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6月21日「オランダ-アルゼンチン」戦

ワールドカップレポート・グループリーグ
Match 37 グループC「オランダ-アルゼンチン」戦
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6月21日 21:00 ワールドカップ・スタディアム(ヴァルト・スタディオン)/フランクフルト

決勝トーナメントへの最終テスト。アルゼンチン、魅惑の攻撃力も守備には課題。

グループCで、ともに2勝、勝ち点6を挙げて、決勝トーナメント進出を決めている2強の対決。
サッカーファンには、世界有数の高レベルの攻撃サッカー対決で目が離せないマッチアップだったが、「消化ゲーム」とまではいかないまでも、アルゼンチンにとっても、オランダにとっても、どうしてもこのゲームで勝たないといけないというゲームではない。

この試合に先立って21日午後に行われたグループDの最終戦の結果、グループDの1位はポルトガル、2位はメキシコに決定しており、グループCの1位がメキシコと、2位がポルトガルと対戦することになった。

試合前、アルゼンチンのサッカー関係者に聞くと、アルゼンチンは、本当は、チーム・キャンプ地からわずか20分のところで開催されるニュルンベルクでの試合になることを望んでいるということだった。しかも、グループ2位なら、次の試合は25日、1位だと、前日の24日になり、休養日が1日増える。アルゼンチンとしては、グループ2位のほうが、決勝トーナメントに向けてのコンディション調整がずっと楽になる。

オランダに側には、2002年日韓大会への出場を阻まれ、EURO2004でもセミファイナルで敗れた苦手のライバル、ポルトガルとは当たりたくないという気分はあった。ポルトガルがグループDの1位になった場合は、できればオランダもポルトガルと当たらないですむ1位通過が望ましい。
しかし、どちらの国と当たるかよりも、決勝トーナメント出場を決めたあとのゲームで、2枚目のイエローをもらって、出場停止になる選手が出ることをまず避けたいという判断が優先された。
攻撃の核ロッベンをはじめ、マタイセン、ファンブロンクホルスト、ハイティンガ、ファンボメルの先発レギュラー組を外したBチームでの戦いを選択。

アルゼンチンも、クレスポ、サビオラの先発2トップやソリン、ハインツェらレギュラー組は使わない。

そんなわけで、双方がベスト・メンバーを立てずに戦うという、これもワールドカップのグループリーグ最終戦だから起きてしまった、決勝トーナメントをにらんでの調整試合となったのである。
もし、この両者がグループリーグの初戦で対戦していたら、グループの各試合の内容もまったく別な趣になっていたはずなので、やや残念。
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試合は、ボール・キープ率はほぼ互角だったが、ゲームとしては、アルゼンチンの攻撃がオランダを圧倒したゲームだったといっていいだろう。
アルゼンチン期待の新星メッシが先発出場して70分までプレー。所属するバルセロナでは、シーズン終盤に故障したこともあって、チャンピオンズ・リーグの準決勝や決勝でもメンバーから外れたが、完全に復調。切れ味の鋭いドリブルで、オランダ・ディフェンスを翻弄した。
バイタルエリアでメッシのドリブルに合わせて、リケルメ、テベス、右のMFロドリゲスらが自在に動きながらショートパスをつなぐ攻撃は破壊力がある。オランダの最終ラインが右に左に揺さぶられて、最後にはマークがずれてしまい、フリーでシュートを打たれた場面が何回もあった。
ゴールを許さなかったオランダがよく守ったゲームといっていい。

ハイテンポのアルゼンチン・スタイルのサッカーで、互いに殴り合うようなゲームをしてしまうと、アルゼンチンのスピードと組織力に耐えうる守備力を持っているチームは少ない。アルゼンチン、今日のメンバーにレギュラーが3人加わるわけなので、優勝候補に挙げられるのはもっとも。

後半、オランダも攻めに出て、左右のサイドバック、デクレアとヤリエンスも攻撃参加して、再三、サイド突破からシュートチャンスを作り出した。
2人ともオランダの先発サイドバックではないのだが、簡単にドリブル突破を許してしまったアルゼンチンのディフェンス力は、攻撃力に比べると数段、落ちる。
最終ラインを助けるためにも、トップからプレッシャーをかけてボールを奪いにいくスタイルのサッカーがペケルマンのサッカー。それを忠実にこなせば、ベスト4進出は不可能ではないだろう。

「0-0」のスコアレス・ドローゲームに終わり、セルビア・モンテネグロ戦のような大量ゴールを期待した観客からはブーイングも出たが、アルゼンチンの組織的なハイ・スピード・サッカーを堪能することができたゲーム。

「オランダ0-0 アルゼンチン」

【オランダ先発】 「4-3-3」
GK:1 ファンデルサール
DF:2 ヤリエンス、3 ブーラルーズ、13 オーイヤー、15 デクレア
MF:8 コクー、10 ファンデルファールト、20 スナイデル→16 マドゥロ(86分)
FW:7 カイト、9 ファンニステルローイ→21 バベル(56分)、17 ファンベルシー→6 ランザート(67分)

【アルゼンチン先発】 「4-3-1-2」
GK:1 アボンダンシェリ
DF:2 アジャラ、15 ミリト、17 クフレ、21 ブルディッソ→4 コロッチーニ(24分)
MF:5 カンビアッソ、8 マスケラーノ、10 リケルメ→16 アイマール(80分)、18 ロドリゲス
FW:11 テベス、19 メッシ→20 フリオ・クルス(70分)

レフェリー:ルイス・メディナ・カンタレヨ(スペイン)

【ボール・ポゼッション】オランダ:53% アルゼンチン47%

【シュート数】
オランダ:10(内ゴール枠内シュート3) アルゼンチン10(同3)

【マン・オブ・ザ・マッチ】
カルロス・テベス(アルゼンチン)

【6月21日の他の試合結果】
グループC「コートジボワール 3-2 セルビア・モンテネグロ」
グループD「ポルトガル 2-1 メキシコ」
グループD「イラン 1-1 アンゴラ」


【グループC最終成績】
1位 アルゼンチン 2勝1分け 勝ち点7 得点8 失点1 
2位 オランダ 2勝1分け 勝ち点7 得点3 失点1
3位 コートジボワール 1勝2敗 勝ち点3 得点5 失点6
4位 セルビア・モンテネグロ 3敗 勝ち点0 得点2 失点10


【グループD最終成績】
1位 ポルトガル 3勝 勝ち点9 得点5 失点1
2位 メキシコ 1勝1分け1敗 勝ち点4 得点4 失点3
3位 アンゴラ 2分け1敗 勝ち点2 得点1 失点2
4位 イラン 1分け2敗 勝ち点1 得点2 失点6


6月22日 マインツより。
携帯imidas 2006W杯レポート 17 石川保昌

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