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アテネ五輪 五輪とイラク戦争の影

テッサロニキ軍艦

アテネ五輪サッカー3位決定戦「イラク-イタリア」戦が行われることになっていた当日(現地2004年8月27日)、カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」が、イラク国内で武装勢力に誘拐されていたイタリア人ジャーナリスト2人が処刑されたと伝えた。
このニュースはギリシャでもトップニュースとして報道され、ぼくもこの日の昼過ぎにCNNとBBCのニュースで知った。
武装勢力側は、イタリア軍の48時間以内のイラク国内からの撤退を要求していたのだが、通告期限が切れるのと同時に処刑を行ったとのこと。

イラクがメダルを取るかどうかという注目の試合の直前に、それもよりによって対戦相手のイタリアのジャーナリストが殺されるというなんとも重苦しい事件だった。武装勢力側は、イラク国内はもちろん、世界が注視する試合に合わせて、自分たちの徹底抗戦の意志を誇示するために、あえて試合の当日に処刑を実施したとみていいだろう。

スポーツの場に政治が影響を及ぼすケースをこれまでも数多く見てきた。自分が身近に関わってきたチームに、ここまで露骨な政治的圧力がかかってくるとは予想もしていなかった。
ブッシュ米大統領が「イラク国内は平和に向かいつつある」とか、「戦争のお陰でイラク国民は五輪を楽しむことができる」などと、選挙演説でどう言い繕ったところで、イラクでは戦争が続いているのである。

果たして試合を実施できるのか。宿舎に連絡を入れても、イラクチームの関係者はだれも電話に出ない。
FIFA(国際サッカー連盟)のブラッター会長や担当理事らが急きょテッサロニキ入りして善後策を協議しているというのだが、状況がつかめない。

テッサロニキの港には、テロ事件など不測の事態の発生に備えて、海軍の艦艇までが待機し、スタジアムの上空にはヘリコプターが飛びかっている。
ブラッター会長は、
「両国チームと選手にとって、五輪のこの試合は、不幸な政治的な事件と関わりない。いかなる圧力も廃してこのゲームを実施する」と緊急記者会見を行った。 

(2005年4月19日「愛媛新聞」掲載)

写真1:2005年8月27日 テッサロニキ港で警戒に就いたギリシャ海軍軍艦

写真2:http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-42.html

■イラクサッカー支援 次の記事へ--->http://tra3.blog43.fc2.com/blog-entry-43.html


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