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TRAs Sports News [2009 WBC]第15回 死闘――王さんと金寅植監督

「サムライ・ジャパン」が強化試合で西武に敗れた翌日(3月1日)、王貞治NPBコミッショナー顧問が東京ドームにチームの激励に現れた。
「まあ、まだ(強化試合のうちは)負けてもいいんだから、そう負けた、負けたって心配しなさんな」
 と笑顔でチームを見守っている。
「監督を辞めたら、ストレスがなくなったねえ」
 とおっしゃるので、韓国の金寅植監督が、前回のWBCの大会中に脳梗塞で病気になったことをお話しした。王さんも金監督の病気のことは知らなかったようだ。

前回大会中、記者会見などでほぼ毎日、金監督とも会っていたので、アナハイムでの2次ラウンドの日本戦の当日、金監督が突然、体調を崩したことは知っていた。ベンチの階段で転びそうになったり、フラフラなさっていたので、どうしたんだろうと心配していたのだが、大会後に検査で脳梗塞を起こしていたことが判明して入院したと聞いた。

「病気になったのはぼくだけじゃなかったんだ。WBCがなければ、ぼくのももっと早く見つけることもできたかもしれなかったからねえ。まあ、お互い、病気になってもおかしくないくらいよく戦ったということですよ」
 と王監督。

第一回のWBCというのは、本当に身も心もすり減らすようなゲームの連続だった。アメリカ戦であんな判定で敗れてから、王さんもほとんど眠れなかったはずです。ぼくら記者だって興奮しすぎて寝れなかったもの。

昨日、金監督と3年ぶりにお会いした。病気の後遺症で少し足を引きずって歩いてらっしゃったが、会見を終え、「また来ましたからね」とぼくの両手を包むように握手なさったので、「健康回復したんですね」と聞いたら、「ええ、病気は治りました」と、日本語でおっしゃってベンチに向かわれたので、少し安心しました。

韓国球界では、北京五輪で金メダルを獲得して以後、今回のWBCでは代表チームから引退したいと申し出るベテラン選手が続出したこともあって、監督の引き受け手がなかなか見つからなかった。北京五輪以上の成果を望まれてもむずかしいという現実的な判断があったのだろう。
北京五輪チーム監督の金文卿監督がまず断り、その他何人かの監督がやはり断り、金寅植監督がやむなく引き受けざるを得なかったのだそうだ。

日本との試合は、1次ラウンドで2試合、2次ラウンドも入れると、3試合になる可能性が高いだろう。どちらの国のメディアも煽り立てがちに書くから、また厳しいゲームになることだろう。今回は体を壊したりすることがないようにとだけ祈っている。
 
<3月3日 石川とら>
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2件のコメント

[C287]

WBC情報ありがとうございます。とらさんも前の大会のあと、病気をなさったと聞いております。
ハードな取材だと思いますが、気をつけてお出かけください。

[C288]

ありがとうございます。病気のほうは仕方ないですね。まあ、無理しすぎないで取材してきます。
前回大会は、王さんがおっしゃったとおり、壮絶な戦いでした。王さんの病気がWBCのストレスのせいだったかどうかはわかりませんが、病状を悪化させたのは事実でしょう。
金寅植監督の場合は、WBCでの韓国チームに対する国民全体の期待感からくるプレッシャーが眠らせなかったからだと思います。第一回大会の本を書いていて、ぼくも脳卒中で死にかかることになりましたが、「肉を切らして骨を断つ」とでもいうようなあんな壮絶な野球をそばで見る機会はもうないでしょう。ああいう連戦につきあうと、腕一本、脚一本、ぼくの場合は動脈一本ですが、取られてもしようがなかったんだと思っています。選手たちが、鬼気迫る状態にならざるをえなかったのは、そういうのをみんな感じてたからだと思います。
  • 2009-03-04
  • とら
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