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7月1日「ブラジル-フランス」戦(スカパーブログ)

ブラジル敗れる。戦略を持たぬパレイラ、フランスに完敗。

ブラジルが敗れました。しかも準々決勝で。
昨日、アルゼンチンも敗退しましたから、南米勢、すべて敗退です。
南米勢がベスト4に1チームも残らなかったのは、1982年のスペイン大会(24か国方式の大会だった)以来だそうです。

準決勝はヨーロッパ4強の対決になりました。
7月4日「ドイツ-イタリア」ドルトムント
7月5日「ポルトガル-フランス」ミュンヘン


今回はひいきのチームに裏切られてばかりの、ちょっとつらい大会であります。
まあ、そうなるだろうなと予感していたので、泣きたくなるほど落ち込んだりはしませんが、オブザーバーとして見ていたって、面白くもなんともありませんからね。
もう少し行けるかなと思って、ブラジルのゲームはなるべく見るようにしていたのですが、4強のうち、たっぷり見ておいたのはドイツだけ。ポルトガルもフランスも今回はノーマークにしていたので、正直言って、困ったなあという気分です。

「王者ブラジル」が、なぜ敗れたのか、考えてみましょう。
はっきりしているのは、ブラジル、一度もいいサッカーをしませんでしたね。あれで勝とうというのは無理かなあ。決勝トーナメントとなると、どこも守備的になるという話を前回もしたけど、そうなると、なかなか点は取れない。1点勝負のゲームになる。

【ブラジル先発】 「4-1-3-2」
GK:ジーダ
DF:2 カフー、3 ルッシオ、4 フアン、6 ロベルト・カルロス
MF:8 カカ→ロビーニョ(79分)、10 ロナウジーニョ、11 ゼ・ロベルト、17 ジウベルト・シルバ、19 ジュニーニョ・ペルナンブカーノ→7 アドリアーノ(63分)
FW:9 ロナウド
brazilfrance.png

【フランス先発】 「4-2-3-1(4-1-4-1)」
GK:16 バルテズ
DF:3 アビダル、5 ギャラス、15 チュラム、19 サニョル
MF:4 ヴィエラ、6 マケレレ、7 マルダ→11 ウィルトール(81分)、10ジダン、22 リベリー→9 ゴブ(77分)
FW:12 アンリ→14 サア(86分)

レフェリー:ルイス・メディナ・カンタレーヨ

ブラジルの先発は、ガーナ戦で後半2点のリードを守りきるために取ったフォーメーションと同じです。

パレイラ監督、なぜここまで守備的な布陣で試合に臨んだのだろうか。
アドリアーノを外し、ロナウドとロナウジーニョの2トップだが、ロナウジーニョをフォワードとして使いたかったのか、ゲームメーカーとして使いたかったのか、意図がわかりにくい。

ゴールを挙げることよりも、ゴールを奪われることを怖れたから、アドリアーノを先発で使わずに、4バックスの前にジウベウト・シルバを置いて守りを固めたわけです。
ブラジルの場合、左右のロベルト・カルロスとカフーは攻撃に上がりますので、ルッシオとフアンのすぐ外側を衝かれると、ものすごくもろいという弱点がある。日本戦で玉田にそこを衝かれて先制ゴールを挙げられて、日本戦の後半からエメルソンがカフーとロベルト・カルロスのカバーに入るようになった。パレイラ監督の心配は、攻撃よりも守備にあったと思います。

「ロナウドだってなんだかんだ言ったってゴールを挙げているし、ロナウジーニョとカカがいれば、チャンスは作ることはできるだろう。問題はディフェンスなんだよ。ガーナ戦と同じようなことをやって中盤で負けたら、アンリにやられるぜ」
とでも考えたんじゃないかな。

ジウベウト・シルバが最終ラインの守備に専念した結果、最終ラインがほころびを見せることは少なかった(実際は、ヴイエラへのフアンのタックル、アンリへのルッシオのタックル、どちらもイエローですましてもらいましたが、1枚はレッドを宣告されてもおかしくなかった)。

ジウベウト・シルバが最終ラインに入ったから、最終ラインの攻防では、ボールを奪取することはできましたが、ジュニーニョ・ペルナンブカーノとゼ・ロベルトのボランチとカカがどれだけ中盤の争いでブラジルの主導権を握ることができたか。

ボール・ポゼッションではたしかにブラジルが55%ですから、ブラジルのほうがボールをキープしていたように見えますが、生きたボールはほとんどなしだった。
カカはジダンに子どものようにあしらわれていました。あんなカカを見たのははじめてだなあ。ほどんどボールにさわることもできなかった。

ロナウジーニョにボールが行かないから(ロナウジーニョやロナウドのところまでボールを運べないから)、ロナウジーニョが後ろに下がって、たとえばロベルト・カルロスやゼ・ロベルトからボールをもらうわけですが、後ろ向きでもらったパスで、しかもほとんどサイドでもらっているので、フランスのディフェンダーに寄せられて、ボールを持ったときはほとんど前にスペースがない。
パスを出そうにもパスコースを読まれてしまっているから、カットされるか、バックパスでまた後ろで回すしかない。

アドリアーノがトップにいないから、単発のクロスやロング・ロブを入れても意味がないし、ロナウジーニョやゼ・ロベルトがドリブルで中央突破を試みても、マケレレ、テュラム、ギャラスに阻まれる。

フランスのほうは、中盤のボール奪取はマケレレ、少し前でプレスをかけるのはヴィエラ、ジダンのところにボールを運べば、ジダンがチャンスになるスルーを出すと、MFのそれぞれの役割分担が明確でした。

ブラジルのMFにパレイラがどんな連携を指示していたのか、ブラジルのプレスの連中も試合後の会見でパレイラに質問しないし、パレイラもいっさい解説を拒否して会見を終えてしまったので、わからない。
(今日は、ブラジルとフランスが優先の会見で、フランクフルトのスタジアムは会見室が狭いので、記者会見チケットが回ってこなかったから、ぼくも会見に出なかった。以下はブラジルの記者連中との話)。

体調悪化で欠場するとの情報があったカカが、まったく運動量がなく、ボールにからめず、ジニューニョ・ペルナンブカーノもロナウジーニョやロナウドとフィットしなかった。
たしかにアドリアーノの調子はガーナ戦でもよくはなかったけど、なぜ、攻撃型のチームが大砲を最初から1門、兵器庫にしまって試合に臨んだのか。

アドリアーノがいれば、ポストプレーで攻め込むこともできただろうし、後半最後の10分間のように、フランスの最終ラインにパニック状態を起こすことだって可能だったはずです。

パレイラはロナウジーニョがいれば、なんとかできるだろうと考えていたのでしょうか。
ロナウジーニョは(とくに今シーズンのロナウジーニョは最高のプレーヤーだった)ロナウジーニョの意図と動きを呼んで、スペースに動いてくるプレーヤーがいて威力を発揮するのです。エトーだったり、ラーションであったり、デコであったり、コマネズミのようにスペースに走り込んでくるプレーヤーがセットになったときに、彼の予測不可能なパスが最終ラインを切り裂くわけですが、不動のロナウドとセットではどうしようもない。
カカは常に遅れてボールを追いかけているだけだし、ジュニーニョ・ペルナンブカーノは、止まってパスをもらおうとするだけだし。
結局、ロナウジーニョがセンターライン近くまで下がってパスをもらうわけだけど、今度は前にいるのは不動のロナウドだけだからね。

パレイラは、ジュニーニョ・ペルナンブカーノになにをさせたかったんだろう。あるいはカカの状態が悪いのなら、さっさと見切りをつけて、シッシーニョかロビーニョを投入するという考え方もあったと思うのですが、パレイラはセットプレーでジダンとアンリにやられるまで、結果的になにもしなかった。

ブラジルの記者に言わせれば、
「なにもできないさ。パレイラにはもともと戦略も戦術もなかったのだから。ジュニーニョ・ペルナンブカーノも、カカも、基本的にはMFじゃないのさ。どうやって相手のボールを奪い取るのか、奪い取ったボールをどう前に運ぶのか、そういう問題に直面したことがないからね。今日のブラジルに必要だったのは、そういう本当のMFだけど、そういうプレーヤー、たとえばアレックスみたいなMFをパレイラは選ばなかった。もう、そこで我々は敗れていたのさ」
ということになる。

結局、先取点を取られてから、後半80分過ぎには、下のようなフォーメーションになるのだが、わずか10分で、ベテランがそろったフランスのディフェンスを突き崩すのは、無理だった。攻撃型のチームが、自分たちの長所を殺して守りに入ったゲームをしたパレイラの戦略ミス。
ワールドカップに2度勝利はしたが、戦略も戦術もない有名監督パレイラのワールドカップ最後の采配になるはずだ。

brazilfrance2nd85min.png

フランスの側から見れば、マケレレやヴィエラが、ブラジルの中盤にスペースを与えないで、ブラジルにパスをつながせなかったことが勝因だ。

ドメニク監督の試合後コメント。
「ブラジルにブラジル・スタイルのサッカーをさせなかったことが今日の最大の勝因だ。中盤のボール争いで主導権を握ったのが大きい。われわれは最高のサッカーをすることができた。ベンチでも、もうこの勝利に浮かれることなく、すでに次の試合(準決勝ポルトガル戦)に、選手たちは照準を当てている」

パレイラ監督。
「残念だが、フランスのできが素晴らしかった。われわれのチームは中盤のボール支配で敗れ、チーム全体がひとつのユニットとして機能しなかった」

カフー(ブラジル・キャプテンのコメント)
「ワールドカップで、3大会連続ファイナリストになるというのは、とてもむずかしい。もっとボールを取らなきゃいけなかったのに、それができなかった。だからわれわれは敗れた」

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