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TRAs Sports News [2009 WBC]第35回 決勝韓国戦をまえに雑感。

ひとつのトーナメントで5回目の対戦というのは、次回大会では、2次ラウンドのプール組み合わせを変更することもふくめて検討しないといけないでしょうね。
今大会は、こういう組み合わせ、ルールで行われているので、もうこれは仕方のないことですが。

ぼく自身、大会前に、日本は1次ラウンド、2次ラウンドを通じて、韓国と3回ないしは4回、戦う可能性はあるだろうとは思っていましたが、さすがに5回というのは予想していませんでした。
ただ、サンディエゴ・ラウンドを終えて、ベスト4が決まってからは、あれあれ「5回目で、決勝でまたやることになりそうだなあ」と、これは、韓国チームへのお愛想ではなく、本当に、そういう具合に感じることがありましたから、キム・インシク(金寅植)監督やキム・ソンハン(金城漢)ヘッド・コーチと、毎日のように会ってきましたが、そのたびに、「そうなるかもしれないですね。いい試合をしましょう」と言ってきました。

ひょっとしたら「日韓決勝」になるかもしれないなと思ったりして、1月にロスの宿を決めるときにコリアン街に取りましたから、なんとなく、そういうことがあるかもしれないなと感じていたからでしょう。おかげで韓国がベネズエラに勝った夜は、韓国のファンたちとチゲナベを楽しみました。

たぶん日本のテレビ放送などでは、韓国野球通の室井昌也氏などが熱心に韓国サイドの正確な情報を入れてくれているのだと思います。
第1回大会や五輪予選、北京五輪などを通じて、韓国代表チームを見る機会が多かったので、以下は、ぼくが個人的に感じている雑感。

まず、前回大会で、あれだけ激しい日韓3戦があったために、熱狂的なファンを巻き込んだ双方のナショナリズム的な言動に、ぼく自身は不愉快な思いをしました。
前回大会では、韓国メディアに対して、韓国ファンのあまりに見苦しいブーイングやエチケットに対して、メディアが火に油を注ぐようなことをしないでほしい、冷静に報道して、長い目で見たいいライバル関係を作っていこうという話を彼らにしました。
今大会の韓国メディアは、そういう意味では、とても冷静で友好的な報道をしています。

たとえば、19日にサンディエゴで行われた4戦目で、韓国のキム・ヨンギュ選手が内海投手から頭にデッドボールを受けて昏倒しましたが――。
次の日に、キム・ソンハンさんに容態を聞いたら、
「まだ痛みはあるみたいですが、練習できる状態です。ただ、彼自身は、あれは故意にぶつけられたんじゃないかと怒っています」
とのことでした。
「故意だとは思わないけど、申し訳ないねえ。彼がプレーできることを祈っています」
という話をします。
韓国メディアも、こういうやりとりを横で聞いています。日本のメディアだって、キム・ヨンギュのことを心配しているんだとわかってくれる記者もいるわけです。
だから、キム・ヨンギュの談話は、報道はされましたが、世論を刺激するような書かれ方はしていません。
少なくとも、前回大会のようなファナティックな騒動にしないようにしようよと、みんなわかっているのです。
それは、イチロー選手だって、また、キム・インシク監督だってそうです。

「日本に勝ったからって、マウンドに旗を立てるな…云々」というような目で見て、日本の選手にその感想を聞いている日本の記者もいるけど、あれは、たとえば、相撲で朝青龍が勝敗後にガッツポーズをするのを批判されているのと同じような問題だと考えるべきです。
「勝負がついた後は敗者を辱めるな」という日本的な奥ゆかしさ、武士道的な美徳をぼくも尊びますが、「全員で勝ち取った勝利なのだから、全員で喜ぶ。あれは胴上げみたいなもので、国旗を背負って戦っているナショナルチームなのだから、旗を立てて勝利を誇示して、どこがいけないのか」と言われたら、それはそれぞれの文化の違いで、それでいいじゃないという程度のことじゃないかな。

現在、4回戦って2勝2敗。韓国側先発のボン・ジュンクン(奉重根)にいたっては、3回目の先発になります。日本の岩隈投手も韓国戦、2度目の先発ですね。
こうなると、双方、ごまかしようがない「ガチンコ勝負」にならざるをえません。
どの選手はどういうことをやってくるか、また、どのコース、どのボールに強いか、現在の調子はどういう状態にあるか、すべて、両チームベンチは、まるでシーズン中の野球のように相手を把握して対戦します。

ボン・ジュンクン投手は、日本に対して2戦2勝。東京ドームとサンディエゴのペトコ・パークの2度、先発して、11回3分の1を投げて、たった1失点しかしていません。
日本の打線はボン・ジュンクンをとらえきれなかった。しかし、ボン・ジュンクンがどんな球を投げるのか、チームの選手全員が身をもって知っていて、それも、代表レベルの最高のレベルの選手たちが3試合目もとらえられないということは、想像できません。
もちろん、ベテランのボン・ジュンクン(彼は松坂大輔と同い年だったと思います)とパク・キュンワンのバッテリーで、これまでのピッチング・パターンの裏を衝いてくるような投球をするんだと思いますが。

今日はまだキム・インシク監督に会っていないので、彼がどんなことを考えているのか聞いていませんが、ボン・ジュンクンが長いイニングもつだろうとは、計算していないはずです。ベネズエラ戦で先発したユン・ソクミン以外の投手は、全員がスクランブル登板する覚悟で決勝戦に臨んでくるでしょう。

ボン・ジュンクンがつかまれば、即、次のフレッシュな投手が出てくる。それも、日本の左右ジグザグ打線や代打起用に対応して、左右のワンポイント・リリーファーを使ってくる。
だからこそ、最初のボン・ジュンクンを早めに、できれば3回までに攻略してほしい。
岩隈投手は韓国を最小失点に抑えることができると思いますが、緊迫した投手戦になると、一発長打のある韓国打線は脅威です。
7回まで韓国がリードという展開になると、韓国側が右、左、右とつないで、最後にイム・チャンヨン(林昌勇)を出してくる。そういう展開がいちばんまずい。
先取点を取って、試合の主導権を奪って、岩隈から2人か3人をつないで、またダルビッシュでというのが日本の現時点での理想型でしょうね。

昨日の試合で、日本打線では、なぜ内川を打席に立たせておかなかったのかが、不思議です。
急に調子が悪くなったわけがないのですが。韓国戦で貴重な右バッター、あるいは右の代打となるはずなのに、使っておかなかったのはどうしてなのか。
呼んだ以上、栗原に実戦経験を積ませておきたかったというのはわかりますけどね。

それから、ついでに藤川でなくて、ダルビッシュをストッパーで使ったということは、原監督、山田ピッチング・コーチともに、「球児では危ないのではないか?」という考えに至ったということだと思います。
球児をセットアッパーとして使うのか、それとも、使わないつもりなのか、というあたりが、日本の最後の最後の投手陣の投入を考えるうえで、大きな「?」です。
前の韓国戦の最終回のピッチングが首脳陣の不安を抱かせたということだと思いますが、あのどうしようもないリードは、いったいどのキャッチャーがやったの? と、思ったりもするのです。

最後に、韓国のスターティング・ラインナップ予想ですが――。
ベネズエラ戦で大当たりした打線を大きくいじってくることはないと思います。
チュ・シンスがとうとう当たりを取り戻したので、6番から5番にあげて、日本と同じように左右ジグザグに組むのではないかと思います。
試合展開を見て、セカンドには途中からコ・ヨンミンが、イ・デホがチャンスに塁に出た場合は、代走でイ・ブムホが交代してくるでしょう。

1番 李容圭 イ・ヨンギュ  中 右
2番 鄭根宇 チョン・グンウ  二 右
3番 金賢洙 キム・ヒュンス  左 左
4番 金泰均 キム・テキュン 一 右
5番 秋信守 チュ・シンス  右 左
6番 李大浩 イ・デホ DH 右
7番 崔廷 チョイ・ジェオン 三 S
8番 朴勍完 パク・キュンワン 捕 右
9番 朴基赫 パク・キヒュク 遊 右

控え 高永民 コ・ヨンミン 二控え 右
李鍾旭 イ・ジョンウク 外野控え 左
李晋映 イ・ジンヨン 外野控え 左
李机浩 イ・ブムホ 三控え 右

<3月23日 ロス 石川とら>
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