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【スポバカ Deluxe 2008】第10回 クロアチアの漁師町でプチ・バカンス。大漁!

クロアチアの海
アドリア海に面したZatonの渚。黒い点々はムラサキウニの群生。食べてみたが、シーズンでないためか、卵巣が未成熟だった。

旅の話、前回の続き――。

「スポバカ」ツアーでは、ヨーロッパ、アメリカとそのまま回ることが多いので、航空券は「世界一周航空券」というのを使っている。
航空会社各グループが、同じようなシステムの複数箇所周遊型の航空券を商品化しているが、フライト選択のバリエーションがいちばん多いので、ぼくはスターアライアンス(全日空やルフトハンザ系)の世界一周航空券というのを使っている。

この航空券だと、ツーロンからEURO2008の開幕までどこで過ごそうと、航空運賃が余分にかかる心配はない。最初に、どこにどういう寄り道をするか決めてから、予約を入れておけばいい。別々に各区間の航空券を購入するよりはずっと安いし、マイルが一気にたまるのが魅力だ。今回は、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、全部で16フライトを組んで、ヨーロッパ各地を回ったあと、NY、ロス、成田へと戻るプランにしている。

ツーロンからEURO2008の開幕まで6日空きがあったから、ユーロ圏外の物価の安いところで、気分のリフレッシュできるところを考えた。エストニアとかラトビアとかも考えたのだが、6月ではまだ寒そうだ。
暖かいところがいいね。できれば海沿い。釣りができるところ。
ルーマニア、ブルガリアの黒海沿岸は? ヒマワリを見るにはまだ早いか?
コルシカは? 釣り場を探すのに車かボートがいりそう。予算的に無理だ。
トルコは? 大好きな国だけど、なにをするにも値切り交渉というのは疲れる。今回はしばし休憩のプティ・バカンスなの。1人旅で荷物も多いので、スリやかっぱらいの心配のない治安のいいところ。
マルタ、キプロスは? マルタはもうサハラの砂嵐(ジブリ)に襲われている時期だから×。キプロスは魚影がどうか? 4年前に行ったクレタは沖釣りならいけそうだったけど、陸からの投げ釣りではむずかしそうだった。

入り江の夕暮れ民宿の前から
Zaton Veliki の夕暮れ。クレジッチ家の宿の前から。

2年前、クロアチアを旅したときに、バスの車窓から見えた、魚が釣れそうな漁師町を思い出した。宿があるかネットで探してみる。
クロアチア南端のドゥブロブニクという町から少し北に上った海沿いにフィヨルドが入り込んだZaton Veliki(Big Bay of Zaton)という村があった。バスから見えた、松並木に囲まれた大きな入り江はこの村のはずだった。

クロアチアには、どの町にもSobeという民宿宿があり、Zatonにも海辺のコテージに泊まらせてくれるSobeが見つかった。
釣りができるかメールで問い合わせたら、湾のどこででも一日、釣りができるとのこと。
宿代も朝食付きで1泊30ユーロ。ドゥブロブニク空港まで無料で迎えに来てくれるし、キッチンも使いたければどうぞという返事。

あの湾なら、ぼくみたいなヘボでも釣れるだろうと、トランクに短めのロッドやらメタル・ジグやルアーを一揃い、詰め込んだ。

ドゥブロブニクから路線バスで20~30分離れただけで、団体観光客はほとんど寄らない村だ。水は澄み切って、ウニやサザエが真下の岩場にいるのが見える。魚影も濃い。
到着してすぐ、ルアーとメタルを試してみたが、まったく反応がなかった。これはいかん。
餌釣りも考えないと。昼ご飯と晩ご飯は、魚を釣り上げて自己調達の予定なのだ。

外国での釣りというのは、日本の釣り具屋のように生き餌やコマセを売っている店などないから、自分で餌を探さないといけない。
浅瀬の岸壁にこびりついているムール貝、サザエ、磯ガニ、小さなエビなどをつかまえて、まず餌の準備。

外海に出るには、崖道を2、3キロ、歩かないといけないので、そこまではしない。
村の大型船の船着き場から投げ釣り。2時間ばかりで5目釣り達成。
クロアチアのお魚PICT0007


ツーロンでも釣ったアジの一種、アイナメ系の小魚、チヌの一種、メバル、オコゼ、小ダイ……。なんとか、今日の飯のタネは釣り上げることができたが、ルアーやジグに反応してくれる魚はいそうにない。

ツーロンで試したのと同様、小さい魚だけど、刺身とピクルスで酢〆を作る。アジは久しぶりに塩焼きにして醤油をかけていただく。オコゼ、アイナメなどは、ぶつ切りにして、生味噌のインスタント味噌汁3人前を使って、赤だしに。サザエはニンニクバターで壺焼きに。いずれも美味。
宿の跡取り息子ダルコ君にも、刺身とワサビの味を試してもらう。

5日間、釣りざんまい。

網揚げ
マリオ親父。

宿のマリオ親父が、朝の漁に誘ってくれた。前日、夕方、仕掛けておいた網を揚げにいくから、一緒に行こうというのだ。
本当に小さな刺し網。小さな網なので獲物は少ないが、「いまは漁師が本業じゃないから、客が食べる分だけ獲れれば、それでいいんだ」とのこと。魚種は、マゴチ、チヌ、タイ、メバル、カサゴなど。網から小魚を外すのを手伝ったら、あとで、「これはあんたの分け前」と、小ダイとチヌを持ってきてくれた。3枚に下ろして、ムニエルにして、サラダとあえた。
今日の獲物


船着き場で待つネコたち
マリオ親父が戻ってくるのを船着き場で待っているクレジッチ家のネコたち。マリオ親父から小魚をもらうのが毎朝の日課。

民宿のクロアチア風魚料理ブロゼット
頼んでおけば、テレジア小母さんが、今日獲れた魚を料理してくれる。ジャガイモと魚を一緒に煮付けたダルマチア風ブロゼット。美味い。

もし、ドゥブロブニクに出かける方がいたら、Zaton Velikiおすすめします。この地域は、7、8月は猛烈に暑くなるので、6月、9月がいいでしょう。その時期でも海水浴可です。

ぼくが泊まったSobeは、Kresic(クレジッチ)家がやっている民宿で、ホームページは、
http://www.dubrovnik-area.com/Eng/details.asp?SmjestajID=DK-A-0646
メールでの問い合わせは、ダルコ・クレジッチに。ダルコは英語も達者です。
Darko Kresic [darko.kresic@du.htnet.hr]

Zatonからドゥブロブニクには、バスまたは船が出ています。船に揺られてドゥブロブニクに出かけたりするのも楽しいでしょう。

6月5日。ベルンより。石川とら
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