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【スポバカ】EURO2004 準々決勝8強激突展望

 グループリーグ全24試合が終わり、以下8チームの「決勝トーナメント」進出がきまった。

「ポルトガルA1位─イングランドB2位」、「フランスB1位─ギリシャA2位」、「スウェーデンC1位─オランダD2位」、「チェコD1位─デンマークC2位」。

 各グループの戦績について、まずコメントしておく。
グループA:
 ギリシャの健闘が光る。ポルトガルがルイ・コスタの先発起用をめぐってチーム内に不協和音を抱えていたこともあって、ナーバスなオープニング・ゲームで全力を発揮できなかったという事情があったにしろ、ポルトガルを破り、スペインとも分ける健闘で2位に。

 スペインは相変わらず大きなトーナメントで勝ちきれないという精神的なもろさを露呈した。ポルトガルは第3戦のスペイン戦をよく守り勝ちして逆転1位となったが、得点力にまだ疑問を残したまま。

グループB:
フランスの1位、イングランドの2位は逆であってもおかしくなかった。
 フランスは第3戦でやっとアンリが得点を上げたが、まだフランス自慢の攻撃パターンは見られない。守備陣はボランチのマケレレ負傷、左右のバックス、リザラズ、サニョールの負傷などもあって(準々決勝には全員出場すると見られているが)、チーム状態は完全ではない。攻撃、守備、チーム連携、すべての面でジダンが指揮している状態だ。ただし、フランスが運だけで勝ったのではないことは肝に銘じておくべきだろう。フランスが相手チームに与え続けたプレッシャーが、最後に相手ディフェンスにミスを生じさせたのであり、そういうメンタルな強さまで含めて、また大きなトーナメントでの経験も加味すると、フランスにはまだまだ伸びしろがあるように感じる。

 イングランドは従来の早さと高さのカウンタースタイルに、前へ前へと連続のポストプレーでラッシュする戦術を組み込み、2002年W杯時のベッカム頼みのチームとは様変わりしてきた。4ゴールを上げて目下得点王のルーニーの決定力も素晴らしいが、2002年ではボランチをつとめたスコールズが1.5列目の位置から相手ペナルティ・エリア内に侵入してゴールを狙ってくるのは相手ディフェンスには厄介だろう。
 また、ベッカムのいる右サイドに比べ、攻め手の乏しかった左サイドも、A・コールの突破とスコールズの連携で、相手を崩す攻撃ができるようになったのは大きい。

 クロアチアは第3戦に中心選手を欠いたのが大きな痛手となった。N・コバチ、ラパイッチらが、足下の柔らかさで素晴らしいサッカーを見せたが、選手層の薄さが響いた。

グループC:
 イタリアの敗退は意外ではあるが、特筆すべきものではない。前大会EURO2000で全ヨーロッパのサッカーファンから批判を浴びた「守るだけのサッカー」からイタリアは変貌してきただろうか。また、イタリアはその伝統的な1点を守るサッカーもできなくなったのではないだろうか。
 得点数を重視するという今大会のレギュレーション変更は「守備型」のゲームよりも「攻撃型」のゲームを歓迎するヨーロッパ・サッカー全体(ファン、TV、UEFAもふくめて)の意向に沿って、決定されたものである。
 イタリアは「1勝2分け」と敗れはしていない。しかし、より1点でも多くゴールを狙いにいくよりも、相手の1点を防ぐほうを重視したチームであり、そのことが団子レースのこのグループのなかで生き残れなかった最大の原因である。

 2002年W杯当時と戦力的にも戦術的にも変化のないデンマークが2位に生き残ったのは見事。スウェーデンの1位抜けは、W杯時のメンバーにイブラヒモビッチら若手がうまく噛み合った攻撃力を考えると妥当なところ。

グループD:
 チェコはグループリーグで唯一、3戦3勝、勝ち点「9」で勝ち抜けしたチーム。第3戦のドイツ戦をBチームで下すことができたのは、主力の休養と精神的な面での自信という大きな効果があったはずだ。

 オランダは第1戦の戦術選択の失敗を、最後の最後に、チェコBチームのがんばりで救ってもらった形の2位抜け。もともとひとりひとりの選手の潜在力は高いチームだけに、「4―3―3」のフォーメーションが機能するようになれば、決定力は8強のなかでも最上位。

準々決勝予想

「ポルトガル―イングランド」
 まったくプレー・スタイルが違う両チーム。リスボンでのポルトガルのホームゲームだが、イングランド・サポーターもほぼ同数近く観戦することが予想され、ホーム、アウェーのアドバンテージはあまりないだろう。
 イングランドの縦への押し寄せるような攻撃を、ポルトガルがどこまで止めることができるかがポイント。たぶんルーニーをマークすることになるセンターバックのリカルド・カルバリョ、スコールズ、ランパードの突進と相対するコスティーニャ、マニシェの両ボランチら、FCポルトの中心メンバーがイングランドのラッシュを食い止めることができるかどうか。
 開催国に勝ち残ってほしいという希望をこめて、ポルトガルの「2―1」を予想。

「フランス―ギリシャ」
 自力ではフランス絶対有利。勝ち上がり戦の勝ち方を知っているフランスが実力をやっと発揮か。
 フランスの「3―0」を予想。

「スウェーデン―オランダ」
 両チームとも、ディフェンスができないチームの印象がある。ファンニステルロイの驚異的な決定力と、ラーション、イブラヒモビッチのコンビネーションはほぼ互角。ボクシングのゲームのような叩き合いのゲームになったとき、あるいは僅差で競り合って、パワー・ゲームの展開になると、ファンホーイドンク、マカーイのスーパー・サブを持つオランダがやや優位か。第2戦(負けはしたが2ゴールを上げた)、第3戦と自信を取り戻したオランダが今後のトーナメント全体のダークホースになる可能性も。
「2―1」の展開から総攻撃に出たスウェーデンの裏を取って、マカーイのカウンターが決まるという、オランダの「3―1」を予想。

「チェコ―デンマーク」
 チェコが優位。中心メンバーに30代の選手が多いデンマークには、気温の低いポルトでのゲームは歓迎するところだろう。しかし、チェコも全員、休養十分。
 デンマークは守備を固めて、僅差のゲームを狙ってくるはず。叩き合いのゲームにすると、デンマークに勝ち目はない。ただし、相手絶対有利の前評判のゲームを、たとえば2002年W杯のフランス戦、早いプレスとインターセプトのカウンターから「2―0」で下したのもほぼ同じメンバーのデンマークである。チェコの心配は気の緩みだけか。
 チェコの「2―1」を予想。

(6月24日午後6時半 「ポルトガル―イングランド」戦の前に リスボン・ルス・スタジアムで) 石川とら

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