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アテネ五輪「長嶋ジャパン」惨敗

アテネ五輪野球

アテネ五輪サッカー準決勝でイラクがパラグアイに敗れた同じ日、野球準決勝で、「長嶋ジャパン」がオーストラリアに敗れるという波乱が起きた。

「長嶋ジャパン苦戦中」という電話を日本からもらったのはアテネからテッサロニキへ移動の車中。次の日にアテネに戻って決勝戦の観戦記を書くことになっていたのが、長嶋ジャパンの敗因分析を書いてもらうことになるかもしれないという連絡である。結局、オーストラリア戦の終盤は、そのまま日本から電話で中継してもらって聞いた。テレビの前の声援が次第に途切れ、中継してくれていた担当者も涙声から無言になってゲームが終わった。

アテネでやっているゲームを東京でテレビで観ている編集部から移動中の列車内に中継してもらっていたのだから、考えてみればぜいたくな話である。
地球の反対側で起きている現実も、互いに同時進行で情報共有できる時代なのだ。世界のどこにいても東京から大阪に電話する感覚で国際電話がかけられるインターネット電話時代ならではの印象的な風景。

「長島ジャパン」について。
勝つこともあれば負けることもあるのがスポーツの世界。とはいっても、総額10億円をかけて編成した「日本版オールスター・ドリームチーム」で、メジャー勢が参加していない五輪トーナメントで決勝戦にも残れなかったというのは惨敗というほかない。
オーストラリアをナメてかかった日本ベンチの油断負け。苦手キューバとの準決勝での対決を避けて日本戦を選択したオーストラリアの作戦勝ちであった。

ベンチに吊した長嶋名誉監督のユニフォームを「御神体」のように拝んでいた時代錯誤の「精神野球」と、各チームの4番をずらり並べた強力打線でありながら、ランナーが出たら「送りバント」というまるで甲子園の高校野球のような戦術で勝てるほど、国際トーナメントは甘くなかった。

「オリンピックで金メダルを」という明確な目標を、どのようにして達成させるかというところで、組織が機能しなかった。油断、役割分担の不徹底、責任意識の弛緩――日本型組織がともすれば陥りがちな欠点が出た惨敗であった。

(2005年3月22日「愛媛新聞」掲載)

写真:2004年8月25日 アテネ。日本-カナダの3位決定戦
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