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FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2006 マッチ3準決勝「アハリSC-SCインテルナシオナル」戦

「アハリSC 1-2 SCインテルナシオナル」(前半 0-1)

【得点】
インテルナシオナル:23分 アレシャンドレ・パト、72分 ルイス・アドリアーノ
アハリSC:54分 フラビオ

【先発】
アハリSC(エジプト)「3-5-2」
【GK】1 エサム・エル・ハダリ→(82分 19 アミル・アブデルハミド)
【DF】2 イスラム・エル・シャダル→(75分 8 アハメド・セディク)、3 タレク・サイド、4 エマド・エル・ナハス、6 ワエル・ゴマ、7 シャディ・モハメッド(C)
【MF】13 ホサム・アシュール、14 ハッサン・モスタファ→(46分 9 エマド・メデブ)、17 モハメド・シャウキ
【FW】22 モハメド・アブートリカ、23 フラビオ

SCインテルナシオナル(ブラジル)「4-2-2」
【GK】1 クレメル
【DF】2 セアラー、3 インジオ、4 ファビアーノ・エレル、6 マルティン・イダルゴ→(63分 15 ルベンス・カルドゾ)
【MF】5 ウェリントン・モンテイロ、7 アレックス、8 エジーニョ、
【FW】9 フェルナンドン(C)、10 イアルレイ→(82分 17 ファビアン・バルガス)、11 アレシャンドレ・パト→(65分 18 ルイス・アドリアーノ)

20061214022509.png


【主審】スブヒディン・モハド・サレー(マレーシア)

【ボール・キープ率】:アハリSC:51% SCインテルナショナル:49%
【シュート数】アハリSC:10(内枠内シュート4)、SCインテルナシオナル:16(枠内5)

【観客】33,690人。

リベルタドーレス杯決勝で、昨年の覇者サンパウロFCを打ち破ったチームという先入観があるからね、インテルナシオナルが圧倒的に有利と思ってしまうのだけど。
「アル・アハリ(”The National”という意味です)」、いいチームですね。
ゴールを決めたフラビオ(アンゴラ代表)、おしくもゴールバーを叩くシュートを放ったアブートリカ、センターバック・リベロのエル・ナハスとか、いい選手がいますね。

アハリのマヌエル・ジョセ監督の試合後の会見談話によれば――、
「前半、うちの選手たちがブラジルのチームだということを意識しすぎて気後れしたために、裏のスペースを取られ過ぎたのと、2本のゴールとも、凡ミスから生まれたもので、90分、ほぼ対等に戦えたということでは、いい試合ができたと思う」
 と語っているが。

アル・アハリの「3-5-2」というフォーメーションは、13のアシュールを3バックの前にアンカー的に置いた3ボランチ気味の守備的な布陣だった。ジョセ監督によれば、リベルタドーレス杯決勝のビデオを見て、普段の試合よりもより守備的にと考えたのだそうだ。
アル・アハリの通常のフォーメーションは、後半開始からの2トップFWに、22のアブートリカがトップ下に入った「3-4-1-2」。

守ろうという意識で試合に入ると、守備的なフォーメーションがかえってぎこちなくなるという好例の試合だったかもしれない。

最近流行の最終ラインの前にアンカー的ディフェンダーを置くシステム。しかし、この形は、アンカーの両脇(左右のボランチの後ろ)にスペースができてしまう。そこにインテルナシオナルの9のフェルナンドンが入り込んで、タテ・スルーを11のアレシャンドレにスパスパ通されてしまったというのが前半だった。
インテルナシオナルの最初のゴールもその形から。あとでビデオを見ると、アレシャンドレがこぼれ玉を拾ったのはオフサイドだったようだが、手前のボールのこぼれ方が微妙だったので、あれはミスジャッジとまでは言えないだろう。

ハーフタイムに、ジョゼ監督は「もっと自信をもってプレーしなさい」という話をしたのだそうだ。後半はほぼ互角のゲームになったし、同点にされてからはインテルナシオナルはいい形になっても、最後の攻め手がなく、MFがロングシュートを打って終わりというケースが多かった。
フェルナンドンが抑えられると、ゴールの形が見えにくいなあ、まだ少し芸が足りないかなという気はする。

それにしても、「17歳のストライカー」アレシャンドレ、見せますねえ。肩を使ったリフティング・ドリブルでのサイド突破なんて、こういう大きなゲームでああいう技が自然に出せる未知のタレントがどんどん生まれてくるブラジルのサッカー風土、うらやましいなあ。

アレシャンドレの負傷交代で入った18のルイス・アドリアーノ(こちらは19歳)が決勝ゴールを決めたのだから、ヤングパワー、たいしたものです。

ミックスゾーンでアドリアーノに2点目のコーナーキックのときの話を聞いたら、
「とにかくニアで当てることだけ考えて回り込んだんだ。あんなゴール隅に飛んでくれるとは予想してなかったけど、ニアで競り勝とうとトライしたのがよかった」
と、無心で決めたゴールだったと喜んでいました。

インテルナシオナルのブラガ監督、
「98年のクラブの歴史で、最大の試合が次のファイナル・ゲームになる。久しぶりのまた初戦だということで、普段通りのパフォーマンスが出せなかった選手が多かったが、次は、われわれのほうが1日長い休息を取ることができる。これはバルサが来るにしろ、アメリカが勝ち上がるにしろ、われわれにとって大きなアドバンテージになるだろう。今日の選手たちの調子がよくなかったのは、時差のせいでも、フィジカルのせいでもない。初めての試合ということで緊張してしまったメンタルな問題だった。次の試合では全力を出し切って戦うことができるだろう」

なお、負傷退場のアレシャンドレのケガは、ファイナル戦に出場するのには問題ないとのこと。

12月14日 石川とら


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