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2015/11/15 「日本-ベネズエラ」戦

4連勝できた日本のファンには、消化試合としか受け取られないゲームですが、グループ下位チームにとっては、生き残りをかけた正念場のラストゲーム。
2勝2敗のベネズエラにとって、B組4位を争うライバルは、昼のゲームでドミニカを破って2勝3敗で1次リーグを終えたメキシコ。メキシコとの直接対決で敗れているベネズエラは、日本戦に勝たなければ、決勝トーナメントに残ることができない。
こういう伏線のあるところがこういう国際トーナメントの面白さです。

まさかフレディ・ガルシアがあそこまでがんばって投げるとは。
1976年生まれというから39歳になるのかな。シアトルやNYで投げていたころのほうが身体の張りはあった気がするけど、どの球も低め、低めに制球されていて、あそこまで丁寧に投げられると、連打を浴びせるということはむずかしいね。決して球は速くないんだけどね。
日本の若い投手が、簡単に2ストライクをとってから、その後が雑な高めのストレートでスコーンとHRを打たれるのとは大きな違いです。根気よく投げるというのがどういうことなのかをフレディに久しぶりに教えられた気がします。
日本チームのバッテリーのリードミスについては、ゲーム後の記者会見であらためて小久保監督にも確認しました。
「2ストライクをとってから、1球、高めのストレートで打者の身体を起こしておいて、そのあと、落とすボールでというリードが日本では通用するのだけど、外国のパワーのある打者には、140~145kmのストレートだと、ちょっとくらい高めのボールでもフェンス越えされてしまう。ただ高めのストレートではダメで、もう少し細かく、インハイとか外角高めとか、正確に投げさせるようにします」
とのことでした。

ゲーム後の記者会見には、サヨナラ打の中村晃が出たので、サヨナラの場面のベネズエラ内野5人守備シフトに対してどのように考えて打席に臨んだのかを聞いてみた。
「自分のヒットというのはゴロが多いので……それで、2ストライクを取られてしまったから、とにかくしっかりミートして、内野の間を抜く強い当たりを打とうと振り切りました」

プロレベルの公式戦で、ああいう守備シフトを現実に見たのはぼくも初めて。ライトとセンターの中間浅めにライトが、レフトはほぼ定位置から前へ10mほどのところに守り、センターがセカンドベース上。ほかの内野は全員、前進守備。内野ゴロはホーム送球。浅い外野フライだけホーム送球というギャンブル・シフト(ソーホー監督にゲーム後、会ったら、同点延長に持ち込むには、もうああいうギャンブルしか残ってなかったんだと言った)。

中村晃は口べたなタイプの選手なので、会見での説明はわかりにくかったのですが、彼が口ごもったあたりをあえて解説するとこういうことでしょう。
<ああいう通常はありえない守備をされて、ビックリしました。内野の頭を越せば、ほぼサヨナラだけど、内野の頭を越す当たりをというのを自分は打てるだろうかと迷った。その迷いが初球の真ん中の球の空振りになってしまって。2ストライクに追い込まれて、そこで開き直った。自分のバッティングはゴロで内野手の間を抜くバッティングじゃないか。とにかく強い当たりを打とう>

ソーホー監督が、あれはギャンブルでしかないと言ったとおり、そういうプレーというのは7~8割の確率で失敗します(守っている側はあそこまで押し込まれると、ガチガチになっていて、普段のプレーなどできる状態じゃないからね。だから、その直前の敬遠直後にバッテリー間のサインミスで、ワイルドピッチで同点に追い込まれているわけです)。
それにしても、8回、9回の逆転、逆転、サヨナラ劇は、とても捨てゲームとは思えない、こういう特別なゲームでしか見られない攻防でした。
日本戦が始まる前、日本チームの打撃練習が行われているころ、台中で行われていた「台湾-プエルトリコ」戦が延長サスペンデッドとなり、小久保監督もサスペンデッド・ルールの勉強でもあったのでしょう、クラブハウスのテレビで台湾の試合を熱心に見ていました。

8回裏のいったん逆転の際の筒香への代走(中村晃)起用、9回裏の今宮の代打起用など、まるでサスペンデッド・ゲームの1点の攻防のような采配は、これからの一発勝負となる決勝トーナメントへのいい予行演習になったのではないかなと思います。

今日は、「ドミニカ-メキシコ」「日本-ベネズエラ」とダブルヘッダーで見ることにしました。体調不良で「日本-ドミニカ」戦を見ることができなくて、久しぶりに会ったのに、ミゲル・テハダとゆっくり話もできなかったので、試合後、ミゲルに会いました。
試合は、メキシコも4強に残るために必死でしたから、終盤、ドミニカは突き放され、残念ながら全敗で終えました。
「結果はまったくだったけどね。はじめてやったマネージャーという仕事は楽しんでやったよ。また機会があったら、引き受けると思う」
――このトーナメントだけど、ドミニカはメジャーの選手も、ウィンターリーグ優先の選手も参加できないけど、これがオリンピック予選だったら、ドミニカはもう少し、強いチームを編成して参加するかい?
「それはできると思う。また、オリンピックだったらもっと強いチームを送らないといけないとドミニカの連盟も考えるからね。もっと強いチームじゃないと、勝ち上がれないわけだから。出る以上は、勝てるチームを送り出さないと」

ベネズエラのルイス・ソーホー監督(この人もヤンキースのコーチとしてならした人で、WBCでは過去3回ともベネズエラチームの監督を務めています)にもPremier12の意義について、聞いてみました。
「こういう新しい国際トーナメントで野球を国際化しようとすることには私としても大賛成だがね。ベネズエラが強いチームを送り出すことができるかどうかは正直言ってむずかしい。大リーグの40人ロースターに選ばれている選手はまず参加できないわけだから。ベネズエラの野球人のベストメンバーはまず出られない大会なんだよ。メジャーをリタイアしているベテランと(それでもフレディみたいな素晴らしいベテランもいるけどね)、マイナーの新人から選ぶしかない。そうすると、いい選手がいくらでもそろっている日本、韓国、台湾とと同じレベルでは戦えないね。すべてのチームが同じレベルで戦えるようになるには、もっともっと時間をかけて、みんなの理解をえられるようにするしかないんだ」
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