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[T21] アラブ系の人間のメンタリティー

「TRAs Sports News」というブログに、すごくためになる文章があったので、紹介します。TRAs Sports News ジダンのレッドカード問題についてhttp://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-341.htmlここの管理人さ

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[C245] すごく参考になりました。

始めまして。あなたの「アラブ社会」についてのご自身の体験談を基にした文章は、すごくためになりました。ありがとうございます。

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ジダンのレッドカード問題について

PICT0070=edit.jpg

7月9日ファイナル延長後半。呆然とピッチを去るジダン。


まだ旅の途中です。
ほかにもアップしないといけない話はあるのだけど、もう少し待ってください。

ジダンのレッドカードについては、新しい事態が起きているので書いておきます。
あのファイナルについては、下記にレポートを書いてあるので、そちらを見てください。

http://www.sponichi.co.jp/wsplus/column_wn/08800.html
http://blog.skyperfectv.co.jp/soccer-bb/archives/002/20060711_001610.html


昨日、ジダンがキャナル・プリュでインタビューに答えたとのニュースは見ました。
9日のファイナルのあと、フランスの記者たちと話をしましたが、いずれキャナル・プリュで話をするだろうと言われていたとおりです。

マテラッツィになんと言われたのか、ジダンがなぜはっきりと言わないのか、理解に苦しんでいるファンもいると思いますが、たぶんジダンは公衆の面前でそれをしゃべるのは拒否するでしょう。

口にすることさえけがらわしい侮辱の言葉だった、しかもそれはジダン自身を侮辱するだけでなく、彼の母親や姉を侮辱する言葉だったというのがひとつ。
もうひとつは、それをあからさまにジダンが話した場合、マテラッツィや彼の親族がジダンの信奉者たちに襲われる可能性だってあることをジダンはわかっているのではないでしょうか。

少なくとも、自分はマテラッツィの侮辱に対して、名誉を守ったのだからそれでいいのだという態度を取るでしょう。

FIFAは、マテラッツィに厳しい処分をすべきです。
あのような馬鹿げたやりとりをしでかした、侮辱で挑発した当事者のもうひとりもなんらかの罰を受けなければならないし、マテラッツィは侮辱の言葉を吐いたことについて、謝罪をしなければならない。
そういう機会をマテラッツィのためにも、FIFAは作ってあげなければならない。
放っておいたら、マテラッツィや彼の家族が将来、危険にさらされる場合もある。

ジダンのあの反則はとてもショックでしたから、ベルリンのプレスセンターで何度かビデオを見ましたが、一度、マテラッツィから離れかけたジダンが、マテラッツィが投げた言葉を「なんと言ったんだ」と聞き直してから、報復の頭突きにいったように見えました。

マテラッツィがなにも言ってないわけがない。彼は要らぬ言葉で挑発したのです。

ただ、その侮辱の言葉の重みをマテラッツィはわかっていなかった。
アラブの男に対して、言ってはならないことを言ってしまったのです。

ぼくは若いときに北アフリカのアラブ社会で2年過ごしたことがあるので、アラブ社会の道徳律について知らないわけでない。

アラブの男がキレるのは、自分自身に対する辱め以上の侮辱があった場合だけです。
アラブ社会、あるいはムスレム社会というのは、道徳律が厳しい社会です。
どんなもめごとがあっても、めったに暴力に訴えるということはない。
言葉の言い合いはしますが、嫌いな相手に対してであっても、相手を辱める言葉だけは言わない。
アラブ世界においては、手を振り上げただけで、相手を打っていなくても、それは犯罪行為になりますし、相手の面前で、怒りにまかせて地面に唾を吐いただけで、それは相手を侮辱したことになって警察に訴えられても仕方ないというくらい厳しい(実際、ぼくは言葉ができないために、地面に唾を吐いて警察に引っ張られていった日本人を引き取りにいったことがあります)。

そのように厳格なアラブ社会で、唯一、暴力に訴えたとしても、やむを得ないと(もちろん、暴力に訴えた側も罰せられますが、社会的にその報復は当然だと)受け止められる場合がある。
それが侮辱の罪です。
自らに対する辱め、家族に対する辱めを受けた場合、その辱めをそそぐための行為は、社会心理として許されるケースがある(法律的には許されないのですが)。

日本や欧米世界の人びとには理解されがたいことでしょうが、とくに性道徳についてのアラブ世界のモラル観は潔癖です。

たとえば、未婚の女性がだれかと姦通した(古い言葉ですが、適切なニュアンスの言葉がないので)という噂が流れたとします。それが真実であろうと、なかろうと、それは、その一族にとっては恥辱です。その恥辱を晴らすために、自分の妹を殺し、また相手の男も同じナイフで刺し殺して、警察に出頭したその一家の長男が血まみれのナイフを見せているところが美談として、新聞に報じられたりすることがあった。

アラブではないですが、30数年前、カブールの雑踏で、辱めを受けた男が相手の男の喉をナイフで掻き切ったのを見たことがある。性的な恥辱をそそぐために相手を殺したという事件でした。

ジダンは、国籍的にはフランス人ですが、その精神や倫理観はカトリック的西欧社会の人ではないのです。
ムスレム社会、アラブ社会の倫理観で生きている人です。たぶん、マテラッツィが2度か3度、口走った言葉は、彼の倫理観のなかでは許せない恥辱だった。

ジダンはマテラッツィから投げつけられた言葉を忌まわしい言葉として、口に出していませんが、ジダンが聞いた言葉は、「手前のお袋は娼婦だろ」と言われた(あるいは、ジダンはそう受け取った)のだと思います。

ムスレム世界、アラブ社会において、言葉であっても、侮辱が自分の母や姉妹に対する侮辱であった場合、一族の名誉を全うするために報復されても仕方がないと受け止められます。
ジダンはレッドカードを受けたことで、サッカーのルールのうえでも罰せられ、彼のファイナルゲームを自ら葬るという形でも罰せられたと、彼のファンは受け止めています。
ジダン本人の心のなかまでわかりませんが、彼自身は、彼のなかにともにいるアラーの神に対して、自分がした報復行為はいけなかったことかどうか、問いただしたはずです。

それは、日本人的な感覚から見れば、自問自答とだけしか見えないかもしれませんが、彼自身のなかでは、神は恥辱をそそぐための報復はお許しになったと、考えているはずです。
だから、あの試合を見ていた子どもたちや、教育関係者に対しては謝罪しましたが、マテラッツィに対しても、チームメートやファンやFIFAに対しても謝罪はしなかった。

今後、ふたりのあいだにどのようなやりとりがあったのか、FIFAの規律委員会が両者から査問するということになる可能性はあるでしょう。
ジダンはもう現役生活をやめてしまうわけですから、それに出ないかもしれない。
ただ、マテラッツィが自分はジダンを侮辱するようなことは言わなかったと言い張った場合、ジダン本人が出頭しなくても、弁護士を通じて、マテラッツィが投げつけた言葉は明らかにされる(マテラッツィは否定するでしょうが)でしょう。

そうなった場合、マテラッツィは非常に危険な立場に立たされる。
ぼくが心配するのは、アラブ・ムスレム社会の倫理道徳を踏みにじる辱めをしたマテラッツィが将来、襲われたりすることがあるのではないかということです。

それを防ぐためにも、FIFAは早めにマテラッツィに対しても、ファンが納得する処分をしなければならない。
そして、マテラッツィ自身がジダンを辱めたことを(彼にその気がなかったとしても)謝罪しない限り、ことは収まらないかなと思います。


今大会、FIFAは、サッカー世界における「人種差別」を廃絶しようというキャンペーンをしました。
しかし、マテラッツィがジダンに投げつけた言葉は、エスニックな倫理観に反する侮辱的な言葉だったはずです。

ただ、このような問題の再発を防ぐには、選手たちになにが相手を侮辱することもあるのか、知ってもらうしかないし、心理的挑発戦が気持ちのいいゲームであるかどうか、サッカー界全体で考えてもらうしかないかなあ。

せっかくのイタリアの優勝の栄誉が、こういう残念な問題のために色褪せてしまったことをすべてのサッカー人が考えないといけないでしょう。

fifa no racism


ドイツ-アルゼンチン戦試合前の「反レイシズム」キャンペーン。


ジダンをレッドカード退場処分にした時点で、主審にジダンの暴力行為を報告したのは第4審判でしたが、マテラッツィがなにかいらないことを言ったことが原因であるのは見ていたはずですから、ジダンを退場させてから、同時にマテラッツィにもレッドカードを出さなかったのが間違いの元になりました。

7月13日 トロントより。石川とら


付記(いただいたコメントへのお答え)

何人かからジダンの件、質問があったので回答代わりに書きましたが、ぼくは、ジダンのファウルを許容などしていません。
あれは一発レッドカードが当然の悪質なファウルだと思っていますし、そのことは、試合後に書いたレポートでもはっきりと書いています。

ぼくがドイツ大会でカバーした試合はレッドカード、イエローカードが乱発された試合が非常に多かった。それらの試合でのファウルについての考え方は、スカパーBBのブログのほうにレポートを書いてあるので、気になる方はそちらを読んでください。
なお、マテラッツィの表記は統一しなおしました。


追記2

なんでさえ書く気が起きないときに、うざったいコメントばかり寄せられても困るんだ。
読みたくない人は来なければいいの。
ジダン問題についてのコメントはもう打ち切り。
現在、寄せてもらっているコメントは2日間、そのままにしておくけども、そのあとはオールカットします。 

石川とら。

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