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2018ロシアW杯ベルギー戦

ベルギー戦逆転劇から立ち直るために。

ひょっとしたら、日本がベスト8に残るかもしれないという夢を見させてくれた試合でした。
負けちゃったら、たぶん、ただの夢だったじゃないかと現実論が出てくるのでしょうが。
負けたけど、いい試合をやった。それは認めてあげよう。
柴崎から原口に通ったカウンタースルーとそれを決めた原口。
ゴール正面から無回転ミドルを放った乾。
体格で劣る日本チームが巨大な壁と対等に戦うとしたら、ああいう戦い方しかないのではないかと
方向性を見せてくれた記念すべき試合だったと思います。

ただ、私が生きている間に日本がベスト8に残るのを見ることができるのかどうか。
いま現在のヨーロッパのサッカー強国であるベルギーの(FIFAランキングというのはあまり正確なランキングだとは思いません。高レベルのリーグに所属する選手が多数を占めるかどうかで考えたほうがいい)選手層の厚さを考えると、そのような強国とマッチアップしてベスト8まで残るというのは至難の技だなとあらためて感じます。

日本戦に出てきたベルギーチームの(交替選手も含めて)13人を見てみますと――。
まずキャプテンでゲームメーカーのエデン・アザールがアルジェリア系の選手です。
CFのロメル・ルカクはコンゴ系、途中交代で入って同点のヘディングを決めたアルマン・フェライニはモロッコ系。最後のカウンター・ゴールを決めた、やはり途中交代のナセル・シャドリもモロッコ系。
大迫と再三、やり合っていたCBのヴァンサン・コンパニーはコンゴ系。
ボランチのアクセル・ウィツェルは西インド諸島マルティニーク系。左ウィングのヤニック・カラスコはスペイン系かな。
――つまり、ヨーロッパのサッカー強国の多くは、元々の国籍よりも、自国との関連性(元植民地の出身であるとか、親の代からその国に住んでいるという)で、二重国籍を持っている才能を受け入れ、育てることでヨーロッパ予選を勝ち抜いてきているのです。

その最たるチームがベルギーですが、これがフランスですと――。
今大会で最高のW杯デビューを果たした新星キリアン・エムバペはカメルーン系。
両ボランチのポール・ポクバがギニア系、ピッチの上を右に左に走って、相手の攻撃の芽をつぶすエンゴロ・カンテはマリ系。ポクバの兄弟はギニア代表だった記憶がある。
左ウィングのブレーズ・マチュイディはアンゴラ系、CBのサミュエル・ユムティティはカメルーン系、
ナビル・フェキルはアルジェリア系、ウスマン・デンベレはモーリタニア系です。
フランスもチームの半数は旧植民地系の選手です。

スペインだって、不動のCFディエゴ・コスタはブラジル生まれですし、元はブラジル代表選手だった。
スイスの中心選手シェルダン・シャキリとグラニト・ジャカは、どちらもコソボからのアルバニア系移民ですから、セルビア戦でゴールを決めた直後、アルバニアの国旗を示す「双頭の鷲」のポーズをして処分を受けましたね。
ロシアでも、右サイドバックのマリオ・フェルナンデスはブラジルからの帰化選手です。

このようなヨーロッパ各国の代表チームのボーダーレス化はつい最近に起きてきたことではなく、
98年のフランス大会でのフランス・チームの優勝以来、ヨーロッパの強国は、そうすることで代表チームを強化してきました。
ジダンたちのフランスチームは、旧フランス領植民地からの選手を受け入れることで自国開催の大会で勝利し、トルコ系やポーランド系選手を受け入れたドイツチームもブラジル大会で勝利を手にします。
オランダだって、旧植民地系出身の選手がいなかったら、強いチームとしての伝統を維持できなかったでしょう。

エンバペやルカクやフェライニの才能を、彼らがまだ少年のころに見出して、
その才能を育て上げる育成システムを持っているのがフランスやベルギー、あるいは今大会では屈辱的な敗退をしたドイツ、予選で敗れたオランダといった国々です。

そういう巨大な壁となって立ちはだかるヨーロッパの強国とどのようにしたら対等に戦えるのか。
日本も才能ある人材にもっともっと門戸開放するべきじゃないか。
ブラジル生まれ、ペルー生まれ、父親が中国出身、実家が在日、どんな選手でも、才能があれば、
日本代表を目指すことができるという広がりを持たないと、フェライニたちと対等に戦うことなどできないでしょう。

どうやってそのような才能を見出すのか。なかでも、ゴールマウスの枠内に蹴り込む決定力のある選手をどうやって育てることができるのか。
エムバペの才能は、足が速いことだけではないですね。ゴール前の混戦状態の中での位置取りのうまさ。右足でも左足でも決められる決定力。
そういう才能を見出し、育てあげたフランス・サッカー界の育成システムに目をみはるのです。

そういう具合に、日本のサッカーが少しでも改革の方向性を考えるきっかけになるなら、
ベルギーに後半25分で3点を返されてしまった悪夢も、現実問題として受けとめることができるのではないでしょうか。

2018.7.4

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