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2017 WBC 決勝「アメリカ-プエルトリコ」戦 戦評

2017 WBC 決勝「プエルトリコ-アメリカ」戦 戦評

ストローマンの奮投で「チームUSA」完勝

アメリカの完勝。ジム・リーランド監督におめでとうしかない。脱帽です。
「リーランド爺さん」には、さきほど会ったので「おめでとう」を言いました。

アメリカが13安打8得点。3回にキンスラーの2RHRで先取点、5回に連打で中押し、7、8回にダメ押し。
プエルトリコは、アメリカ先発のストローマンの沈む球(2シームかな。2種類くらい沈む球がある気がしますが)に苦しみ、7回表に初安打が出るまで、わずか1四球(そのランナーも内野ゴロ・ダブルプレー)では、攻撃の糸口さえ見つからない試合になりました。

ストローマンは6回を投げて打者19人に、被安打1、与四球1、奪三振3、18のアウトのうち、11が内野ゴロという完璧なピッチングで、1週間前にサンディエゴで負け投手になったリベンジを果たしただけでなく、今大会のMVPを受賞しました。

いちばん大事な試合で先発投手が好投する。こんないい勝ち方はないわけです。
その試合に、リーランド監督は、3月17日の2次ラウンド2戦目の同じカードで先発して、1回に6連打で4失点を喫して負け投手となったストローマンをあえて起用しました。
日本語的な言い方ですと、「あえて奮起を促す」というところかなあ。

テレビモニターを見ていませんので、前回登板とどういう違った組み立てをしたのかわかりません(キャッチャーは、17日はポージー、決勝はルクロイに変わりました)。アメリカチームのキャッチャーは1試合毎の輪番制で、準決勝はポージー、決勝はルクロイがマスクをかぶったわけですが、そのあたりもいい方向に作用したのかもしれませんね。

少なくとも、ストローマンは、なぜ、自分が6連打を浴びたか、しっかり反省してきていたはずでした。
「根気よく低めに。奴らは同じだと思って早振りしてくるはずだ」がストローマンの考えだったのではないでしょうか。

プエルトリコの先発だったルーゴは、同じカードでストローマンと投げ合って、5回3/2で被安打5(本塁打2本)、失点3で勝ち投手になっています。ルーゴは、1、2回は緊張しながらも無失点でしのぎますが、3回、前回の試合には出ていなかった9番のルクロイと1番のキンスラーに痛打されます。

こういうところが、メジャーのデータ野球なんじゃないかなと思いますね。前回登板で苦戦した相手投手について、その配球傾向、狙い球など、細かいレポートが上がってきますので、ルクロイはストレート狙いで初球のストライクをセンター前にクリーンH。キンスラーも内角のストレート系の球だったと思います。見事に、センターオーバーの先制2R。

2点を取られたあと、ルーゴはアメリカ打線のプレッシャーを受けて、球数も多くなり、ストレート系の球よりもスライダーで逃げるピッチングになるのですが、それを読まれて、5回に連打されて2点を失います。

アメリカは先に一度、負けた投手をもう一度、チャレンジさせた。プエルトリコは、前回、奮投して勝った投手で当たり前のように連勝を目指した。どちらも中4日の登板ですから、この2人が投げ合うのは不思議でもなんでもないのです。ただ、アメリカには、別の先発投手の選択だってなかったわけではない。あえて、ストローマンの闘志を買ったリーランド監督の選手理解や選手起用のうまさを感じますね。

ストローマンが試合後の会見で、「ファイナルでの先発は、リーランド監督からサンディエゴで言われた」と応えていますので、3月17日の敗戦のあとに、「次を準備しておけ」と言われていたのだと思います。

ストローマンは、お母さんがプエルトリコ系の方ですから、今回のWBCでは、プエルトリコ・チームからも参加してほしいという要請を受けていました。彼のお父さんはアメリカ人なので、どちらのチームを選択することもできるので、チームUSAを選んだわけですが。
前回対戦のときに、そのことがプエルトリコの応援団などから、「見てみろ、プエルトリカンは、裏切り者なんかに負けねえぞ」的な批判や冷やかしを浴びることになります。

ストローマンは、やはり会見で、「どんな批判や中傷も、ぼくにいいピッチングをさせるモチベーションになったし、投げるための燃料タンクを満タンにしてくれた。こういう機会を与えてくれたジムに感謝したい。そう思って投げた」というような話をしています。
ストローマンは、サイヤング賞を取ったような名投手でも、プレーオフで活躍した記憶に残る投手でもありません。でも、WBCの決勝は、彼のキャリアのなかで初めての華々しい舞台でした。その舞台で最高の奮投をすることができた。また、それをさせたのが「リーランド爺さん」だったということでしょう。

ジム・リーランドは、このWBCを最後に球界から引退すると述べました。
最後にキッチリ仕事をして、チームUSAに初のチャンピオンを取らせての引退です。
会見席や、クラブハウスで、もうあの味のあるしゃべりを聞くことができなくなるんだなあと思うと、ちょっとだけ寂しい気分ですね。

2017/3/23 ロスより。石川とら

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