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大輔、おめでとう。

松坂大輔の契約が正式に決まったこと、心から喜んでいます。
西武がポスティング移籍を正式に認めたときに「おめでとう」と言ったら、「新しい球団が決まったら本気で喜びます」と言ってたけど。よかったねえ。
これでやっとスタートラインというか、ダルマに目が入ったというところかな。
春先の寒い時期を乗り切ったところで片目を入れて、15勝上げたら、両目に墨を入れてお祝いしよう。

契約が破談になるのではないかなどと、心配ばかり書き立てていたメディアもあったけど、松坂本人が「ポスティング移籍である以上、ぼくには相手を選べる話ではないですし、ドラフトのときと同じですから。それよりもメジャーで投げたい」とはっきり言っていたので、心配はしていませんでした。

ポスティング移籍金(西武に支払われる移籍金)が5111万1111ドル11セント(約60億1000万円)。
契約金が6年総額5200万ドル(約60億8400万円)、インセンティブ(出来高払い)分も含めると6年総額6000万ドル(約70億2000万円)――という報道。

あまりに巨額過ぎて想像がつかない。
遠いところに行っちゃったなあという気持ちも少し。

いろんな人やメディアから感想を聞かれましたが。
ポスティング移籍金が少し高かったかなとは思います。
松坂は今後何年も15勝以上を見込める投手として入札されたわけですから、独占交渉権を得るには、どの球団であっても最低45億円は必要だったと考えれば、15億円くらい高かったかな。
契約金のほうは、MLBの水準を考えれば、想定内。シーズン200イニング登板、10勝以上は1勝ごとにいくらというようなインセンティブ条項を付けると考えれば、あの金額になっても別におかしくはない。

レッドソックスは、ア・リーグ東地区で優勝するための優勝請負人として松坂投手を買ったわけです。
2004年の86年ぶりのワールドシリーズ優勝でレッドソックスの球団利益は非常に上がった。利益を上げるためには、それに見合う投資をしなければならない。先発投手陣がガタガタになって、2006年は東地区3位に落ちてしまったのを立て直すためには、15勝以上が見込める先発の柱となるピッチャーが必要だった。
ポスティング移籍金で15億円くらい余計にかかったけど、それくらいは松坂入団効果で取り戻そうと思えば、取り戻せる。

レッドソックスが経営しているケーブル・テレビへの日系企業の広告増収は確実でしょうし、たとえば入団3年目くらいに、日本での開幕戦だって企画されるでしょうし、ファンの賛否両論はあるでしょうが、あの巨大なグリーンモンスターに広告が入ったっておかしくはない。

契約条項でトレード拒否権を得たというのはボラスの手腕ですね。その代わり、6年という長期契約になったということかな。

レッドソックスがよかったのかどうか。
これは運命だからね。よかったという具合に松坂君自身が結果を残すしかないことです。
プレッシャーがかかるチームに入ったなあとは思いますし。
6年という長期契約ですから、「レッドソックスのエース」として実績を残すと、その先の選択は限られてくる。
6年後、MLBを代表する投手となっていれば、移籍金も契約金ももっと上がりますから、地方の経営弱体球団では手が出せなくなる。限られた球団しか手が出せないし、「赤チーム」から「ピンストライプ」に移籍なんて、ファン感情が許さない。
そういう意味では、松坂大輔という星は、「ぼくが選べる問題じゃないですから」という運命をいつも背負っているのかもしれない。
まあ、それは6年先の話。

「何勝できると思いますか?」という質問もよく受ける。
先発4本柱のひとりとしての契約だから、シーズン220イニング前後の登板。
レッドソックスの中継ぎ陣は少し弱体なので、各試合7イニング投げるとして、32、33試合に先発して、3点以内に抑えることができれば、勝ち星は自然に積み上がってくる。
春先の寒い時期をうまく乗り切ってほしい。そうすれば15勝以上はできるんじゃないかな。
MLBの1年目でマウンドや移動などで気を遣うことが多いだろうけど、松坂本人にはこれだけの大契約になった以上、自分自身でもここまでは勝ちたいという気持ちがあるはずだ。
ノルマと考えるとプレッシャーになるだろうけど、1試合、1試合、結果を出していって目標にするんだとモチベーションに変える気持ちの強さがあるピッチャーなので、心配しないでもいいだろう。

契約が決まって、本当によかった。大輔、おめでとう。

2006年12月15日 石川とら

関連記事→ポスティングが脅かす日本野球の未来
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