WBC2013国別打撃成績(チーム打率順)
WBC2013国別投手成績(チーム防御率順) 1次ラウンド3試合だけ戦ったチームと、プエルトリコのように9試合戦ったチームを同列に比較することはできないのだが、今大会の日本はチーム打率で5位、防御率で6位だった。優勝したドミニカがチーム打率で4位、防御率がダントツの1位。今大会の日本チームがベスト4止まりだったのも納得がいくところだ。
ちなみに、2006年大会では、日本はチーム打率0.311で1位、防御率2.49で3位、2009年大会はチーム打率0.299で5位、防御率1.71で2位であり、優勝チームならではのバランスのよさを残している。
ただし、WBCというのは、春先の試合数が少ない特殊なルールで行われる大会なので、数字と順位に妥当性があるとは限らない。
たとえば、今大会のキューバチームは、6試合を戦って、チーム打率で1位、総得点でも1位、防御率も3位である。キューバがオランダにも敗れて決勝トーナメントに進出できなかったことで、キューバが弱くなったという勘違いをしがちだが、数字を見ると、キューバは強いチームであった。
しかし、肝心のゲーム、2次ラウンドでのオランダとの2試合で、主戦投手陣を使い切ってしまったため、2度目の決勝ラウンド進出決定試合でも敗れてしまった。オランダはチーム打率10位、防御率11位であるが、1次ラウンド、2次ラウンドを通じて、勝つべき試合と負けていい試合とを明確に分けて、勝たないといけない試合にいいピッチング・スタッフを投入するというゲームマネージメントをしてきた。このあたりもミューレンス監督の頭のよさで勝ち取ったベスト4進出だったといえよう。
プエルトリコの2位も大健闘。9試合で5勝4敗。チーム打率が12位の0.216、チーム防御率が2.88の4位。ベネズエラ、ドミニカとの1次リーグ、アメリカ、ドミニカ、イタリアとの2次リーグを、元メジャーか2A、3Aが中心の投手陣で勝ち抜いてきたチームだった。そういう弱体投手陣をリードしたY.モリーナが、防御率を1~2点引き下げたはずだが、モリーナを中心とした守りのチームだった。
日本チームが相手チームの事前スカウティングで神経を使ったのは、ドミニカとアメリカだったのではなかったか。プエルトリコが勝ち上がってきて、モリーナというキャッチャーについてどう対処すべきか、じっくり検討する時間さえないまま、準決勝でモリーナにいいようにあしらわれたように思われる。
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