WBC2013日本チーム打撃成績 
日本チームの打撃成績は上表のとおり。
その結果、山本監督が判断した最終戦となったプエルトリコ戦のオーダーは次のようになった。
1番 鳥谷(二)、2番 井端(DH)、3番 内川(右)、4番 阿部(捕)、5番 坂本(遊)、6番 糸井(中)、7番 中田(左)、8番 稲葉(一)、9番 松田(三)
山本監督が期待に期待をかけた長野はやはり復調せず、左右左と並べたオーダーに。しかし、4番、5番に当たりが出ないのは監督もわかっていたはず(だから、8回の唯一ともいえるチャンスに4番の阿部に打たせないでダブルスチールという破れかぶれの戦術を選択するわけだが)、ヒットが期待できたのは、◎井端、◎内川、○糸井、△中田、○松田くらいしかいなかった(◎○△はヒットが打てる確率を考えた場合の期待度)。3番から4番、5番、6番、7番までを入れ替えるくらいの現実的なオーダー変更をやらなかったから、井端、内川が出塁しても点が取れなかったということである。
山本監督がスタメンオーダーの核にしたかった長野、阿部、坂本の巨人勢が不発になったのが打線では大誤算であった。2009年大会で、原監督が、なかなか当たりが出ないイチローを使い続けて、最後の最後にイチローが優勝を決めたということはあったが、イチローのケースと、阿部や長野のケースでは同列に並べることはできない。阿部を信じて4番にすえたのであれば、最後まで信じて阿部にじっくり打たせるべきではなかったか。
下の表は、2次リーグまで進出した8チームのなかでの打撃ベスト20を選び出した。井端が堂々のトップ。3試合しか戦っていないチームを入れても、井端は全選手中打撃4位であり、DHでベストメンバーに選ばれたのは当然だった。
打撃成績上位にキューバ、イタリア勢が何人も入っているが、イタリアのベスト8入りもフロックではないことの証明であり、キューバも投手陣の整備がうまくいけば、次回大会でも強敵になることを感じさせる。なお、キューバチームの打撃成績がいいのは、キューバチームは、開催中のキューバ・リーグを一時、中断して、WBCに選手団を派遣しており、選手のコンディションがほかのチームよりも格段に良かったことも影響しているだろう。
優勝したドミニカチームからは、大会MVPを獲得したR.カノとE.アイバーの2人しかベスト20入りしていない。今回のドミニカチームは、パピやベルトレ、プホールズ、ゲレーロ、ソリアーノといったスラッガーたちを招集しない、守り重視の編成だったのである。それでも、1試合平均4点を上げ、強力な投手陣で失点を2点未満におさえて、8試合全勝という危なげない勝ち進み方をした。確実に先取点を取りたいところでは、序盤から送りバントも仕掛けてくるという、従来のドミニカ野球では考えられなかった手堅い作戦も駆使したチームだった。
WBC2013 打撃成績ベスト20(2次ラウンド進出8チームから)
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