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旅にしあれば 

イスタンブール三毛

五月から六月にかけての旅はちょっとオーバーワークだったかもしれない。
一カ所に滞在型の旅だと楽なのだが、毎回、日本に戻らないといけない短い旅が四回、五回と連続してしまうと、さすがに疲れたなあと弱気になる。
ズボンがダブダブになってきたのをみると、この三週間ほどでたぶん四キロくらい目方が減ったはずだ。

昔のようにリュックひとつで出かけるのなら楽なのだが、出かける先々から原稿を送るという仕事のやり方になってしまい、パソコンもデジカメも予備のセットまで持ち歩かなければならなくなった。
新しい荷物が増えてしまった分、いつもトランクに入れておいた雑多な道具や旅先で読む本を削ることになる。
どこに出かけるにも簡単な料理が作れる程度のキャンプ用のコッヘルやフライパン、バーナーまで持っていたのだが、セキュリティー・チェックのたびにコッヘルの中身まで検査されるのが面倒になって持ってくるのをやめた。

取材の旅だからといって、そのことばかりを追いかけているわけではない。仕事とは関係ない楽しみを見つけるようにしないと、せっかくの旅が楽しくならないのだ。
このところ凝っているのは、行く先々で猫の写真を撮り、鳥の観察をすること。

イスタンブールでは、去年、撮った猫を訪ねて猫探しをしているうちに五人ほど猫友達ができた。
鳥のほうは、バードウオッチングというほどの高尚なものではない。カラスでもスズメでもなんでもいい。スポーツ観戦用のオペラグラスはかばんに入っているので、気になる鳥がいると、つい見とれている。

昨年8月、やはりイスタンブールで、ナベヅルの大群がボスポラス海峡をヨーロッパ側からアジア側へ渡っていくのを見かけた。
延々5時間近く、数千羽のツルがアヤソフィア寺院の尖塔(せんとう)の真上まで飛んでくると、そこで方向を南に変えて、海峡を渡っていった。たぶん、そこがいちばん海峡がすぼまった場所なのだろう。コーランのお祈り(アザーン)を聞きながら、ツルの飛行を3時間余り見上げていたのだが、そんなことに出合うのも旅にしあればである。

(2005年6月21日「愛媛新聞」掲載)

写真1:ぼくが大好きだったイスタンブール三毛。イスタンブール大学のなかの公園でヒッピー詩人のオジさんが飼っていたのだが。残念、現在は行方不明。
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