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「ジーコ・ジャパン」ラスト・テストマッチ2「キリン・カップ2006」ブルガリア戦

日本

日本先発「3-5-2」
GK:23 川口
DF:(左から)25 村井、22中澤、5 宮本、2 田中、21 加地
MF:15 福西、30阿部、4遠藤
FW:28 玉田、36 巻
【交代】44分 25村井→三都主、61分 2田中→8 小笠原、61分 15福西→18 小野、77分 36 巻→37 佐藤、83分 30阿部→35 長谷部

ブルガリア先発「4-5-1(トップをダイヤ型にした4-2-3-1)」
GK:1 コレフ
DF:(左から)4 ワグネル、3 トプザコフ、6 キリロフ、2 ミラノフ
MF:20アンゲロフ、21テルキスキー、8ヤンコビッチ、17 ペトロフ
FW:9 S・トドロフ、13 Y・トドロフ
【交代】26分 8ヤンコビッチ→18 イリエフ、46分 2 ミラノフ→5 イリエフ、64分 9 S・トドロフ→14 ドモフチスキー、86分 17 ペトロフ→11 ヤネフ、92分 21テルキスキー→19 カラスラボフ

レフェリー:カルロス・メヒア・ダビラ(スペイン)

「日本 1 - 2 ブルガリア」

得点:ブルガリア S・トドロフ(1分)、ヤネフ(92分)、日本 巻(77分)

Jの試合空けで先発を回避しないといけないメンバーが何人もいたし、ここに来て先発予定組に壊れられたら最悪だから、ああいうゲームになるのは仕方ないのだけど。

まず点の取られる時間帯が悪い。
守備確認で指さし点呼する以前、アレアレっていう感じの開始1分と、後半ロスタイムの92分。
まず1点目だが、3バックの欠点を見事に突かれた。
ボランチ2人と最終ラインの間を斜めに右サイドへクロスのスルーパス。通常であれば、グラウンダーのスルーが、ああ易々と通ってしまうはずはないのだが、ロングスルー1本で裏を取られてしまった。

両サイドを衝けというブルガリアの3バックス攻略の基本戦術があっさり決まってしまった。
中盤がボールを持ったら、ブルガリアのフォワード右サイドY・トドロフが中澤のすぐ外のスペースへ走り込む。
あるいは左サイドバック、ワグネルがボールを持ったら、左サイドライン沿いに走るペトロフに縦パス。3バックの両側、中澤と田中を外におびき出して、中で勝負というのがブルガリアの基本的な戦術だったと思う。後半は両サイドからの攻めに中央のドリブル突破が入ってくる。

クロアチアやオーストラリアも今日の試合のビデオをいずれ手に入れるだろうからね。ヒディンク監督あたりにいらないヒントを与えてしまったなあという気がしている。

攻撃については、玉田のつき目がなかったことにつきる。
ブルガリアのブラジル系左サイドバックのワグネルからペトロフへの左サイドでのスルーパスや、ワグネルのオーバーラップに対応するため、加地がなかなか攻撃に出られなかった点を割り引けば、日本の(日本組の)攻撃バリエーションはエクアドル戦のときよりもよかった。ユーティリティー・パッサーとしての遠藤の役割も評価すべきだろう。

玉田の入ってもいいシュートが4本。ゴールポストを叩いたやつだけでもせめて1本入ってくれていたら、玉田も気が軽くなっただろうに。

前日練習からの予想では久保先発と見られていたのだそうだが、久保自身が体調に違和感を覚えたらしく、先発から外してくれと申し出たとのこと。
久保にまた悪化されては困るので、ジーコ監督は巻の先発に変えたと答えているが、久保の違和感、大事でないことを祈りたいね。

疑問は77分、同点に追いついてから。
同点になった直後に、巻に代えて佐藤を投入。スペースに飛び込む佐藤のスピードで追加点を狙いにいったわけだが、試合後、記者会見でジーコに確認したところでは、守備についての指示は出していないとのこと。それがぼくにはわからない。

試合時間が残り5分を切っても攻め続け、ボランチ2人も上がってしまい、カウンターを2度、3度と食らったうえでのFKからの失点が2点目になる。

ドイツ大会本番ではないとはいえ、あの時間帯になってバランスを崩してまで攻撃する必要性があるのかどうか。ボランチ1枚、たとえば遠藤はやや引き目でアンカーとしてカウンターに備えるというような約束事を決めていないというのがわからない。またジーコもそういう指示を出さないというのがぼくには不思議。

選手に任せるではいかんだろう。テヘランで「1-1」の同点後、ドローでいいのか、勝ち越しにいくのか、選手間で迷ったところをマハダビキアにカウンターを食らったシーンをいまもはっきり覚えているのでね。

そろそろ判断や指示も本番モードになってくれなきゃ。
ジーコ・ジャパンではないけど、W杯やEUROで、ロスタイムに同点に追いつかれた、あるいはひっくり返されたという、泣けてくるような試合を(集中力が途切れてしまって、頭の中が一瞬、真空状態になってしまうんだろうな)何度も見ているからね。

グループリーグの3試合をどうマネージメントするのか、それは試合のそのときどきの様相で変化してくるから、監督ははっきりと指示を出すべきだと考えているのだが。

2006/05/10 石川とら


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