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TRAs Sports News [2009 WBC]第24回 B組「オーストラリア 4-5 キューバ」戦

やっと会えた生チャップマン

10日夕方、メキシコ入りしました。一日経っても、頭も体もまだ半分寝ている感じの時差ボケ状態。
時差ボケがひどいと、かえって眠れなくなったりするのですが、そのとおりで、朝早く目がさめてしまい、しばらく町を散歩して戻ってきてちょっとベッドに横になったら、今度はぐっすりぐったり寝てしまった。メキシコシティは高地だから、時差ボケ頭痛が出ますよと聞いていたとおり、頭がすっきりしない。

「メキシコ-キューバ」戦になるかなと予想していたのに「オーストラリア-キューバ」戦。それも、オーストラリアがメキシコに「17-7」のコールド勝ちという予想外の大勝で勝ちのこってきました。
ガッチンガッチンの打撃戦をやって、オーストラリア、22安打17得点というのはすごい。メキシコ、投手力不安は隠せないなあ。

空港から大急ぎでホテルに荷物だけ下ろして、球場に向かいましたが、試合開始が夜8時と遅くなっていたので、2回裏のオーストラリアの攻撃から観戦できました。
キューバの先発はチャップマン。緊張しないでも投げられる南アフリカ戦でテスト登板させると思っていたのですが、決勝または準決勝、2次ラウンドとローテーションを逆算していくと、この試合に使わないと、たとえば、もし日本とサンディエゴの第1戦で戦うという場合に、使えなくなります。つまり、今日(10日)、先発させるということは、キューバの2次ラウンドの第1戦(15日)に合わせたローテーションということになりますね。

そんなわけで「生チャップマン」をやっと見ることができました。3年くらいまえから、キューバにチャップマンという凄い球を投げる10代のサウスポーがいるんだという話を聞いていましたが、やっと会えた気分です。

チャップマンは、年齢も20歳と書かれたり、21歳とされたり、いやもう22歳だろうとか、いろいろ噂されていましたが、登録名簿と確認して、それが正しいものとして書いておきます。
Albertin Aroldis Chapman de la Cruz というのが正しい名前。Albertin Aroldis がギヴン・ネーム、Chapman de la Cruzが姓です。1988年2月28日生まれの21歳。身長190cm、体重84kg。左投げ左打ち。

さて、今日の登板。1回を見ることができませんでしたが――。
4回打者16人に67球を投げて、被安打3、与四球1、奪三振7、失点1、自責点1。
67球のうちストライクが45球。聞いていたとおり、球は速い。球速表示では、ストレートが96~99マイル(154~159キロ)。持ち玉はスライダーが2種類。大きくドロップのように落差があるスライダーとカウントを稼ぎにくる小さな曲がりのスライダー。本当にたまにチェンジアップ。低めの膝元に来るストレートは少し変化していたので、球の握りがツー・シーム系だったのかもしれません。

北京五輪代表チームに選ばれなかった理由は、コントロールに難点があったからだと聞いていますが、今日見た限りではコントロールが悪いという感じはありません。3年前の投球のビデオと比較すると、少々、荒々しさはなくなったかな。ランナーがいなくてもセットアップから投げますが、コントロールの悪さを自分で意識して矯正してきたと思わせるフォームです。

ヒットを打たれたり、フォアボールを出してしまうと、カッカとくるタイプなんでしょうね。これでもかこれでもかと球速を上げたストレートを投げ込んできます。1失点した直後には、小柄なベレス監督がマウンドに来て、チャップマンを見上げてこんこんと言い聞かせるようにアドバイスをしていましたが、頭を冷やせば、どのバッターとでも三振勝負ができるピッチャーです。

B組は1位2位決定戦がまだ先にありますから、まだ確定ではありませんが、キューバが1位になった場合は、第1戦対日本戦で、チャップマンが先発、あるいは2番手のロングリリーフのどちらかで使われるでしょう。

ついでにキューバの打線について報告しておきますと――。
アルクシス・ベル(北京五輪代表)やガルロボ(2006WBC首位打者)の落選で、打撃は北京五輪時よりもややスケールが落ちると見ていましたが、バットがよく振れています。
第1戦の南アフリカ戦での1試合にHR6本というのは、「1マイル&ハーフ・ハイ」のメキシコシティならではの本数ですが、シーズン真っ最中の状態でWBCに参加していますから、フィジカル・コンディションが圧倒的にいいということでしょう。
オーストラリア戦でのキューバの先発ラインナップです。
1番 オリベラ(二)、2番 エンリケス(DH)、3番 セペーダ(左)、4番 グリエル(三)、5番 デスパイネ(右)、6番 セスペデス(中)、7番 マイエッタ(一)、8番 ペスタノ(捕)、9番 ナバス(遊)
パレが第1戦で負傷したので、今日はナバスが遊撃に入りました。ナバスは二塁のオリベラとは同じサンチアゴでプレーしているので、ふたりの独特のコンビネーション・プレーを見ることができました。二回裏のセンター前に抜けそうな当たりをオリベイラがグラブトスでさばいて「4-6-3」と送って軽くアウトを取ったプレーなど、ビデオなどで見る機会がある方はぜひ見てください。

DHは、この日はエンリケスが入りましたが、マイエッタや代打逆転2RHRを打った控え捕手のヨスバニー・ペラサなどもDH起用が可能です。
このラインナップで、左打者は、スイッチヒッターのセペーダとマイエッタだけ。今回のキューバは左打者が少ない打線です。セスベデス、マイエッタ、ペスタノなどは下位の打順になっていますが、日本のプロ球団ならクリーンアップ確実の長距離打者です。

オーストラリア戦で当たっているなあと感心させられたのがエンリケスとセスペデス。それに代打HRのペラサ。
エンリケスは北京五輪にも三塁手として出場しました。彼が三塁を守るときはグリエルが二塁に入り、二塁のオリベラが一塁を守ったりもします。エンリケスは右方向にも左方向にも打ち分けができる打者になりました。今日も強烈な二塁打を右と左に打っています。
セスペデスは代表に選ばれても、ほとんど出場しなかった選手ですが、ベルに劣らないパンチ力を見せました。右バッターですが、ライトオーバーのHRが軽々とフェンス越えしました。
ヨスバニー・ペラサも代表初選出、代表戦初出場、初打席で代打逆転2RHRと、勝負強さを見せました。キューバでは「太っちょペラサ」と呼ばれるアンパンマン的な人気のHR打者です。ペスタノがいるのでマスクはかぶらないでしょうが、大事な場面で代打起用されることになるでしょう。

試合は、投打ともにオーストラリアが踏ん張り、6回にオーストラリアが逆転して「4-2」に。7回に1点追いついたキューバ、8回表二死から代打起用のペラサが打った瞬間にわかるレフトオーバー2RHRで「5-4」と逆転。オーストラリア、99年以来10年ぶりのキューバを破る大金星をとり逃がしました。

試合後、ひさしぶりにオーストラリアの監督のジョン・ディーブルに会いましたが、やはりため息をついていました。勝てば1次ラウンド突破だったのですから。オーストラリアの若い選手たちがガックリきていないか、明日のメキシコ戦に気分を変えて取り組めるのか、ピッチャーが残っているのかがちょっと心配です。

それにしても、マイナー選手と国内でプレーしている選手が中心のオーストラリア、大健闘です。ジョン・ディーブルはやはり名スキッパーでした。

<3月11日 メキシコシティ 石川とら>
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