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アテネ五輪 イラク最終戦前夜

アドナン監督

アテネ五輪のイラクチームの話に戻る。
野球3位決定戦を最後にアテネを撤収。テッサロニキへ移動した。残るゲームはサッカー3位決定戦「イラク-イタリア」戦だけ。

イラクチームに、イタリアチームの戦術分析データを送ったのだが、フセイン・サイード(イラクサッカー協会会長)と連絡が取れなくなった。
フセイン・サイードはバクダッドに戻ったという返事だ。メダルを取れるかどうかという大事な一戦の前に会長がチームを離れるなんて。なにが起きたのか。
チームの凱旋帰国に同行取材したいと交渉していたこともあり、ゲーム前夜、チーム宿舎を訪ねた。

宿舎の周囲の道路は装甲車が出る厳戒態勢。イラク、イタリア両チームが同じホテルに缶詰になっていた。
ロビーには緊張した面持ちのイタリアの記者団三〇人近くが詰めかけており、ときどき怒鳴り合うようなイタリア語の電話のやりとりが響く。
イタリアの記者に事情を聞くと、
「イラクで誘拐されている2人のイタリア人ジャーナリストの暗殺予告期限が明日に迫っているのに、解放交渉の情報がなにもない」
とのこと。

フセイン・サイードが急きょバクダッドに戻ったのも(母親が急病のためというのだが)、人質解放交渉のためだろう。

イラクのアドナン監督がロビーに姿を現すと、記者たちが取り囲んで人質問題について質問攻めにする。
アドナン、イタリア語はわからないと、「ノー・コメント」。フセイン・サイードやアル・サマライ(イラクオリンピック協会会長)ではないので、政治的に微妙な質問には、監督は答えようがないのだ。

記者団がいない中庭で戦術ミーティング。
パラグアイ戦の敗戦で、チームの士気が落ちていないか心配していたのだが、選手たち全員がメダルを持って帰るつもりでいるから大丈夫だとの話。

ぼくが提案していた「4バックス+1ボランチ」でジラルディーノを徹底マークという戦術について、シュタンゲ前監督からもアドバイスがあったとのこと。「明日は4バックスで守り勝つさ」と、アドナン監督は強気に笑った。
 
(2005年4月12日「愛媛新聞」掲載)

写真:イラクチーム監督アドナン・ハメド

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