Google

Entries

W杯予選北朝鮮戦

クルディスタン・サポ

W杯アジア2次予選第一戦、日本、薄氷の勝利。引き分けやむなしのロスタイムに、大黒将志(ガンバ大阪)の劇的ゴールで、ジーコ・ジャパン、またまた孝行息子に救われた。
福西崇史選手(ジュビロ磐田・新居浜出身)、決勝ゴール・アシストの活躍。

それにしても、異様な盛り上がりの北朝鮮戦だった。北朝鮮チームの来日がトップニュースになってしまうメディアのバランス感覚に、「日本って平和でいいねえ?」と、首をひねりつつ、ゲームを観る。

さて、イラクの話、続き。
五輪チームの活躍は外国軍の占領下にあるイラク国民にとって、夢や希望であり、唯一の誇りでもあった。
イラクは宗教的にも、民族的にも一様ではないと前回、書いたが、イラク代表チームにもシーア派の選手もいれば、スンニ派の選手もいるし、クルド族出身の選手もひとりいた。
また、米軍のファルージャ攻撃で兄弟を亡くしたばかりの選手もいれば、アルサマライ・イラク五輪協会会長のように、イラクが国際社会から孤立する以前にアメリカに留学して体育学の学位を取った親欧米的な立場の指導者もいる。
宗教や民族、政治的立場を超えてイラク国民の夢と希望を背負って戦っていたのがイラクチームだった。

イラクチームやサポーターたちから話を聞いていると、いろんな角度、立場のイラク事情が見えてくる。
どのゲームにも、ヨーロッパ各国に亡命中のイラク人や、数は少ないながら、オンボロ車に分乗してイラクからギリシャまで一週間がかりで駆けつけたサポーターもやって来た。
イラクから来た十数人のサポーターは、北部クルディスタンからトルコ国境を抜けてきたクルドの若者たちだった。彼らはゲーム中はイラクチームを声を限りに応援したが、ゲームが終われば、クルディスタンの旗を取り出して、
「キルクーク(イラク北部の大油田地帯)はわれわれクルド族のものなのだ」
と演説を打った。

政治とナショナリズムとスポーツが絡み合ってしまうことはよくある。
絡み合った感情を冷静に解きほぐすのもメディアの仕事だと思うのだが、北朝鮮戦の報道で日本のメディアが冷静さを持っていたのかどうか気になっている。

(2005年2月15日「愛媛新聞」掲載)

写真:クルディスタンからやって来たイラク・サポーター。車に貼っているのが自由クルディスタンの旗。車の前の3人はキルクーク付近からギリシャまで遠征。残りの4人はヨーロッパに亡命中

■サッカーイラク支援 次の記事へ--->http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-32.html


スポンサーサイト
-->
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://tra3.blog43.fc2.com/tb.php/29-1e50cac6

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

プロフィール

「どうも。石川とらでーす」

Author:「どうも。石川とらでーす」
筆者プロフィール==>
http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-2.html

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

href="http://blog.fc2.com/">blog) カワイイ☆ブログランキング