Tra Ishikawa:おかしいよねえ。貯食行動は、ライバルが群がる状態になる種の場合、起きるんだと思います。カラスの場合は、貯食をする必要が出てくるのは、若ガラスの間でしょうね。成長独立して、「縄張りガラス」になると、まず縄張りに入ってこようとするライバルを夫婦で追い払うので、獲物を独占できますから。若ガラスの群れは、転々と移動している場合が多いので、隠しても、隠した場所を忘れてしまうことが大半じゃないのかな。貯食行動は、若ガラスが生き残るための本能的な習性という気がします。 それから、カラスの頬の「そのう」ですが、ものすごく大きな袋です。そのうを一杯にして飛んで逃げないといけないほどのエサって何なんでしょうね。自然界でシラスが天日干しになっているはずがないし。いろいろ想像するのですが、熟れ落ちそうになった柔らかい柿の実なら、一口で頬張ることができます。あとは、太平洋の沿岸部などですと、流れ着いた鯨の死骸。東北、北海道だと、産卵を終えた鮭。でも、いちばん可能性が高いのは、魚市場の周りで処理される魚のアラや臓物かな。カラスは非常に早い段階から、人間世界に寄生する形で繁殖してきたんじゃないかなと考えています。
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