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クロアチア便り3 ザグレブの夜。月曜は音楽はなしでグスン…。

ザグレブでインタビューするつもりだったクロアチアのジャーナリストと時間が合わず、時間がポッカリ空いてしまった。

試合予定が入ってない夜はプライベートな旅の夜になるしかないので。
明日は朝5時置きでウィーンに移動なので、早めの晩飯。
シーフードばかりだったから、ザグレブでは肉。

クロアチアのアドリア海の沿岸部のスプリットからザグレブまではバスで5時間くらい。
海に沿って屏風のように連なる山岳地帯(いちばん高いところで1500メートルくらいじゃないかな。まだ遠くの山の陽の当たらぬ谷には雪が残っている)を山越えして、なだらかな傾斜をそのままバスは下りていくのだが、下りていくに従って、地中海式気候の風景から、中央ヨーロッパの森林地帯、平原へと変わっていく。

道路は、最新式のハイウェー。バスの旅行も気にはならない。鉄道もあるが、本数が少なすぎるので、高速バスを使うことになる。

ウィーン行きも列車にするか、バスにするか迷ったが、バスにする。
ウィーンからザグレブに飛んできたとき、眼下に見えたスロベニアの山岳部の村を車窓からだけでも見てみたい。
飛行機からは道路が谷筋ではなく、尾根筋にあったように見えて、そういう村の構造というのを確かめてみたいのだ。

ぼくはサッカーのゲームはもちろん観るけど、それ以外のことに興味があることのほうが多いので。しばらく雑文コラムになるから、勘弁してください。

クロアチア料理を楽しむつもりで、ホテルでレストランを紹介してもらったのだが、伝統的な家庭料理の店ではなかった。サルマ(サルマーレ・ロールキャベツ)とか、豆のシチューとか、煮込み系を試してみたかったのに、グラッシュ程度しかなかった。

グラッシュ(ソーセージかベーコンとジャガイモや野菜を煮込んだシチュー)はドイツに出かける人はいろんな町で食べることになると思う。ドイツに比べると、味も量も濃厚過ぎなくて、美味しかったけど。

ついでに――。
ドイツでレストランに入ったら(とくに晩ご飯は)、日本人の胃袋のサイズには入りかねる量が出てくるから、控えめに注文したほうがいい。昼のランチ・プレートなら、女性にもちょうどくらいのボリュームだと思う。

ドイツはいいレストランと、そうでない安いところとだと、味に大差があるから。なんでもいいという日と、おいしいものを食べたいという日で、予算を倍以上、変えたほうがいい。
ライプチヒ、ハンブルグ、ドレスデンなら、名の通ったレストランは間違いなくうまい。
ベルリン、ケルン、フランク、ミュンヘン、ニュルンベルクは美味しいところもある。

泊まっていなくてもいいから、いいホテルのコンサルジュに聞けば、美味しいところを教えてくれる。現地で仲間と待ち合わせのときなどは、駅の近所にある4つ星以上のホテルのバーかカフェを使うといい。

グラッシュの話続き――。くずベーコン、タマネギ、セロリ、きのこ、これに乱切りのジャガイモをいためて、ブイヨンとトマトで煮込めばできあがり。学生時代、ベーコンの切り落としをもらってきては、トマトジュースで煮込んでよく作ったものだが、あのときの味とほぼ同じだった。
なんだ、30年前からクロアチア風グラッシュは作ってたんだと、ちょっとガッカリ。

どこかで音楽を聴きたくて、ライブハウスを探したのに、月曜日はどこもやってない。
昨日の晩、エレクトリック・チェロでジャズを弾いていた大道音楽師がいた通りに出かけてみたが、やってなくて、8つくらいのロマの男の子にアコーディオンを弾いてもらったが、まだ下手っぴ。
ジャズでもクラシックでもロックでも、なんでもよかったのに。自分で歌ってしまうには、時間も早すぎるし、そこまで酔っぱらうわけにもいかないのだ。

ライブじゃないけど、スタン・ゲッツをかけているジャズ・カフェがあったので、強めのチェリー・ブランデーをもらって聞く。
ゲッツにジルベルトまではよかった。シムズにグラッペリとなると、ちょっと今日は違うんだ。ペギー・リーの「フライ・ミー・ツー・ザ・ムーン」なんて何年ぶりに聞いただろう。20何年ぶりか。「In other words, …」のところで少しせつなくなる。

一昨日もスプリットでスタン・ゲッツが聞こえてきたけど、W杯の年というのは、セレクトがなんとなくサンバ・モードになるのかもしれない。98年のフランスもそうだった。2002年の日韓大会では、日本でも韓国でも、そういう音楽の楽しみが足りなかった気がしている。

ザグレブの町を歩いていると、シスターたちによく会う。
アイスクリームを頬張りながら歩いているシスターたち、「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアとそっくり。70年たっても同じ衣装と風景。カトリックの国なのだ。サウンド・オブ・ミュージックのシナリオのなかにもザグレブの名が出てきたような記憶もあるのだが、ウィーンとはバスで5時間、列車で7時間の距離。ハンガリー・オーストリア帝国時代の文化の名残を感じる町ではある。

ザグレブにはもう一度、戻ってこないといけないのだけど、オジェクというハンガリー国境の町に出かけないといけないので、ゆっくり町を観る時間もないだろう。
ヴェンゲル会見

ザグレブの町もいまは花盛りの季節。
コデマリだと思うのだけど、日本のコデマリより一回り大ぶりの花がいたるところ満開だ。

5月22日 ザグレブより。石川とら


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