球機構や球界関係者には、WBC優勝で浮かれることなく、今回のWBCをきっかけに考え直してもらいたい。
WBC効果が、今シーズンの集客アップにどれだけ直接的にはね返ってくるかは、ペナントレース前半戦の統計を見てみないと、なんとも言えないでしょう。
ただ、潜在的野球ファンがこれだけいたんだということが確認できたということは、プロ野球興行のマーケティング面の改善を模索すれば、ファンの取り戻しも可能性はあるということです。

WBCが成功だったかどうかについて、主催者であるMLBはどうとらえているのか?

決勝戦の前日の記者会見でイチロー君に、
――ファイナルに出場するメジャーリーガーは大塚投手と2人だけになったことをどう受けとめているか?
と聞きました。
「ぼく自身はそのことを誇りに思っています。でも、MLBにとってはちょっと痛いでしょうね」
とイチロー君は答えています。

同じ質問を、決勝戦の当日、MLBのセリグ・コミッショナーに投げてみました。
「WBCは成功だった。すべてのチームにファイナル出場への機会は平等に開かれていたわけで、するべきことをして、勝ち上がってきたのがキューバと日本だったということだ」

――(メジャーリーガーを擁する)アメリカやドミニカが勝ち上がれなかった原因は、WBCのレギュレーションのせいか? それともWBCのスケジュールのせいか?
「レギュレーションのせいでも、スケジュールのせいでもない。ちゃんとした準備をおこたったから勝てなかったわけで、開催スケジュールについては、検討した結果、この時期の開催しかなかった。次回2009年大会についても、ほかの時期を考えることはむずかしい」
と答えています。

WBCのMLB側の責任者であったビジネス担当副会長ティム・ブロスナンにも、今回のWBCについて、どう評価しているか、聞いてみました。
「日本で昨日の準決勝の韓国戦が視聴率、50%を記録したというニュースをわれわれはもちろん知っているし、カリブ海諸国でも視聴率が非常に高かった。アメリカがファイナルに勝ち上がれなかったことは仕方のないことでね。それよりも、世界の野球ファンがそれだけ注目してくれたトーナメントになったこと、それこそが成功ではないか。野球というスポーツの国際化に貢献する大会になったし、MLBとしても、採算性のある新しい大会になると信じている」

アメリカ戦でのタッチアップ誤審問題などで、MLBやアメリカ球界のWBCについての評価について、いろいろと書かれていますが、セリグ氏の発言と同様の感想やコメントを「アメリカ-メキシコ」戦(アメリカの敗退が決まった夜)の直後、いろんな人からアナハイムで聞いています。

アメリカのマルティネス監督とは、敗退記者会見後、
――手厳しい質問をして、申し訳なかったね。
「いいや、仕方ないさ。われわれは敗れたのだから。日本、おめでとう」
という言葉で別れました。

MLBの広報担当副会長のパット・コートニーと、日本の準決勝進出が決まった直後、プレスボックスで立ち話をしています。
――どうするんだい? アメリカが敗退したのでは、MLBとしては困ったことになったんじゃないかい? これでもWBCは成功なのかい?
「どうして? こんなスリリングで、素晴らしいドラマをだれが想像したかい。アメリカが勝ったかどうかより、こんな興奮するゲームを見ることができたということだけで、WBCは成功さ。おめでとう」

セリグ氏の「どのチームにも勝ち上がるチャンスは平等にあったはずなんだ」というフェアな認識を、少なくとも、MLBのスタッフやアメリカチームの関係者は持っていた。
ボブ・デビッドソン審判がそうだったかどうかは知りませんけど。

彼らの言葉が、通算3勝3敗のチームが準決勝に進んだことに対するぼくの心のなかのわだかまりを消してくれたのは事実です。

2006/03/27 石川とら

付記

「WBC・・・日本中が母校の甲子園での決勝を応援する気分だったのね。」
と、「noripi」さんが感想を書いてらっしゃるのだけど、そのとおりですね。
出場選手のレベルを上げて、ナショナル・マッチ方式にすると、否が応でも応援させられる。


スポンサーサイト



-->
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://tra3.blog43.fc2.com/tb.php/266-962cd938

0件のトラックバック

4件のコメント

[C154] ありがとうございます~

とらさん

あちらでは本当にお世話になりました。ありがとうございました。
今回の記事で、私もアメリカやMLB上層部の思いをとらさんを通じて聞くことが出来てすごくうれしかったです。その言葉に本当に救われますね。私自身もメジャーリーガー2人の決勝ってWBC的にどうだったんだろう?というのは気になっていましたが、そんなことよりもあのドラマを成功と見なしていてくれていることは何よりでした。とらさん、アップしてくださってありがとうございます。

1回目の大会を現地でなべて見れたことは私自身もすごく楽しかったし本当に忘れることが出来ないと思います。

とらさんのおっしゃるとおり、見てみようかな~という人が増えている中日本のプロ野球がどう動くのかというのはこれから…なんでしょうね。こちらも楽しみにしたいですが…。

これからもよろしくお願い致します。

[C155]

とらさん、お帰りなさい、お疲れ様でした。
MLBスタッフやアメリカのチームのフェアな認識。多分、負け惜しみではなく本心でしょう。そういうところはアメリカ嫌いのわたしも認めます。
今回は昔々のことを懐かしく思い出しました。
こどもの時は巨人が好きだったのです。テレビのコンテンツが少なかったこともありますが、素人にも長嶋の躍動感溢れるプレイは魅力的に見えました。
大学のとき、巨人の試合を後楽園に見に行ったりしていました。長嶋の現役引退に号泣したりして。
わかりやすさと明るさは今でも大事な要素なのではないでしょうか。

[C156] ありがとうございました

 とらさん、お疲れ様でした。
 中国在住中なので、ネット情報だけでWBCをおっていました(多分アジア予選でも放映はなかったかと。中国人のスポーツ好きの友人ですら存在すら知らなかったし)。その中でもこのサイトは結構頼りにしておりました。ありがとうございました。
 今後のプロ野球人気の復活につながるかということですが、 WBCが日本野球ファンにとって最高のシナリオでありかつ濃密なゲームであったのに対し、ペナントレースで提供される試合は果たしてエンターテイメントとしてどれだけの密度があるのか、ということに疑問は感じます。野球にしろ、プロレスにしろ、落ち目のスポーツの原因はメディアの取り上げ方やイメージ戦略ばかりが指摘されているような気がしますが、そもどれだけ内容が担保されているのか、ということが考えられているか、疑問です。
 ネット情報だけでWBCを見ていた人間がえらそうにいうのもなんですが。
 ともあれ、一言お礼をいいたくて、書き込みしました。これからのご活躍も期待しております。
  • 2006-03-28
  • yagamo
  • URL
  • 編集

[C157] yagamo君は中国に飛んでいたのか?

いつだったか、「重くてもいいです」と言ってくれた
yagamo君がいたので、
まあ、そういう人もいるなら、続けてみるかという気になったのです。
海外で読んでいる子たちが
(ごめんね。ぼくの歳からいうと、みんな自分の子供の世代が多いので)
どういう気持ちでその国で生きているのかなと思ったら、
こういうページもあると気晴らしになるかなと。それは嘘じゃなくて。
ツバルとかソロモン諸島とかアフリカや中南米から見たがっている方がいるんだなんてわかっちゃうと、
あっちじゃESPN放送してるわけないのでね。実況つづけないとしようがないじゃない。

ときどきコメントに書き込んでください。
ノンフィクションの現場というのはストイックです。
昂揚したり、落ち込んだりしながら、リアリズムなのでね。孤独なランナーなのです。
代わって走ってくれる奴を育てないかぎりね。
コメントありがとう。

野球人気ウンヌンは、確かにそうなんだけど(王さんも同じ危惧を言ってました)、
西岡や川崎、里崎は今回のWBCで全国人気のスター選手になりました。
そういうことって大事なんです。
「オラが国さの大名代」が花のお江戸の看板役者になること、そういう若手スターを生んだっていうことを
評価してやんなきゃ。
  • 2006-03-28
  • とら
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

プロフィール

「どうも。石川とらでーす」

Author:「どうも。石川とらでーす」
筆者プロフィール==>
http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-2.html

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

href="http://blog.fc2.com/">blog) カワイイ☆ブログランキング