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【スポバカ Deluxe 2008】第3回 「反町ジャパン」連勝。準決勝進出確定。

ツーロン国際ユース第5戦 グループA「フランス-日本」戦
ツーロン日本フランス戦PICT0007

5月22日 18:10 スタッド・ペラック(イエール)

×フランス 1-2 日本○(前半0-1)

【得点】
日本: 梅崎(前半15分)、森本(後半60分)
フランス: ケルシア(後半71分)

【日本】 「4-5-1」
GK: 1 西川
DF: 3 青山直、5 伊野波、14 中村、19 吉田
MF: 6 青山敏→2 細貝(84分)、15 上田、16 本田拓、17 梅崎→8 本田圭(72分)
FW: 11 岡崎→23 エスクデロ(44分)、22 森本

【フランス】 「4-4-2」
GK: 1 コスティル
DF: 3 ムラトリ、5 バソング、18 ベス、19 ブウール
MF: 6 デュカス、12 スマ→11 ムニエ(46分)、15 プレシ→13 ルビオン(46分) 、17 ボネ
FW: 8 ケルシア、14 パントコート→9 ケンボ・エココ(80分)

レフェリー: ナヒ(コートジボアール)

20080522ツーロン日本フランス戦


日本、GKの西川と、今日は右から左サイドに移ってプレーする伊野波以外、第1戦とメンバーを総入れ替えしてきました。

ただし、第1戦に使われたメンバーが先発レギュラー組ということではない。Jの日程の都合で、1日遅れでツーロン入りした青山直晃、本田拓也、岡崎らと、前の試合で後半途中出場した森本、梅崎などもふくめて、GKは別にして、すべての選手を先発でテストしてみたいという反町監督の意向がはっきり出た起用です。

システムは、森本をワントップに、トップ下に岡崎と梅崎を入れた「4-5-1」。
反町監督、北京でどういうシステムを採用するかどうかは未定だと言っていますが、「4-5-1」にこだわっているように感じます。

「4-5-1」というシステムは、ボランチ2人の前に3人並べる(アルファベットのWの文字の形にMFを並べる「4-2-3-1」形をよく見るのですが(たとえば、ドイツW杯で、オーストラリアのヒディングが使い、日本が敗れました)、「反町流」は、今日の試合だと、本田拓がワンボランチとして底で攻守のコントロールをする役割を担います。形としては、オランダなどの「4-3-3」形に近いシステムです。

このシステムを効果的に機能させるためには、とにかく集散を速く、ボールはワンタッチでつなぐ、相手ボールをワントップのフォワードもふくめて、前線から追い回してディフェンスし、相手陣でボール奪取のチャンスを作り出す。マイボールになった途端、速攻をしかける。
――という日本が目指すサッカー・スタイルによくフィットするフォーメーションです。

得点力不足を指摘される日本のオフェンスを考えると、前の5人と、左右のどちらかのサイドバックが加わって、6人攻撃という形になる場合が多いので、攻撃の枚数が足りるのと、相手クリアボールを拾うチャンスが増えるので、波状攻撃がかけられるというメリットがあるでしょう。
ただ、中盤の運動量がものすごく多いので、疲労度は高くなる。

欠点としては、ワンボランチの両脇にスペースができやすいので、両サイドのMFと両サイドバックが連携して常に守備の意識を持つことが必要です。縦スルーやドリブル突破にやや弱い。実際、この試合でも、ゆるいディフェンスがあったときは、そこを突破されて危ない場面もありました。

反町監督は、そういう「4-5-1」に全員をあてはめてテストしています。
梅崎の試合後のコメントでは、彼などは、このシステムに入ってやるのは初めてだったと言っています。

選手が慣れていないシステムであっても、また、勝たないといけない試合であっても、このシステムを使いたいという反町監督の強い意志を感じます。

その理由というのはどこにあるのか?

局面、局面で数的優位を作り出そう、それ以外、個々人の体力、技術で劣る日本が、強豪と対等に戦う術はないじゃないかというのが監督の考え方じゃないかな。

ドイツ大会の前に、ヒディンクのオーストラリア・チームをスカウティングに出かけたときに、ヒディンクが選手たちを駒として非情にテストを重ねていたのを思い出します。

今回の遠征に来た選手が23人。これに「岡田ジャパン」に回っている選手が4人、その上でオーバーエイジ枠を3人とすると、それだけで30人になります。
つまり、北京行きの24人に生き残るには、まだ競争が続くわけです。

今日の勝利で、今回の遠征でグループリーグ3試合だけでなく、準決勝、決勝(あるいは3位決定戦)を入れて5試合戦うことになりましたが、その間、テストが続けられる。
どういうセットがより強く戦えるのか、このポジションでのレギュラーとサブの選択も、この機会に進められていくのでしょう。

必要な選手をフル代表にとられ、またオーバーエイジ枠も「岡田ジャパン」のアジア予選の成り行き次第という中途半端な状況下で、「男反町、ついに勝負に出たか?」というのが、こちらでゲームや練習を見たり、試合後に話を聞いたりしての印象ですね。

まあ、それにしても、連勝で、こちらで5試合、戦うことができること、よかったです。
この世代は、オランダで嫌な負け方を経験していますので、本来の出来ではない相手とはいえ、オランダ、フランスに連勝ですから、自信を取り戻したんじゃないかな。
「オレたちは対等に戦えるんだ」という自信を持って日本に帰ることができるのがいちばん大きいですね。

ゲーム詳細については、また追加で書くかもしれませんが。今日はここまで。

それから、携帯イミダスというサイトで、「スポ・バカ2008現地観戦記」という連載がはじまりました。北京五輪まで週2回、ワールド・スポーツの取材現場から新しいニュースを紹介します。
http://imidas.jp です。ご覧になってください。

2008年5月23日。トゥーロンより。石川とら。


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