この夏、初「清宮」。西東京大会5回戦「法政-早実」戦。3回表ノーアウトランナー無しでの第2打席から。法政投手は右投げ軟投の折橋投手。
初球96kmのスローカーブでストライク。
2球目、外角低めに落ちるスライダーか? 119kmを空振り。
3球目、同じボールを外角やや外に。清宮見送り、1ボール2ストライク。
4球目、同じくやや落ちるスライダーが真ん中に入り、清宮一閃。
決して、いい当たりではない、ボールをこすった感じの当たり。
右中間に飛び、フェンス直撃かセンターが追いつくフライかと思っていたら、フェンス越し。無風。早実先制点。
あの当たりでHRだと、投手はつらい。
3球続けて同じ球種で、3球目がいちばん甘いところに来たのでは打たれても仕方がない。
ストレートが最速で125km程度だと、ストレート勝負はできない。それでも内角胸元にボール球のストレートを
使ってから、スライダーという組み立てであれば、勝負の仕方があったように思うのだが。
折橋9回裏2アウトまで強打の早実を2点に抑える好投だっただけに、清宮に対するこの回の配球が悔やまれる。
清宮のHR、西東京大会3試合連続のHR。春の大会以後、公式戦8試合連続HR。高校通算106本目のHRだそう。
あの当たりでフェンス越えの理由を、望遠で清宮のバッティングを撮っていたカメラマン氏と感想を話し合った。
「スイングスピード。バットのヘッドの速さとそれを生み出す手首の強さ、しなやかさ」につきるように思う。
第1打席が四球。第3打席が一塁手を強襲するような速いゴロで抜いた二塁打。第4打席がライトフライを
ライトがボールを見失った「清宮ヒット」の三塁打。結果、3打数3安打3打点。
ただし、守備では、フェアかファウルか微妙な一塁線の当たりをファウルと判断して追いかけず
(バッターランナーもファウルと思って走ってなかった)、二塁打にしてしまった守備。
走塁では、アウトカウントを間違ってチャンスをつぶしてしまった5回の走塁と、
9回の三塁打になったライトフライでミスショットを悔やみながら走っていたのか、手袋を脱ぎながらの走塁など、
ボーンヘッド計3つ。
とくに5回のアウトカウントを間違って、センターフライで二塁から三塁に走った際、
三塁ベースを踏み越していたのに、二塁に帰塁するときには三塁ベースを踏まずに戻ったプレーは、
チームとして、野球ルールやミスについて教えてないのかなと少々ガッカリ。
報道陣に徹底マークされて、集中力が途切れてしまったのかもしれないが、ボーンヘッドはきっちり反省しないと。
早実、この試合で右腕雪山が散発5安打与四球1、投球数106球の省エネ完封勝利。
法政が早めのカウントからストライクコースを打ってきたこともあるが、「3ボール」の不利なカウントになったのは
わずか3回。「投手力が課題」と言われてきた早実にやっとエース誕生か?
あと、攻撃では、もっと足を使った攻撃が欲しいところ。ランナーが一塁に出ても、リードがとても小さい。
ヒット9本、四球6で、盗塁1というのは物足りない。
早実は、この勝利で「ベスト8」入り。次の試合は7月25日(火)9:00からの日本学園との準々決勝(神宮球場 9:00~)。
2017/07/21 石川とら
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