日本代表の発表について、いろんな方からのメール報告、ありがとう。
久保の代表落ち、巻の代表入り、ジーコの選択、理にかなっていると思います。
久保の体調があと4週間で戻らないということです。
ジーコ本人も、久保の調子が戻ってくれることをいちばん期待していたはずですから。
なんでさえ決定力に難のあるFW陣に、キレが戻らないトップの回復を待つにはもう時間がなかった。
ブルガリア戦で先発予定だった久保が前夜に体調不安を訴えたことが、今回の決断の引き金になったと思います。
ワンモア・チャンスでジーコはスコットランド戦に久保を先発で試したわけですから、この決断は仕方ないね。
いま思えば、スコットランド戦の後半、久保が巻と交代してベンチに下がったときに、ジーコが握手で久保を迎えたのだけど、あのとき、ジーコも久保も、つらかったんだろうなあ。
イングランドのエリクソン監督なども絶賛した日本人FWとしてスケールの大きい久保君の才能を思うと、悲しい。
彼の椎間板ヘルニアの状態が悪化したのは、昨日今日のことではないので。
もう一昨年になるのかな。
アジアリーグ1次予選のオマーンでのアウェーゲームのあと、日本に一緒の便で戻ってきたときに、羽田空港でターミナルビルに向かう同じバスに乗り合わせたことがありました。
久保君の腰の状態が悪化しはじめたころかな。
バスのなかで立っているのもつらそうで、若い選手が久保君を椅子に座らせたのをすぐそばで見ていました。
あれから1年半以上、クラブの医療スタッフと久保君のあいだで、どんなやりとりがあったのかは知りませんが、どこまで最善の努力をしてきたのか、少し気になっています。
選手がプレーできるかどうかは、選手本人にはもちろん、クラブにとっても、もっとも大きな資産上の問題でもある。
久保君を復活させることができなかったことについて、運不運の視点からではなく、所属選手の医療健康管理の問題として、情報やノウハウが蓄積されていくことを望みます。
W杯とは関係なく、久保君の体調が戻ることを祈りたい。
巻君については、トップから自陣まで執拗にボールを追いかける泥臭さが彼の真骨頂ですね。
あの長身を利して、ペナルティーエリアで相手ディフェンダーを巻き添えにしてつぶれ役に徹するようなプレーをすると、セットプレーからの得点の可能性も生まれてくる。
柳沢の体調については、どこまでリカバーできているのか、これは月末のドイツ戦で見せてもらうしかいまはわからない。
ほかの選考メンバーについては、予想どおり。MF陣がだれが先発で入るのか、今後の合宿とドイツ戦を注視しましょう。
これまで4年間、代表入りしてきて、最終的に選考から落ちた選手たちに感謝と慰労の気持ちでいっぱい。
2006/05/15 石川とら パリより。
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まずはクロアチアルポを楽しみにしています。
久保については、残念の一語に尽きます。