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【スポバカ】EURO2004 準々決勝「ポルトガル 2-2 イングランド」

ポルトガル 2-2 イングランド(PK戦:ポルトガル 6-5 イングランド)
前半: ポルトガル 0-1 イングランド
後半: ポルトガル 1-0 イングランド
延長前半: ポルトガル 0-0 イングランド
延長後半: ポルトガル 1-1 イングランド

得点:イングランド:オーウェン(3分)、ランパード(延長25分)
ポルトガル:ポスティガ(83分)、ルイ・コスタ(延長20分)

先発
[ポルトガル]
GK:リカルド
DF:ヌノ・バレンテ、リカルド・カルバリョ、ジョルジ・アンドラーデ、ミゲル(78分ルイ・コスタ)
MF:デコ、コスティーニャ(62分シモン)、マニシェ、フィーゴ(74分ポスティガ)
FW:ヌノ・ゴメス、クリスティアーノ・ロナウド

[イングランド]
GK:ジェームス
DF:A・コール、キャンベル、テリー、G・ネビル
MF:スコールズ(56分P・ネビル)、ジェラード(80分ハーグリーブス)、ランパード、ベッカム
FW:ルーニー(26分バッセル)、オーウェン

レフェリー:ウルス・メイヤー

先取点で自分たちのフットボールを忘れたイングランド

 サッカーは不思議な生き物です。
 わずかゲーム開始3分の、イングランドの思いがけない先取点。
 ゴール・キックが思っていたよりも伸びてきたのか、ポルトガルのボランチ、コスティーニャがヘッディングしたボールはまるでオーウェンにパスしたようにゴールに向かって弾み、オーウェンがこれを蹴り込んで「0―1」。

 しかし、あまりにも早く先取点を得たために、イングランドは自分たちの、ゴールへ向かって一直線に突進するフットボールを忘れてしまいました。

 スコールズがゴール前に突っかけ、アシュリー・コールがサイド・ライン際を駆け上がり、ランパードが、ジェラードが突進してセカンド・ボールを奪い取る――。それがイングランドの恐ろしさだったはず。

 それなのに、アウェー・ゲームでの先取点を大事にしすぎて、MFも横一列になって、ただただディフェンシブなプレイになってしまいました。
 ランパードもスコールズも引いて守るだけだから、イングランドはセカンド・ボールを奪えないし、FWへのスルーパスは簡単にインターセプトされてしまう。そのうえ「ラッキー・ボーイ」のルーニーも負傷して下がってしまった。

 エリクソン監督は、後半10分過ぎにはスコールズも下げて、よりディフェンシブなフィル・ネビルに代える。
 たしかにDF4人、MF4人の計8人がラインを崩さすに常にバイタル・エリアをきっちり守るわけですから、いくら相手にボールを持たせてもゴールを防げる、という考え方もあるかもしれません。

 しかし、いくらなんでもポルトガルに自由に持たせ過ぎでした。取材メモに「(こんな受け身のゲームで)90分破綻なしなんて無理」と書いてある。

 フェリペ・スコラーリ監督は、シモン、ポスティガ、ルイ・コスタを次々に投入。イングランドが攻撃に出てこないのなら、守備のバランスなど考えるよりも、より攻撃的に、ということでしょう。

フィーゴをスパッとポスティガに代えたところなど、勝負師の面目躍如。しかも、そのポスティガとルイ・コスタがゴールを決めたのだから、見事なもの。まさにスコラーリのゲーム。

 後半83分のポスティガのゴールは、左サイドのシモンからのクロスでしたが、一度、ベッカムがプレスをかけて外され、そのためにフリーでクロスを入れられたもの。こうなってしまうと、追い上げたほうが強い。それまで沈黙していたポルトガル・サポーターの轟音のような声援を受けて、ポルトガルが猛攻を仕掛けます。

 延長後半のルイ・コスタのドリブル中央突破からのシュートも、ハーグリーブスが軽いプレーをしてしまって突進を止められず、結局、ノーマークで強烈なシュートを打たれてしまったもの。

 でも、さすがにイングランドなのか。それとも、逆転で喜びすぎたポルトガルが守りの意識を忘れたためか。コーナーキックからのこぼれ球をランパードが決め、またまた振り出しに戻ってしまった。

 負けたらあとのない決勝トーナメントというのは、やはり特別なゲームなのですね。イングランドは自分たちの持ち味を忘れたゲームをやり、あれほど細心で臆病なスコラーリ監督が、守りの指示を忘れてしまう。

 イングランドは、先のクロアチア戦とは別人のような受け身のサッカーをしてしまった。勝てなかった理由はそれにつきるでしょう。

 ゲーム後のエリクソン監督の弁。
「2002年W杯でもクォーター・ファイナルで敗退してしまった。このチームでもう一段上のセミ・ファイナル、ファイナルを戦いたかったのだが、明日、ロンドンに引き上げなければならないのはとても残念だし、サポーターに申し訳ないことをした」

 スコラーリ監督は、イングランドのプレスからの
 ――スコールズが早めに交代したのは、ポルトガルにはついていたのじゃないか?
 との質問に、
「つきだけで勝ったというのなら、ぼくは16回も運だけでタイトルを取ったことになるよ。後半15分過ぎから、どうやって追いつくかを見極めた結果、アグレッシブに攻めることのできる交代をしたんだ」
 と笑って答えた。

(6月25日 午前3時半 お祭り騒ぎのクラクションのざわめきを聞きながら)石川とら


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