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郵政民営化解散

なんとも不思議な解散と総選挙である。
内閣不信任案が可決されたわけではない。郵政民営化関連法案が参院で否決されただけのことだ。
自民党内の意志不統一で否決されたわけだから、法案提出までの党内での議論が足りなかったということになる。衆院では可決されたわけだし、参院与党内では継続審議扱いとする妥協案も検討されたのに、小泉首相は強行突破で衆院の解散を選択した。

小泉首相は郵政民営化を内閣の最優先政治課題と位置づけていたから、看板法案が廃案にされては、レームダック状態におちいる危険性はあった。小泉首相が解散に打って出た理由はわかるが、憲法七条の「天皇の国事行為」という手続きを経さえすれば、総理大臣はいつでも解散権を行使することができるのかどうか。今回の「郵政民営化解散」は悪しき先例を残したように思えてならない。

郵政民営化という将来的には国民の多くが受け入れざるをえない「小さな政府」への改革案でさえ、否決されれば解散という選択が許されるなら、国民の賛否を二分することになる今後の大問題――憲法や自衛隊法の改正であったり、年金改革やそれにともなう消費税率の引き上げといった法案が否決されれば、時の首相は解散を選択できるということになる。
解散、選挙となった途端、首相の解散権についての憲法論議が尻すぼみになったのは気がかりだ。

民主主義というルールは議論を尽くさなければならなかったり、相譲歩して合意を取り付けなければならない、効率だけを考えれば、手間暇のかかる面倒なルールであることを承知しておかなければならない。

郵政民営化反対派の選挙区には、自民党本部が別な公認候補を立てるという。
「踏み絵」のつぎは「刺客」だとか。今回の選挙は話題にはこと欠かない。
「刺客」と称される候補者は、小選挙区で勝てなくても、比例ブロックで救われる段取りだ。これらの候補が郵政民営化以外、どんな政見を持っているのか。官邸直々のヘッド・ハンティングだから、「踏み絵」などせずとも、「小泉さんに右へならえ」してくれる新議員候補をそろえたのでしょう。――なるほど、そういう方法もあったか。

(2005年8月23日「愛媛新聞」掲載)
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