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「高橋早稲田」春秋連覇! おめでとう。 その2

野球選手にとってのメンタルの強さとはどんなことをいうのか。 
たとえば、早慶戦第1戦6回表「2死満塁」で打席に入った8番バッター川原のケース。
この回まで早稲田はランナーを出すものの、慶応の左腕先発三宮の荒れ球に手こずって散発2安打。試合は膠着したままという状態でした。この回、1アウトから四球と送りバント処理の守りのミスもあって初めてランナーを三塁まで進めます。早稲田の側から見ていると、ここしかないという「押せ押せ」のチャンスですが、期待の右バッター道端は勝負してもらえず、見送り四球で満塁。7番の中澤は三宮の球威に抑えられてセカンドフライで2アウト。
川原、先の2打席はショートゴロに三振です。見ている側からいえば、押しているのだけども、ちょっとむずかしいかなあというシーンです。
このときの川原君のバッターボックスへの入り方がものすごくよかったんですね。思わず、ネット裏で「ここで打ってヒーローや」と叫んでしまったくらい。
ここでどうするか、どう打つか、どの球を狙っていくかというようなところで迷いがあると、バッターというのはそういう迷いが仕草に出るものですが、それがいっさいありませんでした。「あっ、初球いくな」と思った瞬間、手こずっていたやや外角のストレートをカキーン。高さも少し甘かったかもしれませんが。バット一閃、打った瞬間にセンター前とわかるクリーンヒットでした。
優勝後の提灯行列のときに川原君から直接、聞いたのですが、
「前の2打席とも、初球のストレートを見逃した。打つとしたら、あの球しかないと思っていたので、あのときは初球ストレートを狙っていきました」
とのことでした。
メンタルの強さというのは、「打てなかったら、どうしょう?」とネガティブに考えることではないんですね。「2回打ち取られたから、今度はどうやって打とう」と、ポジティブに考えられる能力ということだと思います。ものごとを客観的に見て、それでは、どう対処しようかと即断できる「心の余裕」というのが、心の強さというものです。

野球というゲームは、次に起きる事態を予見、予想して、どう対処するかというのが90%以上を占めているスポーツだと思います。ピッチャーがどういう球を投げるから、バッターの打った球はどちらの方向にどんな当たりで飛んでくるだろう。その場合、一塁ランナーを二塁でアウトにするのか、打者をアウトにするのか。次に自分が携わるであろうプレーを頭のなかで事前にシミュレーションして備えます。
攻める側から言えば、相手守備に破綻を起こさせる(予測を裏切る)プレーでプレッシャーをかけていきます。
この6回表の試合の流れを慶応の選手たちの側から見てみましょう。
早稲田の攻撃は3番茂木、4番丸子、5番石井。一発長打があるクリーンアップですが、今季の早稲田のクリーンアップ、当たりが出ていない。7~8mの強風の向かい風が吹いていますから、HRを打たれる心配はない。茂木をセカンドゴロに打ち取って1アウト。しかし、丸子を「2-2」から歩かせてしまい、「1死一塁」。
5番石井が「1-1」から三塁前に絶妙の送りバントを決めます。三塁がバント警戒で浅めに守っていれば、一塁でバッターアウトにできたはずですが、ピッチャーの三宮君がライン際まで追いかけてしまい、一塁に投げた時点で間に合わなかったと思います。しかも、左投手がこういうバント守備をしたときによく起きることですが、一塁送球の際に踏ん張りきれず、暴投。結果、「2死二塁」のはずが、「1死二三塁」と大きなピンチを迎えます。
慶応の内野守備、バントシフトを取った場合は、一三塁が猛烈にダッシュしてくるのですが、バントシフトのサインが出ないと、判断が甘くなる。春の早稲田の攻撃を見ていれば、6番右打者の道端期待で、石井には60%の確率で送りバントありかなと三塁手も備えていなければならなかった。
投手の三宮君、慶応優勝のためには自分が早稲田を抑え込まないといけないと気負い過ぎだったと思います。1回から一塁側ファウルフライを一塁手にも捕手にもまかせず、自分で捕りにいく。そういう気負いが6回のバント守備にも出てしまった。三塁手にまかせていれば、「2死二塁」か、悪くても「1死一二塁」でとどまっていたでしょう。また、「2死満塁」で、バッテリーが気負ってなければ、右打者の川原に対して、初球、前の2打席と同じ球で入るということはなかったと思います。
「気負い」というのは、相手チームを警戒するあまり、あるいは相手チームからプレッシャーをかけられたために起きます。責任感の強いプレーヤーほど、自分のミスでピンチに陥ったときなど、気負ってしまうんですね。
気負ってしまうと、冷静な判断ができなくなります。キャッチャーが一声、声をかけてあげたり、間をとってあげるだけで、チームが冷静な判断をできるようになります。
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