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FIFAクラブW杯 決勝前日記者会見 1

クラブW杯FIFA記者会見

左から
マルコ・ファン バステン FIFA技術開発チーフオフィサー 
田嶋幸三 日本サッカー協会会長 
ジャンニ・インファンティーノ FIFA会長 
マシモ・ブサカ FIFA審判委員会チーフ


FIFA決勝前日記者会見

マルコと会うのは10年振りくらいかな。無駄なことは言わない。テキパキ話をまとめる。
インファンティーノ会長の話を聞くのは初めて。会見での答弁、実に有能。
ブラッター前会長のようなアクの強さ、「自分は一生懸命、あなたたちのことを考えているんだよ」というようなスタンドプレイの臭さはない。ただ、ブラッターのようなカリスマ性は感じなかった。
ファン・バステンとブサカが参加した前日会見の最大の目的は、今大会から試験導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)システムについての評価について。1時間あまりの会見時間の大半が、このシステム採用と今後の推進に費やされた。

スペインやメキシコのメディアからは、選手たちのVARシステムについての否定的なコメントを引き合いにして、試合の流れに混乱を招き、面白さに水をさすのではという質問が連続した。
FIFAは、今大会でVARを使った2回のケースについて、ビデオで実際の流れを解説しながら、VARシステムの改善と今後の利用拡大についてPR。

まず、初めてVARがFIFAの公式戦で使われた「アトレチコ・ナショナル-鹿島アントラーズ」戦のPKのシーンについて、「従来の主審+副審だけだと、見落としていたファウルについて、審判の眼を増やしたことで、見落としがなくなり、判定が正確になった」との説明。また、2度目の採用となったクリスティアーノ・ロナウドのゴールについては、VARの確認を必要としない(明らかにオフサイドではなかった)ゴールであって、運用ミスだった。
ファン・バステンから、VARによる確認は、レッドカード、PK、ゴールの3ケースだけ使うものだという分かりやすい説明あり。

記者側からは、「実際にファウルがあってから、主審に確認されるまでに時間が経過してしまっており、観客には分からない判定だし、ゲームが止まってしまったではないか?」との批判的な意見。

田嶋会長「日本は今回のW杯予選での対UAE戦で、明らかにゴールを割ったシュートが不可解な判定によってゴールを取り消しにされているので、そういうことを防ぐことができる正しい判定システムを導入することに賛成である」

インファンティーノ会長「このシステムは、まだ実用化のテストが始まって時間が経ってないから、改善点はあるが、レフェリーが正しい判定を行うための正義と透明性を確保するための新しい手段であり、次回ロシアW杯でも採用したい」

従来のFIFAというのは新たな改革について「保守的」であった場合が多く、プレスの側が「改革」を求めてきた(7年くらい前まで)ように感じてきたが、インファンティーノ体制、改革できるところは改革しようという姿勢がはっきり出ている。少なくとも、VARに否定的な反応を見せた80%のスペイン系メディアよりもずっと革新的であった。

決勝戦について、田嶋会長より、チケットがすべてソールドアウトになったこと、ヨーロッパ・サウスアメリカ杯以来、30数年、日本のファンに馴染まれてきたこの大会に日本のクラブがファイナリストとして登場する意義や喜びの発言あり。
そこで、田嶋会長に次の質問をしてみた。
――チケットがすべてソールドアウトになったことはお祝いしたいけれども、それは、日本の何百万人のサッカーファンにとって、We are sad. We are missing this tournament anymore. ――ということでもあるのだが、日本協会としては、将来的に、このような大会を招致する目論見はないのか?
「世界各大陸連盟が回り持ちで開催したいというような希望もあり、日本としては、そういう流れに沿って協力していくということになります」
という消極的な回答になりました。
FIFAのトップがいるところで、日本協会として積極的な招致発言が出るかと、ちょっとだけ期待していたのですが、現状では、やはり、この大会をもって、クラブW杯の日本開催は終わりと受け止めるべきでしょう。

スポンサーの問題やマーケットの大きさを考えると、来年2017年大会がカタールで行われたあとは、アジア開催であれば、中国辺りになっていくのではないかなあ。

12月17日 石川とら
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